事業内容
株式会社デュアルタップは2006年設立、東京23区を主戦場に資産運用型マンション「XEBEC(ジーベック)」の企画・開発・分譲を主軸とする不動産グループ。「23区・駅近・高機能マンション」をコンセプトに、個人投資家から上場リート・私募リート・不動産ファンド・企業法人まで幅広い顧客層に販売する。
不動産販売事業に加え、分譲物件の賃貸管理・建物管理を行う不動産管理事業、マレーシアを拠点とした海外不動産事業(管理戸数18,593戸)を展開。連結子会社6社を含むグループ体制で、用地仕入から開発・分譲・管理まで一貫したバリューチェーンを構築している。
2024年8月には名古屋証券取引所メイン市場にも上場し、資本市場での存在感を高めている。
ビジネスモデル
主収益源は不動産販売事業(2025年6月期売上高6,901百万円)で、東京23区内の用地を取得し「XEBEC」シリーズを開発・分譲することで売却益を得る。販売先はリート・ファンド等の機関投資家から個人投資家まで多様化。
補完収益として不動産管理事業(売上高1,124百万円)がサブリース・賃貸管理・建物管理で安定的なキャッシュフローを創出し、販売事業の業績変動を緩和する構造となっている。
企業の強み
「23区・駅近(徒歩10分以内)・高機能」をコンセプトに開発を徹底。首都圏中古マンション成約単価は60ヶ月連続上昇(平米82.9万円)しており、立地特化戦略が物件の資産価値維持に直結している。東京都への転入超過(2025年3月6万5,219人、20代最多)が賃貸需要の底堅さを裏付ける。
個人投資家に加え、上場リート・私募リート・不動産ファンド・企業法人等への販売チャネルを拡大。2025年6月期はいちごオーナーズ株式会社向け3,144百万円(売上比37.6%)、株式会社サンウッド向け1,292百万円(同15.4%)等、大口機関投資家への販売が業績回復を牽引した。
用地仕入・開発・分譲後の賃貸管理(賃貸管理戸数1,131戸)・建物管理まで自社グループで完結。不動産管理事業のセグメント利益は65百万円(前期比60.4%増)と拡大しており、販売事業の変動リスクを緩和する安定収益基盤として機能している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2022期10,756百万円をピークに変動が大きく、2024期5,173百万円まで落ち込んだ後、2025期8,368百万円へ回復。2026期は通期予想9,550百万円(前期比14.1%増)を掲げ、第3四半期累計売上高4,710百万円(前年同期比2.7%増)と緩やかな増収基調。
営業利益は前年同期の7百万円から78百万円へ大幅改善し、経常利益も前年同期の損失40百万円から22百万円の黒字に転換。ただし親会社株主帰属純利益は1百万円にとどまる。
外部要因として、東京都への人口流入継続と首都圏中古マンション成約単価の上昇(平米86万2,600円)が資産運用型マンションの需要を下支えしている一方、円安・エネルギー価格高止まりによる建築コスト上昇と金利上昇による支払利息増加が収益圧迫要因となっている。
成長戦略
管理事業M&A拡大・XEBEC販売チャネル多様化・マレーシア海外展開の三本柱
朝日管理株式会社の子会社化(2026年6月期第2四半期)により管理棟数118棟・3,949戸体制を実現。管理事業売上高は前年同期比5.0%増の869百万円、セグメント利益57百万円と安定成長中。のれん69,429千円を計上し、継続的なM&Aによる管理規模拡大を推進。
上場リート・私募リート・不動産ファンド・企業法人・個人投資家等への多様な販売チャネルを拡大。蓄電池開発案件(設置用地に係る権利等)の販売など新たな販売カテゴリーへの展開も実施。第3四半期累計で不動産販売事業はセグメント利益44百万円と前年同期の損失41百万円から黒字転換。
マレーシア国内で住宅管理から商業施設管理へ対象を拡大し、管理棟数48棟・管理戸数19,324戸体制を構築。売上高は前年同期比17.4%増の297百万円と増収基調だが、セグメント損失13百万円が継続しており、損益分岐点到達が課題。ジョホール・クアラルンプール2拠点体制で事業基盤を強化中。
最終更新: 2026年7月17日

