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3405東証プライム化学

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ビニルアセテート

クラレの最大セグメント。機能樹脂・フィルムをグローバルに展開

期間今期前期増減率
売上高(2026年12月期第1四半期)101,930百万円100,434百万円(2025年12月期第1四半期)
営業利益(2026年12月期第1四半期)11,031百万円15,917百万円(2025年12月期第1四半期)
営業利益率(2026年12月期第1四半期)10.8%15.9%(2025年12月期第1四半期)
売上高(2025年12月期通期)404,495百万円
営業利益(2025年12月期通期)62,545百万円

事業詳細

ポバール樹脂・フィルム、PVBフィルム・高機能中間膜、EVOH樹脂〈エバール〉等の機能樹脂・フィルムを生産・販売するクラレの中核セグメント。日本・北米・欧州・アジアに製造拠点を持ち、食品包装、自動車、建築、光学、洗剤包装など多様な用途に供給する。連結売上高の約50%を占め、営業利益面でも最大の貢献セグメントである。

直近の概況

売上高は微増も、操業度悪化・価格調整で営業利益が前年同期比30.7%減

2026年12月期第1四半期のビニルアセテートセグメントは、売上高101,930百万円(前年同期比1.5%増)と微増となった一方、営業利益は11,031百万円(同30.7%減)と大幅に落ち込んだ。一部事業の操業度悪化と価格調整が主因。光学用ポバールフィルムはスポーツイベント向けTV需要・サプライチェーンの在庫積み増しで販売数量増加。EVOH樹脂〈エバール〉も堅調。一方、ポバール樹脂は需要低迷で販売数量減少、PVBフィルムは欧州・アジアの競争激化で建築・自動車用途ともに販売数量が減少、水溶性ポバールフィルムも個包装洗剤需要低調で販売数量が減少した。

主要プロダクト

product
ポバール樹脂・フィルム

光学用途・水溶性用途など多様な用途に展開。光学用ポバールフィルムはTV向け偏光板の主要素材。グローバル供給体制を活かした需要取り込みを強みとする。

product
水溶性ポバールフィルム(MonoSol)

家庭用洗剤の個包装(ユニットドーズ)向けに展開。需要動向が業績に直結する。2026年第1四半期は個包装洗剤需要の低調により販売数量が減少した。

product
PVBフィルム・高機能中間膜

PVBフィルムは建築用・自動車用合わせガラスの中間膜として使用。特殊アイオノマーシート〈セントリグラス〉も展開。欧州・アジアを中心に競争環境が厳しく、2026年第1四半期は建築・自動車用途ともに販売数量が減少した。

product
EVOH樹脂〈エバール〉

食品包装用途および自動車用途向けに展開するガスバリア性樹脂。2026年第1四半期は食品包装・自動車用途ともに堅調に推移し、グローバル供給体制を活かした需要取り込みにより販売数量が増加した。

product
バイオマス由来ガスバリア材〈PLANTIC〉

持続可能な原料を使用した環境対応型ガスバリア材。食品包装用途を中心に展開。

成長ドライバー

  • 光学用ポバールフィルムの需要増(国際スポーツイベント向けTV需要・半導体メモリ逼迫を背景としたサプライチェーンの在庫積み増し)
  • EVOH樹脂〈エバール〉の食品包装・自動車用途での堅調な販売継続およびグローバル供給体制を活かした需要取り込み
  • 水溶性ポバールフィルムの個包装洗剤需要回復期待(MonoSol)
  • 特殊アイオノマーシート〈セントリグラス〉の米州中心の販売拡大
  • グローバル供給体制を活かした中東情勢下での需要取り込み

リスク

  • 欧州・アジアにおけるPVBフィルム市場での競争激化による販売数量・価格の下押し圧力
  • 一部事業の操業度悪化による固定費負担増(2026年第1四半期に顕在化)
  • 価格調整(値下げ)による利益率低下リスク
  • 個包装洗剤需要の低調継続による水溶性ポバールフィルムの販売数量減少
  • 中東情勢悪化による原燃料調達制約・価格高騰リスク
  • ポバール樹脂の全体的な需要低迷継続リスク
  • 特殊アイオノマーシート〈セントリグラス〉のプロジェクト延期リスク
  • 米国関税政策の不確実性による需要変動リスク

最終更新: 2026年3月25日