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シップヘルスケアホールディングス株式会社

3360東証プライム卸売業

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シップヘルスケアホールディングス株式会社3360

事業内容

シップヘルスケアホールディングスは、1992年創業の医療・保健・福祉・介護・サービスを事業ドメインとするヘルスケア総合企業。連結子会社51社・関連会社5社を擁し、医療機関の新設・移転・増改築を一括受注するトータルパックプロデュース事業(売上高の19.0%)、診療材料・医療機器の販売とSPDシステム運営を担うメディカルサプライ事業(71.0%)、介護施設運営・食事提供サービスのライフケア事業(5.2%)、調剤薬局運営(4.8%)の4事業を展開。

主要顧客は大学附属病院・地域中核病院・介護施設等の医療・福祉機関であり、病院づくりから日常的な消耗品供給・介護・調剤まで一貫したサービスを提供する。

ビジネスモデル

トータルパックプロデュース事業では医療機関の新設・増改築案件をコンサルティングから設備・機器導入・工事まで一括受注し、高付加価値の工事・エンジニアリング収益を得る。メディカルサプライ事業では院外SPDシステムを通じた診療材料の継続的供給により安定的な取引関係を構築し、売上高509,569百万円の規模を誇る。

ライフケア・調剤薬局事業は介護施設運営・薬局運営による継続的サービス収益を担い、4事業の相互送客・シナジーによりヘルスケア領域全体をカバーする。

企業の強み

コンサルティングから設備・機器導入・工事・メンテナンスまでを一括受注する「トータルパックプロデュース」モデルは、競合が短期間で模倣困難な独自機能。2026年3月期の同事業売上高は136,604百万円、セグメント利益率7.9%を維持し、受注高134,242百万円・受注残高17,820百万円の受注基盤を有する。

院外SPDシステム(院内物流代行)を通じた診療材料の継続供給は、医療機関との日常的接点を生み出す参入障壁の高い事業モデル。2026年3月期のメディカルサプライ事業売上高は509,569百万円(前期比7.3%増)で、新規SPD受託施設の稼働開始や複数病院との一括契約SPD案件獲得が継続的な売上拡大に寄与している。

1992年創業以来、連続的なM&Aと子会社化により連結子会社51社・関連会社5社を形成。医療機器メーカー系子会社(山田医療照明・酒井医療等)、SPD専門会社、調剤薬局、介護施設運営会社等を傘下に持ち、グループ内シナジーによる顧客基盤の循環モデルを構築している。

2024年10月の5社統合による経営効率化も進展中。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高718,163百万円と5期連続増収を達成したが、営業利益は24,482百万円と前期比1.2%減。売上総利益が66,703百万円とほぼ横ばいの中、販管費が増加した。

トータルパックプロデュース事業ではシニア向け分譲マンション竣工案件の不在、省エネ関連工事の部材納期遅延、M&A手数料等の一過性費用が重なり、セグメント利益が10.0%減と大幅に落ち込んだ。

調剤薬局事業のセグメント利益は4,004百万円と前期比16.9%増と好調な一方、親会社株主に帰属する当期純利益は13,394百万円と前期比11.5%減。特別損失として投資有価証券評価損738百万円、貸倒引当金繰入額2,415百万円を計上したことが純利益を大きく押し下げた。

持分法投資損益も1,091百万円から613百万円へ縮小しており、投資先の収益貢献低下も注視が必要。

会社は2027年3月期に売上高740,000百万円(前期比3.0%増)、営業利益26,000百万円(同6.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益16,000百万円(同19.5%増)を予想。純利益の大幅回復は特別損失の一過性要因剥落を前提とするが、貸倒引当金繰入額の高止まりや投資有価証券評価損の再発リスクには留意が必要。

シニア向け分譲マンション第2号・第3号案件の竣工時期と海外ODA事業の収益化が上振れ要因となりうる。

成長戦略

SHIP VISION 2030でCAGR5%・営業利益率4%・ROE12%を目指すポートフォリオ経営

新規SPD受託施設の稼働拡大と経営母体の異なる複数病院との一括契約SPD案件の獲得を推進。首都圏医療材料物流拠点の新設により事業基盤を強化。2026年3月期はセグメント利益7,484百万円と前期比7.4%増を達成し、中核事業として安定成長を継続。

トータルパックプロデュース事業の新規収益源として、シニア向け分譲マンション事業の第2号・第3号案件の準備を進行中。前期(2025年3月期)に第1号案件の竣工・販売を完了したが、当期(2026年3月期)は竣工案件がなく利益面で前年を下回る要因となった。次期以降の竣工・販売が業績回復の鍵。

2025年5月にODA専門商社がグループ入りし、海外ODA事業への参入を実現。当期業績への寄与が確認された。医療情報系ソリューションビジネスも堅調に推移しており、医療DX推進を背景とした需要拡大を取り込む方針。

キングラングループの5社統合(2024年10月)、調剤薬局事業・給食事業を中心とした複数の吸収合併を実施。連結範囲の変更(新規5社・除外11社)を伴う大規模な組織再編により、重複コストの削減と意思決定の迅速化を図る。調剤薬局事業のセグメント利益は前期比16.9%増と効果が顕在化。

2026年3月期~2030年3月期の5年間でCAGR5%、営業利益率4%(2030年3月期)、ROE12%(2030年3月期)を目標とする。初年度(2026年3月期)の営業利益率は3.4%と目標の4%に対して未達。2027年3月期予想では営業利益率3.5%を見込み、段階的な改善を目指す。

最終更新: 2026年7月19日