事業内容
株式会社バルニバービは1991年設立、2015年東証マザーズ上場(現グロース市場)の飲食・エリア開発企業。「美味しいものを、より楽しく、より健康に、より安く」をテーマに、通行量の少ない「バッドロケーション」や行政・デベロッパーからの誘致を活用した全国100店舗超の飲食店運営(レストラン事業)と、食を起点に淡路島・出雲等の地方エリアを一体開発し不動産価値向上・流動化で収益を得るエステートビルドアップ事業(EB事業)の2本柱で構成される。
連結子会社13社・非連結子会社2社を擁し、2025年7月期売上高は14,337百万円。
ビジネスモデル
レストラン事業では、家賃・初期投資を抑えたバッドロケーション出店と、大手デベロッパー・行政からキーテナントとして誘致される好条件出店を組み合わせ、売上高13,032百万円・セグメント利益546百万円を確保。EB事業では淡路島・出雲等の潜在価値エリアを取得・開発し、飲食・宿泊運営収益に加え、活性化した不動産の売却(2025年7月期に簿価の数倍で売却実績)による一時収益も獲得する複合モデルを採用。
企業の強み
通行量の少ない水辺・公園隣接地等に着目した出店により、低水準の家賃と競合の少ない環境を確保。この実績がデベロッパー・行政からの誘致につながり、好条件での出店機会を継続的に獲得。2025年7月期末時点で不動産デベロッパー戦略38店舗、行政・公共機関14店舗を含む102店舗を運営。
大阪市「水都大阪プロジェクト」、京都府立植物園、奈良市観光センター、名城公園、草津市中心市街地活性化事業など、行政・公共機関からの出店要請が継続的に強く、公共空間活性化案件への参画実績を多数保有。競合が参入しにくい公共案件が安定的な出店パイプラインを形成している。
淡路島北西海岸「Frogs Farm Atmosphere」では2025年3月にNECキャピタルソリューションとの共同設立SPC(エナビードゥーエ)を完全子会社化し家賃負担を軽減。2025年7月期には同エリア不動産を簿価の数倍で売却し、エリアの含み益は増加継続。
2024年3月にはカモメスローホテルのSPCを活用した初のイグジットも達成。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期8,046百万円→2025期14,337百万円と成長を継続し、2026年7月期第3四半期累計も11,085百万円(前年同期比5.3%増)と増収基調を維持。一方、営業利益は2023期1,161百万円をピークに低下が続き、2025期639百万円、2026年7月期第3四半期累計では279百万円(前年同期比35.0%減)と急落。
外部要因として人件費・エネルギー・食材価格の高止まりが販管費を押し上げ、EB事業の投資先行による費用増も重なった。通期予想(売上高15,095百万円、営業利益740百万円)は据え置かれているが、第4四半期への利益集中が前提となっている。
成長戦略
レストラン事業の高収益化と淡路島・出雲・愛媛等への多拠点EB事業展開による「食から始まる日本創再生」
好立地・好条件での物件獲得を継続し、2026年3月に南青山「LA & LE」(表参道Grid Tower)、相模原「CAFFE ITALIANO LOCALE」(プラウドタワー相模大野クロス)を開業。デベロッパーからの出店要請は引き続き高く、出店エリアを厳選しながら体制構築を進めている。
淡路島北西海岸でKAMOME SLOW HOTEL POOL HOUSE(サウナ付きヴィラ)を2026年4月開業。淡路島南岸では2025年4月開業の5棟コテージホテルが順調稼働中で、同エリアに新たなホテルの開業準備も進行中。観光・中長期滞在需要の取り込みと不動産価値向上による流動化収益を目指す。
WINDY FARM ATMOSPHEREにおいて「出雲・湖陵パーキングエリア」の既存店舗を業態転換し、全長18mスライダー・ジップライン等を備えた無料パークエリアを新設。Caffe & Pizza LOCALEを開業し、地域住民の日常利用と観光客需要の双方に対応する地域交流拠点としての機能強化を図る。
瀬戸内海を望む伊予市森・三秋エリアにレストラン・BBQゾーン・グランピング・一棟貸しコテージ・RVパーク等を一体整備する滞在型観光拠点の開発準備を進行中。地域農水産物を活用したメニュー・加工品開発にも取り組み、中長期的な価値創造を目指す。
都心部・季節変動の高いエリアの店舗から期間限定で出向く新たな働き方モデルとして、富良野スキー場・かぐらスキー場・つがいけマウンテンリゾート等に冬季限定店舗を展開。柔軟な事業運営と社員のライフスタイル対応を両立する取り組みとして実施済み。
最終更新: 2026年7月17日

