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株式会社プロパスト

3236東証スタンダード不動産業

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事業内容

株式会社プロパストは1987年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場の首都圏特化型不動産デベロッパーである。主力の賃貸開発事業では駅近の中規模・中低層RC造賃貸マンションを開発し国内外の富裕層・投資ファンドへ売却。

バリューアップ事業では3億円〜10億円程度の中古収益不動産を取得・改修・リーシングにより付加価値を高め短期売却する。分譲開発事業では単身層・パワーカップル向けに独自の企画力・デザイン力を活かした分譲マンションを開発・販売する。

2025年5月期の売上高は27,839百万円で、賃貸開発事業が売上の約65%を占めるコア事業となっている。

ビジネスモデル

首都圏の駅近物件を厳選仕入れし、独自のデザイン・企画力で付加価値を付与した上で売却するフロー型ビジネスモデル。賃貸開発事業では土地取得から竣工・売却まで一貫して手掛け、バリューアップ事業では中古収益不動産の改修・リーシングによる短期回転売却で資金効率を高める。

金融機関からの借入で物件取得資金を調達し、売却により借入を返済する構造で、自己資本比率40%以上の維持を財務目標として掲げる。

企業の強み

賃貸開発事業では首都圏都心部の駅近エリアに特化し、2025年5月期に19プロジェクトを販売。売却物件の地域優位性が国内外の富裕層・投資ファンドから評価され、売上高18,002百万円・セグメント利益3,278百万円を計上。供給制約と先高感が続く市場環境が追い風となっている。

バリューアップ事業の販売プロジェクト数が前期の5件から18件へ大幅増加し、売上高は2,320百万円から9,824百万円(前期比323.5%増)、セグメント利益は350百万円から1,324百万円(同278.1%増)へと急成長。在庫削減・回転率重視の方針のもと、セグメント資産は1,572百万円まで圧縮し資産効率を向上させた。

2025年5月期末の自己資本比率は40.1%(前期末比7.6ポイント上昇)と、経営目標である40%以上を達成。純資産合計は12,175百万円(前期末比16.5%増)に拡大し、長期借入金の3,268百万円削減により有利子負債も圧縮。

営業活動によるキャッシュ・フローは7,641百万円のプラスに転換した。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期は連結化初年度のため前期比較が困難だが、個別ベースでは売上高21,664百万円(前期比22.2%減)・営業利益2,562百万円(同23.1%減)と大幅減収減益。連結ベースでは小川建設の3か月分(2026年1月〜3月)の業績取り込みにより売上高29,465百万円を計上したが、分譲開発事業の売上ゼロ・棚卸資産評価減(セグメント損失139百万円)が重荷となった。

建築費上昇による原価率悪化(売上原価比率82.6%)が利益率を圧迫しており、売上高営業利益率11.0%は過去の水準と比較して注視が必要。

次期予想の増収は小川建設の通期連結(当期は3か月)と賃貸開発事業12プロジェクト・バリューアップ事業6プロジェクトの販売計画が主因。一方、分譲開発事業は2027年5月期も売上計上予定なし(開発に2年程度要する見込み)。

費用負担の増加から利益率低下を予想しており、親会社株主帰属純利益は1,618百万円と当期1,879百万円から減少する見通し。建設資材価格・労務費の動向と受注採算性が業績の鍵を握る。

小川建設の連結化により建築請負事業(外部売上高7,801百万円・セグメント利益772百万円)が加わり、不動産フロー型収益への依存度が低下した点は評価できる。ただし、のれん残高743百万円(当期償却額14百万円)の回収可能性、非支配株主持分3,352百万円の存在、建設業特有の資材価格高騰・工期延長リスクへの対応が新たな経営課題として浮上している。

首都圏マンション初月契約率が70%を3か月連続で下回る(2026年5月:64.9%)など外部環境の軟化も注視が必要。

成長戦略

建築請負事業の通期連結化と賃貸開発・バリューアップ物件の積極売却による2027年5月期大幅増収を目指す

2026年5月期は3か月分(2026年1月〜3月)の取り込みにとどまったが、2027年5月期は通期連結対象となり売上高・利益への寄与が大幅増加する見込み。既存顧客からのリピート受注と幅広い顧客への営業活動を展開し、採算性を重視した受注活動と適切な原価管理を徹底する方針。

2026年5月期は19プロジェクトを売却し売上高19,779百万円を計上。2027年5月期は在庫削減・財務体質健全化の方針から12プロジェクトの販売予定に留まり、費用負担増加から利益率低下を予想。東京都23区内の厳選した好立地での新規物件取得を継続しつつ、売却価格への原価転嫁を図る。

2026年5月期は3プロジェクト(売上高1,872百万円・セグメント利益216百万円)を売却。2027年5月期は6プロジェクトの販売を予定しており、前期比での売上回復が見込まれる。割安収益不動産の精査仕入れと効率的な改修・リーシングによる付加価値向上を継続する。

2026年5月期は売上計上ゼロ・棚卸資産評価減によりセグメント損失139百万円を計上。現在開発中の分譲マンションは開発に2年程度を要する見込みのため、2027年5月期も売上計上予定なし。

単身層・パワーカップルを主要ターゲットとし、創造デザイン力・プレゼンデザイン力を活かした物件企画・仕入れを進める方針。

最終更新: 2026年7月17日