事業内容
株式会社イーグランドは、1996年に中古住宅再生事業を開始した不動産再生専業企業。一般流通市場および不動産競売市場から中古マンション・戸建を仕入れ、リフォームにより付加価値を高めて再販する「中古住宅再生事業」を主力とする。
主な事業エリアは首都圏・関西圏で、一次取得者層(若年ファミリー等)をメインターゲットに平均販売価格帯2,000万円〜3,000万円の物件を中心に取り扱う。近年は東京23区内の高価格帯物件や収益用一棟マンションの取扱いも拡大。
その他不動産事業として不動産賃貸業・リゾート事業も展開し、不動産事業を単一セグメントで運営している。東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
物件を任売・競売の2ルートで1戸単位に仕入れ、協力会社へリフォームを外注して付加価値を付与後、地元不動産仲介会社に販売を委託する。直販部門を持たず特定販売会社にも依存しないことで、少人数による広域での事業展開を実現。
仕入から販売まで同一担当者が一貫管理する体制により、物件情報に精通した担当者が販売戦略に集中できる。収益用物件は保有期間中の賃料収入も獲得できる点が居住用物件と異なる利点。
2025年3月期の売上高は30,502百万円、売上総利益率は14.0%。
企業の強み
一般流通市場(任売)と不動産競売市場(競売)の2ルートを活用し、物件を1戸単位で地理的に分散して仕入れることでリスクを限定。2025年3月期の居住用物件仕入件数は896件(前期比8.2%増)、収益用物件仕入高は前期比744.6%増と大幅拡大。多様な仕入ルートが安定的な物件供給を支えている。
自社直販部門を持たず地元不動産仲介会社に販売を委託することで、少人数で首都圏・関西圏・名古屋・札幌等の広域展開を実現。仕入から販売まで同一担当者が一貫管理する体制により、物件情報に精通した担当者が価格設定・市場調査等の販売戦略に集中できる効率的な組織構造を構築している。
収益用物件の仕入高は2025年3月期に5,639百万円(前期比744.6%増)、売上高は5,468百万円(前期比17.1%増)、一棟マンション10棟を売却。保有期間中の賃料収入341百万円も獲得しており、居住用物件とは異なる収益源として事業ポートフォリオの多様化に寄与している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期23,352百万円から2026年3月期40,091百万円へ5期連続増収。利益面は2024年3月期・2025年3月期と2期連続で大幅減益が続いたが、2026年3月期は営業利益3,005百万円(前期比102.0%増)、当期純利益1,831百万円(同108.1%増)と力強いV字回復を達成した。
回復の主因は、東京23区内高単価物件への仕入シフトによる平均販売単価の上昇(31,507千円、前期比19.1%増)、居住用物件の過去最高販売件数(1,073件)達成、収益用一棟マンション6棟の売却、および売上総利益率の15.8%への改善。外部要因として首都圏中古マンション成約価格の上昇基調(2026年3月度平均成約価格前年同月比11.6%増)も追い風となった。
なお、2027年3月期は上場廃止予定のため業績予想は非開示。
成長戦略
西武不動産の完全子会社化・上場廃止により独立企業としての成長戦略は終了
東京23区内の高単価物件を中心とした仕入強化により、2026年3月期の居住用物件販売件数は1,073件と過去最高を達成し、1,000件体制を実現した。平均販売単価も31,507千円(前期比19.1%増)に上昇し、目標を上回る成果を達成。
収益用一棟マンションの取得・売却を拡大し、2026年3月期は一棟マンション6棟・区分所有3戸を売却、売上高5,605百万円を計上。中古住宅再生事業と並ぶ第二の収益柱として機能しており、売上総利益率改善にも貢献した。
2026年3月31日付で西武不動産による公開買付けへの賛同を表明。一連の手続きを経て西武不動産の完全子会社並びに上場廃止となる予定。2027年3月期の業績予想・配当予想は非開示。独立上場企業としての成長戦略は本期をもって終了。
最終更新: 2026年7月17日

