事業内容
すかいらーくホールディングスは、ガスト・バーミヤン・しゃぶ葉・ジョナサン・夢庵・資さんうどんなど20以上のブランドを国内外で展開する日本最大級のカジュアルダイニンググループ。国内では年間約3億5千万人の来客を誇り、30〜60代のファミリー・シニア・女性グループを主要顧客層とする。
台湾・マレーシア・米国にも海外展開し、2025年12月期末時点で3,111店舗を運営。持株会社体制のもと、購買・製造・品質管理・物流・店舗運営を垂直統合したインフラを強みとする。
ビジネスモデル
自社セントラルキッチン(国内10工場)・マーチャンダイジングセンター・グループ内物流(ジャパンカーゴ)・店舗清掃保守(すかいらーくD&M)を内製化し、食材の温度管理から店舗提供まで一貫管理することでコスト競争力を確保。直営店舗での飲食サービス提供が主収益源であり、公式アプリを活用したダイナミッククーポンによる集客最適化と客単価向上を組み合わせ、既存店売上高の持続的成長を実現している。
企業の強み
国内10工場のセントラルキッチン、グループ内配送会社(ジャパンカーゴ)、店舗清掃・保守会社(すかいらーくD&M)を内製化。食材の調達から店舗提供まで一貫管理することで、外食業界特有のコスト高騰リスクを一定程度吸収し、2025年12月期の売上総利益率66.7%を維持している。
ガスト(売上164,589百万円)・しゃぶ葉(63,134百万円)・バーミヤン(50,863百万円)・資さんうどん(22,778百万円)など20以上のブランドを展開。ファミリー・シニア・学生・女性グループなど幅広い客層と、日常食からハレの日まで多様なシーンに対応し、競合との差別化を図っている。
2025年12月期の営業活動によるキャッシュフローは74,495百万円(前年比6,573百万円増)、EBITDAは82,265百万円(前年比10,150百万円増)。減価償却費52,191百万円を含む安定的なキャッシュ創出力が、年間24,781百万円の設備投資・M&A・株主還元を同時に支える財務基盤となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2021期264,570百万円→2025期457,794百万円と4期で73%増加し、2026年1Qも121,263百万円(前年同期比8.6%増)と安定成長を継続。営業利益は2022期に△5,575百万円の赤字を計上したが、その後急回復し2025期29,957百万円まで改善。
2026年1Qは8,910百万円(同17.0%増)と二桁増益を達成した。外部要因として賃上げによる消費回復・コト消費浸透が追い風となる一方、原材料価格高騰・人件費上昇が利益率の上値を抑制。
通期予想は売上収益490,000百万円・営業利益33,500百万円(同11.8%増)で、1Q進捗は概ね順調。
成長戦略
既存店成長・国内新規出店・海外展開・M&Aの4軸と店舗中心経営で連続成長を目指す
ガストのグランドメニュー固定化により従業員の調理習熟度・提供品質・生産性が向上。余力創出によるサービス品質改善が客体験価値向上につながり、既存店売上高前年同期比106.0%(2026年1Q)という形で成果が表れている。
節約志向向けの低価格帯小皿料理拡充と、有名シェフ・人気IPコラボによる体験価値提供の二極化対応を推進。客数・客単価がともに伸長し、2026年1Q既存店売上高は前年同期比106.0%を達成した。
2026年1Qに国内新規出店4店舗(しゃぶ葉2・ガスト1・バーミヤン1)、業態転換14店舗、店舗改装50店舗を実施。閉店17店舗を差し引きながらも店舗ポートフォリオの質的向上を継続している。
自社配達に加えパートナー企業を活用することで配送効率の向上を図り、アウトオブストア需要を取り込む。既存店売上高増加への寄与が確認されており、引き続き拡充を推進している。
マレーシアにおいて2026年1Qに「すき屋」を1店舗出店。2025年1月に子会社化したCreateries Consultancy(マレーシア)の暫定会計処理が前期末に確定し、海外事業基盤の整備が進んでいる。台湾・マレーシアを中心とした海外展開の収益貢献が今後の焦点。
資さんうどん(2024年10月)・Createries Consultancy(2025年1月)の子会社化によりポートフォリオを強化。のれん残高は162,751百万円(2026年3月末)。
2026年1Qは新規M&A支出なし(前年同期は8,754百万円)で、既存案件の統合・収益化フェーズに移行している。
最終更新: 2026年7月17日

