事業内容
株式会社THEグローバル社は、SBIホールディングスを親会社に持ち、首都圏を主要地盤として分譲マンション・収益物件・販売代理・建物管理・ホテルの5事業を展開する総合不動産グループ(連結9社)。自社ブランド「ウィルローズ」シリーズによる新築マンション分譲と、賃貸マンション・オフィス等の収益物件開発・販売を両輪とし、富裕層・パワーカップル・機関投資家を主要顧客層とする。
2025年6月期の売上高は61,747百万円と前期比128.4%増を達成し、収益物件事業が売上の83.7%を占める主力事業に成長している。旭化成ホームズとの業務資本提携(2025年3月)により、都心・高グレード物件の開発力強化を図っている。
ビジネスモデル
当社グループは、金融機関からの借入金で用地を取得し、設計・建設を外注しながら物件を企画・開発し、エンドユーザーや機関投資家(大和証券リアルティ、旭化成ホームズ等)へ売却することで収益を得る開発販売型モデルを採用。収益物件事業ではオフバランススキームも活用し出口戦略を多角化。
販売代理・建物管理はフィービジネスとして安定収益を補完する。SBI証券との極度方式基本契約(極度額4,000百万円)も資金調達手段として活用している。
企業の強み
2025年6月期の収益物件事業は売上高51,736百万円(前期比242.9%増)、営業利益5,773百万円(前期比237.4%増)を達成。32物件の引渡しを実施し、大和証券リアルティへの売上高18,948百万円(全体の30.69%)、旭化成ホームズへの8,875百万円(14.37%)と大口機関投資家との取引が拡大した。
2025年6月期末の自己資本比率は26.8%(前期16.2%)へ大幅改善。有利子負債は前期比10,843百万円減少し25,978百万円となり、営業CFは18,696百万円の収入(前期は11,866百万円の支出)に転換。
インタレスト・カバレッジ・レシオ20.7倍、CF対有利子負債比率1.4年と財務指標が急速に改善した。
2025年3月に旭化成ホームズと業務資本提携を締結。同社は当社株式2,795,600株(発行済の9.88%)を取得。
首都圏における大規模分譲マンションプロジェクトの共同開発、不動産開発情報の有効活用、マンション関連事業のコストシナジー検討の3本柱で連携し、都心・高グレード物件への開発力強化を図る体制を構築した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2025年6月期に売上高61,748百万円・営業利益5,416百万円と過去最高を更新した反動から、2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)は売上高18,146百万円(前年同期比38.4%減)、営業利益1,400百万円(同27.4%減)、経常利益733百万円(同47.2%減)、親会社株主帰属四半期純利益736百万円(同34.7%減)と全指標で大幅減。分譲マンション事業が「ウィルローズ篠崎」2戸引渡しのみで売上高116百万円(前年同期比98.6%減)と極端に低水準。
収益物件事業は19物件引渡しで売上高17,110百万円(同14.9%減)ながら営業利益は前年同期比48.2%増と採算改善。通期予想は2025年8月8日公表値から変更なし(売上高51,426百万円、営業利益4,538百万円)。
成長戦略
大東建託による完全子会社化を前提に、収益物件・分譲マンション開発を継続推進
収益物件事業は2026年6月期第3四半期累計で19物件を引渡し、営業利益2,751百万円(前年同期比48.2%増)を達成。仕掛販売用不動産の積み上げ(37,989百万円)により第4四半期以降の引渡し案件を確保している。
旭化成ホームズとの提携を通じた都心エリア・高グレード物件の共同開発を推進。分譲マンション事業で培った用地仕入力・企画力を収益物件事業に横展開し、物件品質と採算性の向上を図る。
2026年4月6日に大東建託株式会社による公開買付けへの賛同を表明。公開買付け成立を条件に2026年6月期期末配当を無配に修正。完全子会社化・上場廃止を前提とした経営体制への移行が進行中。
最終更新: 2026年7月17日

