事業内容
株式会社JMホールディングスは、1945年創業の食肉小売・卸売を起源とし、精肉専門店から総合食品スーパーへと業容を拡大した持株会社。連結子会社10社を擁し、スーパーマーケット事業(売上高構成比97%超)を中核に、外食・イベント・アウトソーシング・施設運営管理の4事業を展開する。
スーパーマーケット事業では「ジャパンミート生鮮館」「肉のハナマサ」「スーパーみらべる」など6業態114店舗を関東圏・都市圏に展開し、飲食店事業者(プロ)から一般家庭まで幅広い顧客層を対象とする。2022年4月に東京証券取引所プライム市場へ移行。
ビジネスモデル
加工物流センター・JMトレードセンターによる大量備蓄・一括仕入れで食材コストを抑制し、「異常値販売(単品大量販売)」で集客力を高める。店舗内精肉加工体制により販売機会ロスを最小化。
「肉のハナマサ」ではPB商品「プロ仕様」を展開し粗利改善を図る。売上高経常利益率4%以上の安定的な利益率確保を経営目標に掲げ、新規出店による規模拡大と既存店売上高の維持・向上を両輪とする。
企業の強み
1945年創業の精肉専門店を起源とし、各店舗内で精肉・青果・鮮魚・惣菜それぞれの専門性を活かした売場を構築。加工物流センターでの大量精肉加工と店舗内加工体制を組み合わせ、欠品を防ぎ販売機会ロスを削減。ISO9001を主要店舗・加工物流センターで認証取得し品質管理体制を制度化している。
冷凍・冷蔵機能を備えた加工物流センターとJMトレードセンター(2023年5月開設)により、食材価格変動の影響を受けにくい大量備蓄・一括仕入れ体制を構築。2025年7月期の仕入高は131,824百万円(前期比9.4%増)に達し、単品大量販売による顧客への安価な商品提供と採算安定を両立している。
売上高は2021年7月期129,823百万円から2025年7月期186,207百万円へ5期連続で増収。営業利益も同期間6,575百万円から10,048百万円へ拡大。
2025年7月期は売上高前期比8.1%増・営業利益前期比9.8%増を達成。既存店の順調な推移と積極的な新規出店(2025年7月期に10店舗開店、期末114店舗)が成長を牽引している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年7月期第3四半期累計(2025年8月〜2026年4月)の売上高は149,579百万円(前年同期比7.6%増)と増収基調を維持。スーパーマーケット事業(146,024百万円、同7.7%増)・その他事業(5,783百万円、同4.9%増)ともに増収。
一方、外部要因として円安・原材料高騰による食料品仕入れ価格の上昇が続き、売上総利益率が前年同期比0.3%低下。営業利益は7,536百万円(同0.1%増)と微増にとどまった。
親会社株主帰属純利益は減損損失268百万円・投資有価証券売却損123百万円等の特別損失407百万円計上により3,859百万円(同10.3%減)と減益。通期予想は売上高196,000百万円(前期比5.3%増)・営業利益10,900百万円(同8.5%増)・純利益7,000百万円(同8.4%増)で修正なし。
成長戦略
積極出店・関西進出・PB商品強化で2029年7月期売上高250,000百万円を目指す
2026年7月期第3四半期累計で郡山店・安行店・千躰店の3店舗を開店し、スーパーマーケット事業の店舗数は115店舗に拡大。中期経営計画に基づき継続的な出店投資を実施し、売上規模の拡大を図る。
2025年11月に大阪市へ「肉のハナマサPLUS」千躰店を出店し、関東・都市圏中心から関西エリアへの商圏拡大が始動。都市型ホールセールの業態特性を活かした関西市場での顧客獲得を目指す。
「肉のハナマサ」を中心にPB商品「プロ仕様」を開発・展開し、一般スーパーとの差別化を強化。仕入れ価格上昇局面においても粗利率の改善に寄与する施策として継続推進中。
内製加工物流体制を活用した異常値販売(単品大量販売)による集客力強化を継続。食料品値上げ環境下での消費者の低価格志向に対応し、価格競争力を維持しながら客数・客単価の向上を図る。
最終更新: 2026年7月17日

