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株式会社セブン&アイ・ホールディングス

3382東証プライム小売業

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株式会社セブン&アイ・ホールディングス3382

事業内容

株式会社セブン&アイ・ホールディングスは、2005年設立の純粋持株会社で、196社(連結)からなる流通グループを統括する。中核事業は国内コンビニエンスストア事業(セブン-イレブン・ジャパン)と海外コンビニエンスストア事業(7-Eleven, Inc.)であり、北米・豪州・アジアを含むグローバルCVSネットワークを有する。

これに加え、スーパーストア事業(イトーヨーカ堂・ヨークベニマル)、セブン銀行を中核とする金融関連事業、ロフト等の専門店を含むその他事業を展開。2025年度以降はCVS事業への集中を加速し、スーパーストア事業のベインキャピタルへの譲渡、7-Eleven, Inc.のIPOを通じた事業ポートフォリオの抜本的変革を推進中。

主要顧客は日常的な食品・生活必需品を求める幅広い消費者層であり、グループ売上(加盟店含む)は18,442,884百万円に達する。

ビジネスモデル

国内CVS事業ではセブン-イレブン・ジャパンがフランチャイズ契約に基づく加盟店からのロイヤリティ収入と自営店売上を収益源とし、高い営業利益率(約25%)を実現する。海外CVS事業では7-Eleven, Inc.が北米を中心に同様のFC・自営店モデルを展開し、ガソリン小売も含む大規模な売上規模を誇る。

金融関連事業ではセブン銀行がATM27,965台のネットワークを通じた手数料収入を積み上げる。グループ共通ID「7iD」を活用した小売×金融シナジーも収益基盤を補完する。

企業の強み

セブン-イレブン・ジャパンの2025年2月期チェーン全店売上は5,390,271百万円(前年比100.5%)。既存店売上・客数ともに前年超過を達成し、国内CVS事業の営業利益は233,554百万円と全セグメント中最高水準の利益率を維持。

「品質と価格の両立」施策が客層拡大と来店頻度向上に寄与している。

7-Eleven, Inc.を中心とする海外CVS事業の営業収益は9,170,782百万円と連結全体の約77%を占め、チェーン全店売上は10,493,291百万円。2024年4月には豪州SEA(Convenience Group Holdings Pty Ltd)の買収を完了し、アジア太平洋地域への事業基盤を拡大。

7-Eleven International LLCは2030年度までに30カ国・地域展開を目指す。

セブン銀行は2025年2月末時点で国内27,965台(前期末比595台増)のATMを設置。1日1台当たり平均利用件数107.9件(前年比3.3件増)を記録し、ATM総利用件数は前年を上回った。キャッシュレス決済普及に伴う現金チャージ取引の高水準維持が安定収益に貢献している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の海外CVS営業利益は前年同期比755.0%増と劇的に改善した。ただし前年同期(8,687百万円)が低水準であった反動効果も含まれる。

外部要因としてガソリン市況の変動が収益に影響しており、商品売上・荒利率の自律的改善が継続するかどうかが通期業績の鍵を握る。通期予想の海外CVS営業利益270,000百万円(前期比121.5%)達成には第2四半期以降の継続的な改善が不可欠。

2027年2月期通期の営業収益予想は前回9,448,000百万円から10,430,000百万円へ982,000百万円引き上げられたが、これは主に海外CVS事業の連結範囲調整によるもの。実質ベース比では営業収益109.7%、営業利益110.5%と着実な成長を示しており、CVS特化後の実力値として評価できる。

一方、親会社株主帰属当期純利益は前期比95.0%と減益予想であり、のれん償却負担の重さが課題として残る。

2026年7月15日に284,297,500株(発行済株式総数の10.92%)の自己株式消却を決議し、希薄化懸念払拭に向けた積極的な株主還元姿勢を示した。一方、現金及び現金同等物の四半期末残高は648,630百万円と前年同期(1,447,367百万円)から大幅に減少しており、これはセブン銀行等の非連結化に伴う構造的変化によるものだが、財務的な機動性の変化として引き続き注視が必要。

年間配当予想は60円(前期50円から増配)。

成長戦略

CVS事業への集中とグローバル展開加速、自己株式消却・増配で株主還元も強化

2025年8月6日公表の「7-Elevenの変革」に基づき、お客様体験の向上・収益構造の強化・デジタル施策加速の3軸で取り組みを推進。2027年2月期第1四半期において既存店売上の前年同期超過と荒利率改善が実現し、施策の実効性が確認された。

7-Eleven, Inc.においてオリジナル商品・フレッシュフード拡充、直営店フランチャイズ化加速、バリューチェーン再設計による徹底したコスト管理を推進。2027年2月期第1四半期の海外CVS営業利益は65,592百万円(前年同期比755.0%)と急回復し、通期予想270,000百万円(前期比121.5%)を目指す。

セブン銀行(2025年6月)・ヨークHD傘下子会社(2025年9月)の非連結化によりCVS特化を完了。2026年7月15日に自己株式284,297,500株(発行済株式総数の10.92%)を消却し希薄化懸念を払拭。年間配当予想を60円(前期50円)に増配し、株主還元を強化。

国内外でデリバリーサービス7NOWおよびモバイルオーダーを拡大し、共創型マーケティングと連動させることで新規収益源を確立。国内ではSNS・マスメディア連動施策によるエンゲージメント強化、海外では7NOWを成長の中核として自律的成長を目指す。

最終更新: 2026年7月17日