事業内容
ソフトクリエイトホールディングスは、国内市場シェアNo.1のECサイト構築パッケージ「ecbeing」を核とするECソリューション事業と、クラウド・セキュリティ・DXを軸とする法人向けITソリューション事業の2セグメントで構成される純粋持株会社。連結子会社10社・持分法適用関連会社4社を擁し、中堅・大手企業を主要顧客層とする。
ECソリューション事業では、ecbeingの導入支援からSaaS型クラウドサービス(visumo、ReviCo、Sechstant等)、ECクラウド「メルカート」、アプリ活用のオムニチャネル戦略(メグリ社)まで一気通貫のトータルECソリューションを提供。ITソリューション事業では、SCクラウド、X-pointクラウド、AgileWorks、L2Blockerなど独自プロダクトに加え、セキュリティ・インフラ構築や生成AI対応サービス「Safe AI Gateway」を展開する。
ビジネスモデル
ECソリューション事業では、ecbeingの初期導入・カスタマイズ・ホスティングに加え、SaaS型クラウドサービスの月次課金によるストック収益を積み上げる構造を採用。2026年3月期においてストック型収益(一定期間にわたり移転される財)は16,934百万円と売上高全体の93.6%を占め、収益の安定性が高い。
ITソリューション事業でも、SCクラウドやX-pointクラウド等のSaaS課金が継続的に積み上がる。両事業合計で売上高34,391百万円、営業利益6,209百万円(営業利益率18.1%)を実現している。
企業の強み
ecbeingは国内市場シェアNo.1のECサイト構築プラットフォームとして確立されており、導入実績に裏付けられた顧客基盤を保有。ECソリューション事業のストック型収益は2026年3月期に16,934百万円(同事業売上高の93.6%)に達し、解約コストの高いエンタープライズ向けパッケージが安定的な収益基盤を形成している。
ecbeing(EC構築)、X-pointクラウド・AgileWorks(ワークフロー)、L2Blocker(セキュリティ)、Safe AI Gateway(生成AI)など、自社開発プロダクトを複数保有。これらは競合が短期間で模倣困難な独自技術資産であり、クロスセルによる顧客単価向上と、SaaS化による継続課金収益の積み上げを両立している。
2018年のエートゥジェイ子会社化、2024年のシステムワークスジャパン子会社化、2024年12月のvisumo上場、2026年3月のメグリ社子会社化(持分75.0%取得)など、M&Aと資本政策を組み合わせた事業拡張を継続的に実行。メグリ社連結化によりアプリを活用したオムニチャネル戦略が強化された。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2022年3月期から2026年3月期にかけて売上高は21,227百万円から34,391百万円へ5期で62%増加し、営業利益は4,030百万円から6,209百万円へ54%増加した。2026年3月期は売上高前期比11.1%増、営業利益同12.9%増、親会社株主帰属当期純利益同17.6%増と全利益段階で加速した。
外部要因として、企業のECサイト構築需要の拡大、生成AI市場の急拡大、ランサムウェア攻撃増加によるセキュリティ投資活発化が業績を後押しした。営業利益率は18.1%(前期17.8%)と改善し、ROE(自己資本当期純利益率)は18.2%(前期18.0%)を維持している。
2027年3月期予想は売上高37,000百万円(同7.6%増)、営業利益6,300百万円(同1.5%増)と増収増益を維持するものの、メグリ社のれん償却費等のコスト増により利益成長率は鈍化する見通しである。
成長戦略
ECオムニチャネル拡大・生成AI/セキュリティ強化・SaaSストック収益積み上げの三本柱
ecbeingを核としたECサイト構築需要の取り込みに加え、visumo・ReviCo・Sechstant等のSaaS型マイクロサービスの契約拡大によりストック収益を積み上げる。2026年3月31日付でメグリ社を連結子会社化し、アプリを活用したオムニチャネル戦略の強化により顧客のEC売上拡大を支援する。
2026年3月期ECソリューション事業売上高は18,091百万円(前期比8.8%増)。
企業向け生成AIサービス「Safe AI Gateway」の提供拡大と、ランサムウェア攻撃増加を背景としたセキュリティソリューションの強化を推進する。ITソリューション事業は2026年3月期売上高16,300百万円(前期比13.7%増)と加速しており、クラウドサービスとセキュリティ・インフラ構築の両輪で成長を継続する。
メグリ社連結子会社化(取得原価1,982百万円)に代表されるように、グループの事業領域を補完するM&Aを継続的に実行する。2026年3月期ののれん残高は1,891百万円(前期114百万円から大幅増加)となっており、次期以降はメグリ社ののれん償却費が費用として計上される。
投資有価証券(8,531百万円)等の財務基盤を活用した戦略的投資を継続する方針。
最終更新: 2026年7月19日

