事業内容
株式会社ホットランドホールディングスは、1997年創業の「築地銀だこ」を主力ブランドとし、たこ焼・たい焼・酒場・主食・アイスクリームなど多様な業態を国内744店舗・海外74店舗で展開する外食グループである。2025年4月に持株会社体制へ移行し、グループ18社を傘下に置く。
飲食事業が売上高の約97%を占める一方、製販事業(冷凍たこ焼等の製造販売)とリゾート事業(群馬県桐生市の滞在型アウトドアレジャー施設)も展開。原料調達から機械製造・店舗運営まで一貫した垂直統合型のビジネスモデルを特徴とし、1,000億円規模の外食グループを中期目標に掲げる。
主要顧客はファミリー層・サラリーマン・OL層・インバウンド観光客と幅広い。
ビジネスモデル
売上の大半は直営・PC(業務委託)・FC店舗からの飲食収入で構成される。FCおよびPC契約では月間売上高の5%相当のロイヤリティ・業務委託料を継続的に受領する。
加えて、自社エンジニアリング工場で製造した専用たこ焼機・たい焼機を加盟店へ販売・メンテナンスすることで機械収入も得る。製販事業では冷凍たこ焼等を国内スーパーや米国テーマパーク・カジノ業者へ卸売し、新たな収益源を構築している。
原料(たこ)の世界調達・自社加工によるコスト管理と、自社機械による参入障壁構築が収益性を支える。
企業の強み
1997年の1号店開業以来、国内424店舗(テイクアウト・フードコート)・銀だこハイボール酒場等100店舗を含む計524店舗を展開。たこ焼市場において競合他社の廃業が相次ぐ中、圧倒的トップシェア企業の地位を確立していると有報に明記されている。
既存店売上高は2025年12月期に前期比100.3%を維持した。
年間約4,100トンのたこをアジア・アフリカ等の世界中の漁場から調達し、中国・ベトナム・インドネシア・モーリタニアで加工する多拠点体制を構築。自社エンジニアリング工場でたこ焼機・たい焼機を内製し、加盟店への参入障壁を形成。
桐生工場では北海道産小豆のあんこを一貫生産し、品質と仕入コストを管理している。
築地銀だこ・銀だこハイボール酒場・東京油組総本店・おでん屋たけし・よし平など20以上のブランドを展開。直営・PC・FCの三形態に加え、海外エリアFC契約(タイ・インドネシア・フィリピン・スペイン等)、製販事業の冷凍食品輸出、コールドストーンアイスクリーム自動販売機(74台)など収益チャネルを多様化している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期29,679百万円から2025期51,041百万円へ5期連続増収。2025期は持株会社移行に伴う一時費用集中等で営業利益1,785百万円・当期純利益405百万円と急減したが、2026年1Q(2026年1月〜3月)は売上高13,800百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益753百万円(同1.6%増)、経常利益917百万円(同72.3%増)、親会社株主帰属純利益520百万円(同56.2%増)と回復基調。
経常・純利益の大幅改善は為替予約時価評価による為替差益198百万円の計上(前年同期は為替差損237百万円)が主因であり、外部要因の影響が大きい。通期予想は売上高58,000百万円(前期比13.6%増)・営業利益2,500百万円(同40.1%増)で据え置き。
成長戦略
2026〜2030年中計で高収益ブランド・酒場・海外FC・リゾートの4軸拡大を推進
継続的な販促施策(福袋・回数券・大創業祭・PayPayクーポン)と季節限定商品開発で既存店需要を維持しつつ、2026年1Qに国内5店舗を新規出店。世界最大規模サッカーの祭典でのたこ焼提供決定によりブランドの海外認知向上を図る。
銀だこハイボール酒場・おでんと炉端たけし等の酒場業態で積極出店を継続。2026年1Qに国内4店舗・台湾1店舗を開店。業態横断的なオペレーション改善・メニュー構成見直しにより収益性改善が進展していると開示。
東京油組総本店は既存店売上伸長により好調、厚切りとんかつよし平はSNS販促施策で売上・利益ともに好調。2026年1Qに両ブランド合計7店舗を新規出店し、主食業態の収益貢献が拡大している。
2026年1Qにフィリピン・インドネシアに築地銀だこ各1店舗、台湾に銀だこハイボール酒場1店舗を開店。現地パートナーとの連携強化・商品構成見直し・店舗運営最適化で収益性改善に取り組む。米国は事業ポートフォリオ見直しと外部販路拡大で収益基盤再構築中。
コンビニ・サービスエリア・量販店向け外部販売拡大と自動販売機事業展開により2026年1Q売上高460百万円(前年同期比17.9%増)を達成。生産効率化・ロス削減で収益性向上を推進し、グループ全体の安定収益源として機能。
「駅の天然温泉&サウナの森 水沼ヴィレッジ」を中心にイベント施策・飲食機能強化・焼肉BBQ施設リニューアル等を実施。2026年1Q売上高46百万円(前年同期比106.3%増)と急拡大も、セグメント損失35百万円(前年同期22百万円の損失)と赤字継続。中長期的な収益化を見据えた基盤構築段階。
最終更新: 2026年7月17日

