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株式会社ジグザグ

340A東証グロース情報通信業

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株式会社ジグザグ340A

事業内容

株式会社ジグザグは「世界中のワクワクを当たり前に」をミッションに掲げ、海外カスタマー向け購入支援サービス「WorldShopping」と国内ECサイト向け越境EC支援サービス「WorldShoppingBIZ」を一体的に提供する越境ECプラットフォーム事業を単独で展開する。国内ECサイトが抱える言語・物流・決済の壁を、JavaScriptタグ1行の追加という極めて低い導入障壁で解消し、最短1日で世界228の国・地域への販売を可能にする。

主要顧客は国内ECサイト事業者(BIZ側)と、アジア・北米を中心とする海外カスタマー(WorldShopping側)であり、2025年5月期の海外売上高比率は95%に達する。2025年3月に東京証券取引所グロース市場へ上場した成長段階の企業である。

ビジネスモデル

収益は主に「WorldShopping」における海外カスタマーからの購入代行手数料・配送手数料と、「WorldShoppingBIZ」の国内ECサイト向け月額利用料(初期費用30,000円、月額5,000円)で構成される。海外カスタマーが送料・手数料を負担するため、国内ECサイト事業者の導入コストは低く抑えられ、普及を促進する構造となっている。

2025年5月期の売上高は1,412百万円、取扱高(GMV)は6,474百万円であり、GMVに対する売上高比率(テイクレート)は約21.8%となっている。

企業の強み

国内ECサイトはJavaScriptタグ1行を追加するだけで越境対応が完了し、データ連携やシステム改修は不要。導入後最短1日で世界228の国・地域への販売が可能となる。

この低摩擦な導入設計が月間Activeショップ数の継続的拡大(2021年5月期384ショップ→2025年5月期1,303ショップ)を支えている。

取扱高(GMV)は2021年5月期1,683百万円から2025年5月期6,474百万円へ約3.8倍に拡大。売上高も同期間で414百万円から1,412百万円へ約3.4倍成長。月間リピートカスタマー数も1,785名から5,940名へ増加しており、プラットフォームの利用深度が着実に向上している。

「WorldShopping」と「WorldShoppingBIZ」が一体となり、海外カスタマーとECサイトの双方に価値を提供するプラットフォームを形成。ECサイト公認の信頼性と多言語カスタマーサポート・多様な決済手段(Alipay、WeChat Pay、NAVER Pay、海外版Amazon Pay等)を組み合わせ、累計70万件以上の受注対応実績を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期は個別ベースで売上高が前期比6.2%増の1,500百万円と増収を確保した一方、営業利益は前期比10.4%減の289百万円と減益に転じた。2027年5月期の連結業績予想では売上高1,793百万円(前期比19.5%増)と成長加速を見込む一方、営業利益212百万円(前期比26.6%減)、当期純利益137百万円(前期比39.5%減)と大幅な利益圧縮を予告している。

人員投資とプロダクト開発投資の先行が明示されており、短期的な利益水準の低下を許容した成長投資フェーズへの移行と評価できる。

2026年5月期のGMVは6,928,875千円に対し売上高は1,500百万円であり、テイクレートは約21.7%にとどまる。GMVが拡大しても売上高への転換効率に構造的な上限が存在する点は、長期的な収益成長の天井を示唆する。

一方で、月額固定利用料の引き上げや付加価値サービス(プロ翻訳・ショップダッシュボード等)の拡充によるARPU向上が収益改善の鍵となる。外部要因として、円安・インバウンド需要の継続が海外カスタマーの購買意欲を下支えしている。

2025年12月に発表した台湾子会社(吉克査克股分有限公司)の設立完了と現地営業開始は、アジア市場(売上高の52.6%を占める789百万円)への深耕を加速する戦略的布石である。一方、米国通商政策の不確実性、中東・ウクライナ地政学リスクによる物流コスト高止まり、為替差損(当期7百万円計上)など外部環境リスクは依然として高い。

台湾市場への集中投資が奏功するかは、現地マーケティング施策の実効性と為替動向に左右される。

成長戦略

国内ECサイト浸透深化・付加価値サービス拡充・台湾を起点とした海外展開の三軸で持続成長を目指す

2025年12月発表の台湾子会社(吉克査克股分有限公司)の設立手続きを完了し、現地での正式営業を開始。台湾・台北市でのポップアップイベント実施や現地マーケターセミナー開催を通じ、海外カスタマーへの直接的な認知拡大と購買体験提供を推進している。

アジア売上高は789百万円と全体の52.6%を占める主要市場。

月間Activeショップ数は第4四半期時点で1,335ショップ(前年同四半期比32ショップ増)に達した。「WorldShoppingプロ翻訳」や「ショップダッシュボード」新機能追加により国内EC事業者の販売力向上を支援し、既存顧客のアップセルと新規顧客獲得を並行して推進している。

月間リピートカスタマー数は第4四半期時点で6,306名(前年同四半期比366名増)に達し、2026年5月期のGMVは前事業年度比454,939千円増加の6,928,875千円となった。訪日インバウンド需要の取り込みと海外カスタマーへの認知拡大施策を継続し、GMVの持続的成長を図る。

日本越境EC協会(JACCA)への参画を通じ、業界全体の連携強化と越境ECの普及推進体制を構築。市場全体の拡大がプラットフォームへの需要増加に直結する構造を活用し、業界標準化・普及活動を通じた間接的な競争優位の確立を目指す。

最終更新: 2026年7月17日