事業内容
ロードスターキャピタルは2012年創業の東京プライム上場の総合不動産金融グループ。コーポレートファンディング事業(不動産投資・賃貸・ホテル運営)を主軸に、機関投資家向けアセットマネジメント事業、国内初の不動産特化型クラウドファンディングOwnersBookを運営するクラウドファンディング事業を展開する。
2025年12月にはHash DasH Holdings完全子会社化により不動産STO市場へも参入。主要顧客は不動産投資ファンド・事業会社・個人投資家と多層的で、東京23区の中規模オフィスビル市場に特化した専門性を競争優位の源泉とする。
ビジネスモデル
稼働率が低い・管理不全・権利関係が複雑な東京23区の中規模オフィスビルを取得し、改修・リーシングで付加価値を高めて売却する不動産投資事業が売上の約77%を占める。これに加え、保有物件からの賃貸収益、HIRAMATSU HOTELSのホテル運営収益、AUM1,100億円超のアセットマネジメント報酬、OwnersBookを通じた不動産担保融資手数料(融資実行額13,307百万円)がストック型収益として業績を下支えする。
企業の強み
2025期の売上高は44,633百万円(前期比29.7%増)、営業利益は13,415百万円(同17.2%増)、営業利益率30.1%を達成。2021期から2025期にかけて売上高は約2.5倍、営業利益は約2.4倍に拡大しており、4期連続の増収増益を実現している。
不動産鑑定士・宅地建物取引士・不動産投資ファンド出身者等の専門人材を擁し、都心5区空室率2.14%・坪当たり平均賃料21,172円という堅調な市場環境下でスピーディーな意思決定による物件仕入競争力を維持。リーマンショック経験者が多く景気変動への対応力も備える。
2014年に国内初の不動産特化型クラウドファンディングOwnersBookを開始し先行者優位を確立。投資運用業・第二種金融商品取引業・貸金業等の許認可に加え、2025年12月のHash DasH Holdings完全子会社化で第一種金融商品取引業とブロックチェーン基盤を取得し、STO市場への参入体制を整備した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2021期から2025期まで売上高は17,920百万円→44,633百万円と2.5倍に拡大し、5期連続増収増益を達成。2026年1Q累計は売上高18,261百万円(前年同期比65.2%増)、営業利益6,115百万円(同10.2%増)、親会社株主帰属四半期純利益3,829百万円(同6.8%増)と好調な滑り出し。
売上高の大幅増は東京都内オフィスビル1物件の売却(不動産投資売上15,800百万円、同79.5%増)が主因。外部要因として都心5区空室率2.02%(前年同月3.39%から改善)・坪当たり平均賃料22,001円(同20,474円から上昇)と東京オフィス市場が堅調に推移したことが追い風。
一方、売上原価の増加(4,933百万円→11,456百万円)により売上総利益率は55.4%→37.3%へ低下し、営業利益の増加率は売上高増加率を大きく下回った。通期業績予想は修正なし(売上高56,150百万円、営業利益15,976百万円)。
成長戦略
不動産ストック積み上げ・AUM拡大・STO市場開拓の三軸で成長を加速
東京都内オフィスビル等への継続的な投資により、販売用不動産残高を99,122百万円(前期末比7.1%増)まで積み上げ。1Q中に1物件売却・3物件取得を実施し、売却収益源の確保と入れ替えを継続。堅調な東京オフィス売買市場を背景に高い売却益の実現を目指す。
受託資産残高(AUM)は1,200億円超に達し、既存受託資産の運用・一部売却によりAM事業売上は292百万円(前年同期比72.0%増)と大幅増。新規受託案件の獲得と既存資産の適切な売却タイミング管理によりフィー収入の安定的な拡大を図る。
1Q中の融資実行額4,577百万円(前年同期比54.6%増)、償還1,789百万円の結果、営業貸付金残高は12,060百万円(前期末比30.1%増)に拡大。旺盛な資金需要を取り込みながら残高を積み上げ、利息収益の増加を通じたストック収益の底上げを継続する。
不動産ST領域においてSTO第1号案件を2026年夏頃にローンチすべく準備を進めている。ブロックチェーン技術を活用した不動産の小口化・流動化により、新たな資金調達手段と投資家層の開拓を目指す。既存の許認可基盤と不動産専門性を活かした新収益源の確立が期待される。
最終更新: 2026年7月17日

