事業内容
株式会社バッファローは、㈱オートバックスセブンのフランチャイジーとして埼玉県南西部から東京都北部にかけて15店舗(オートバックス12店舗、スーパーオートバックス3店舗)を展開するカー用品小売・サービス企業である。タイヤ・ホイール販売、ピットサービス(車検・整備・コーティング等)、カーエレクトロニクス、オイル・バッテリー、中古車売買・保険代理店業務を主力とする。
2019年に設立した連結子会社㈱バッファローフードサービスを通じ、「焼肉ライク」5店舗・「PISOLA」5店舗の計10店舗を運営する飲食事業も展開し、二本柱の事業構造を構築中である。主要顧客は埼玉・東京北部エリアの一般消費者であり、地域密着型の接客・接遇を経営の根幹に置く。
ビジネスモデル
オートバックス事業では㈱オートバックスセブンに売上高の一定料率のロイヤリティを支払う代わりに、ブランド・商材・経営ノウハウの提供を受ける。収益の柱はピットサービス工賃(売上高の28.0%)とタイヤ・ホイール販売(同22.9%)であり、車両保有期間長期化に伴うメンテナンス需要を取り込む。
飲食事業も同様にFC加盟型で運営し、現在は成長投資フェーズにある。両事業ともに固定客づくりと接客品質向上を収益基盤とする。
企業の強み
15店舗を埼玉県南西部から東京都北部の限定エリアに集約することで、統一した事業運営・人材配置・販促施策が可能となっている。有報では「事業エリアを集約していることから統一した事業運営が可能」と明記されており、業績も良好に推移していると記載されている。
「クイック・エコ・リペア」等のオリジナルピットサービスメニューを他社に先駆けて開発・導入した実績を持つ。2026年3月期のピットサービス工賃売上高は3,840百万円(前年同期比11.2%増)と増収を維持しており、ボディーコーティング・ヘッドライトコーティング等の美観関連サービスへの積極的設備投資により実績を年々伸ばし続けている。
2026年3月期末の自己資本比率は66.1%と高水準を維持しており、現金及び預金残高は3,829百万円に達する。有利子負債(長期借入金748百万円)に対してインタレスト・カバレッジ・レシオは50.3倍と財務健全性は高く、中期経営計画に基づく成長投資の資金余力を十分に確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期(訂正後)の売上高は13,707百万円(前期比12.5%増)、営業利益605百万円(同18.1%増)、当期純利益442百万円(同28.6%増)と全利益段階で2桁増益を達成。飲食事業の売上高が前期比77.9%増の2,044百万円と急拡大し、全社増収を牽引した。
オートバックス事業も前期比5.7%増と堅調。売上総利益率は55.4%(前期52.3%)に改善し、飲食事業の損失縮小(△105百万円→△40百万円)も寄与。
財務面では総資産9,832百万円、自己資本比率66.1%を維持しつつ、営業CFは929百万円と前期比56%増加。なお、5期の業績推移は売上高10,001→10,796→11,217→12,186→13,707百万円、営業利益442→525→413→513→605百万円と、2024年3月期の一時的な利益低下を経て回復・拡大基調が鮮明となっている。
成長戦略
オートバックス20店舗体制への拡張とPISOLAを軸とした飲食事業の第二の柱確立
「安心と信頼のオートバックス車検」を軸に車検件数を継続拡大。ボディーコーティング・ヘッドライトコーティング等の美観サービスへの設備投資を積極化し、ピットサービス工賃の売上構成比(28.0%)をさらに高める。スマホアプリ・Web予約による利便性向上で来店頻度を維持・向上させる。
2026年3月期末時点でPISOLA5店舗(前期末比2店舗増)を展開。2025年5月に熊谷月見町店、2025年8月に戸田公園店を新規オープン。周辺地域への認知度向上と既存店の収益構造改善(特定技能外国人採用・食材ロス削減)を並行推進し、飲食事業の黒字転換を目指す。
2025年4月より店舗勤務形態に週休3日制を導入し、ワークライフバランスの改善を図る。恒常化する人手不足環境下での人材確保・定着を促進し、接客力・技術力を備えた専門スタッフの育成を継続することで、サービス品質の維持・向上と競争優位性の持続を図る。
売上高14,050百万円(前期比2.5%増)、営業利益713百万円(同17.9%増)、当期純利益485百万円(同9.7%増)を予想。オートバックス事業の安定成長と飲食事業の損失縮小・黒字転換が達成の鍵。年間配当70円(前期65円)への増配も計画しており、株主還元の継続的な拡充を見込む。
最終更新: 2026年7月19日

