事業内容
株式会社エターナルホスピタリティグループは、1985年創業の焼鳥専門チェーン「鳥貴族」を中核に、「やきとり大吉」(477店舗)を加えた国内1,141店舗(2025年7月期末)と海外17店舗(米国・韓国・上海・台湾・香港)を運営する飲食グループ。「Global YAKITORI Family」をビジョンに掲げ、焼鳥文化の世界普及を目指す。
主要顧客は国内居酒屋利用者層であり、インバウンド需要も取り込む。飲食事業の単一セグメントで構成され、鶏肉を中心とした食材集中戦略によりグループシナジーを追求している。
ビジネスモデル
「鳥貴族」は全品均一価格・国産鶏肉・各店舗串打ちを特徴とし、高品質を低価格で提供することで顧客支持を獲得。直営店(408店舗)による安定収益に加え、理念共有型の「カムレードチェーン」(253店舗)からロイヤリティ収入を得る。
焼鳥タレは自社工場で一括生産し品質を均質化。新規出店投資は営業キャッシュ・フローと長期借入金で賄う財務規律を維持している。
企業の強み
2021期に売上高15,591百万円・営業損失4,663百万円まで落ち込んだが、2023期に営業黒字転換(1,417百万円)、2024期には3,248百万円まで拡大。2025期は3,121百万円と微減ながら高水準を維持し、売上高は46,357百万円と2021期比約3倍に達した。
2025年7月期末時点で「鳥貴族」661店舗・「やきとり大吉」477店舗の国内1,141店舗体制を構築。海外は米国・韓国・上海・台湾・香港の5地域17店舗に拡大。2025期中間期にはグループ計1,144店舗に達し、出店エリアの自由化と東西分割運営体制により新規出店を加速している。
一般的なフランチャイズと異なり新規加盟者募集を行わず、経営理念に共感した限られたオーナーのみをカムレードとして認定。相互の意見交換・提案を通じて「味・品質・サービス」の均質化を実現。2025年7月期末時点でカムレード加盟店253店舗を維持し、ブランド価値の毀損リスクを低減している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期15,591百万円から2025期46,357百万円へ5年で約3倍に拡大。2025期は費用増で営業利益が3,121百万円(前期比3,249百万円から減少)と反落したが、2026期は価格改定効果が顕在化し、第3四半期累計で売上高38,318百万円(前年同期比13.3%増)・営業利益2,367百万円(同16.9%増)・親会社株主帰属純利益1,532百万円(同37.2%増)と全利益項目が2桁増に転換。
外部要因として訪日外国人客の高水準維持と持続的賃金上昇による外食需要の堅調推移が追い風となる一方、原材料・エネルギー・人件費の上昇は引き続き収益を下押しする。自己資本比率は48.3%(前期末45.7%)に改善し、財務健全性も向上している。
成長戦略
国内多店舗体制の深化と「Global YAKITORI Family」実現に向けた多地域・多ブランド展開
株式会社エターナルホスピタリティジャパンを地域統括会社とし、鳥貴族東日本・西日本の二社体制で機動的な出店を推進。当第3四半期末時点で「鳥貴族」679店舗(純増18店舗)、グループ国内計1,146店舗に拡大。地域別運営による店舗管理効率化と出店コスト低減が期待される。
2025年5月実施の価格改定後、既存店で客数4.9%増・客単価4.0%増・売上高9.1%増を達成。大きな客数減少なく価格転嫁に成功しており、断続的なコスト上昇への対応と収益性改善の両立を実現。今後の追加改定余地が利益率の持続的向上を左右する。
2026年4月にベトナムへ「やきとり大吉」を東南アジア初出店。フィリピン・シンガポールへの展開にも着手。
米国では中間持株会社ETERNAL HOSPITALITY USA INC.(出資予定額約1,117百万円)を2026年7月設立予定とし、TORIKIZOKU USA INC.(直営)とTORIKIZOKU FRANCHISE INC.(FC管理)を傘下に集約してフランチャイズ展開基盤を整備する。
2025年8月より「うぬぼれ続けて創業40周年 ありがとうフェア」を展開し、2カ月ごとの期間限定メニューで来店動機を創出。2025年11月には「トリキの福袋」を初実施。既存顧客のロイヤルティ向上と新規顧客獲得を通じて客数増加を下支えしている。
最終更新: 2026年7月17日

