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信和株式会社

3447東証スタンダード金属製品

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事業内容

信和株式会社は1979年設立の仮設資材・物流機器メーカーで、岐阜県海津市の土倉工場を主力拠点とする。仮設資材部門ではくさび緊結式足場「シンワキャッチャー」・次世代足場「SPS」を製造・販売し、レンタルおよび仮設施工工事まで一貫提供する。

物流機器部門では自動車・物流・ガラス等の産業向けにオーダーメイドのパレット・スチールラックを企画設計から納品まで対応する。主要顧客はレンタル会社・足場架払業者・商社・代理店等で、2026年3月期の売上収益は20,138百万円と上場来最高を更新した。

グループは9社で構成され、施工・アルミ加工等の機能を持つ子会社を順次取り込んでいる。

ビジネスモデル

仮設資材部門では自社工場での製造コスト競争力を基盤に、販売・レンタル・施工の三形態を組み合わせた提案営業を展開する。物流機器部門は受注生産体制により顧客課題に特化した特注品を提供し、設計から設置・メンテナンスまでを一貫して担う。

グループ子会社(ヤグミ・海津建設・凰金属工業等)との連携でバリューチェーンを拡張し、付加価値と収益性を高める構造を持つ。

企業の強み

土倉工場(岐阜県海津市、敷地面積40,642㎡)を核に国内生産で競争力ある製造原価を実現。ヤグミグループ・海津建設の子会社化により施工機能を内製化し、製造から施工まで一貫提供できる体制を構築。2026年3月期の施工及びレンタル売上収益は5,964百万円と前期比20.7%増を達成した。

自動車・ガラス・土石・自動倉庫など多様な産業向けに顧客課題に特化したオーダーメイド製品を企画設計から納品まで一貫対応するノウハウを蓄積。2026年3月期の物流機器部門売上収益は5,679百万円と前期比26.9%増・過去最高を更新し、仮設資材部門に次ぐ第二の柱として成長している。

2024年4月にヤグミグループ(施工人材)、2025年5月に凰金属工業(アルミ加工技術)、2025年10月に海津建設(施工機能)を相次いで子会社化。各社の専門機能をグループに取り込み、製品力・施工力・提案力を複合的に強化する実績を積み上げている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上収益20,138百万円・営業利益2,488百万円・親会社帰属当期利益1,718百万円と全指標で上場来最高を更新。ただし、新規連結子会社の取得時会計処理見直しに伴う負ののれん発生益466百万円が「その他の収益」に計上されており、これを除いた実力ベースの利益水準の評価が必要。

2027年3月期予想では当期利益が前期比6.9%減の1,600百万円と減益見通しであり、一過性要因剥落後の基礎収益力の確認が投資判断の焦点となる。

2026年3月期末の資産合計31,984百万円のうちのれんが12,284百万円と資産の38.4%を占める。有利子負債(流動・非流動借入金合計)は10,674百万円に達し、財務レバレッジは高水準。

一方、親会社所有者帰属持分比率は52.9%と安定しており、営業CFも2,319百万円と大幅改善。M&Aシナジーの実現度合いとのれん減損リスクの継続的なモニタリングが必要。

2027年3月期は売上収益22,000百万円(前期比9.2%増)・営業利益2,520百万円(同1.3%増)と過去最高更新を見込む。外部要因として建設投資の底堅い推移と物流倉庫需要の継続が追い風。

一方、2025年12月に開示した子会社における資金流出事案(250百万円計上)はガバナンス上の懸念材料であり、グループ拡大に伴う内部統制の整備状況を注視する必要がある。

成長戦略

M&Aと新領域展開でグループシナジーを最大化し、過去最高業績の継続更新を目指す

ヤグミグループ・凰金属工業・海津建設の統合により連結8社体制を確立。製造・販売・施工を横断した経営資源共有とシナジー最大化を推進し、2027年3月期は新規連結会社の通期寄与が業績を押し上げる見込み。

凰金属工業のアルミ加工技術を活用した製品力高度化により競争優位性のある案件獲得を推進。省人化・効率化ニーズを捉えた高機能製品提案と案件選別の高度化で収益性向上を図る。

橋梁等特殊工事向け吊り足場の提供開始など、従来の住宅・建築分野に加えインフラ関連分野への展開を推進。くさび緊結式足場・次世代足場・安全措置資材の需要は底堅く推移する見通し。

1株当たり年間配当金の下限を32円とする累進配当を実施。2026年3月期は34円(前期比2円増配)、2027年3月期は36円(同2円増配)を予定。配当性向は26.9%と健全水準を維持。

最終更新: 2026年7月19日