事業内容
株式会社ミラタップ(旧・株式会社サンワカンパニー、2024年10月社名変更)は、1979年創業、2013年東証上場(現グロース市場)の住宅設備機器・建築資材EC企業。設計事務所・ゼネコン・工務店などの建築プロと一般消費者の双方に対し、属性を問わず同一条件・同一価格(ワンプライス)で商品を提供する。
売上高の約8割がオリジナル商品(自社開発品および独占輸入品)で構成され、ミニマリズムをデザインコンセプトとする。国内6拠点のショールームと2拠点の無人スマートショールーム®を展開し、ECの弱点を補完する。
住宅事業(ASOLIE・SUVACO等)も運営するが、2025年9月に建売・注文住宅子会社ベストブライトを売却し、住設・建材EC事業への集中を鮮明にした。
ビジネスモデル
既存の複雑な流通プロセスを排除し、自社開発商品および海外独占輸入商品をECで直販することで適正価格を実現する。売上高の約8割をオリジナル商品が占め、価格透明性と差別化を両立。
ショールームによる体験機会の提供で購買転換率を高め、建築プロ顧客の継続購買(単価上昇・注文回数増加)が収益基盤を支える。ASOLIE・SUVACOとの連携による送客も収益補完機能を担う。
企業の強み
自社開発商品と国内独占輸入商品を合わせたオリジナル商品が売上高の約8割を構成。ミニマリズムをデザインコンセプトとし、世界的な工業賞への積極応募によりブランド価値を向上。競合との差別化と価格競争力の維持を同時に実現している。
東京・大阪・仙台・名古屋・京都・福岡の有人ショールーム6拠点に加え、札幌・横浜に完全無人のスマートショールーム®2拠点を展開。ECの弱点である現物確認ニーズに対応し、スタッフによる内装提案も提供することで購買転換率を高める体制を構築している。
設計事務所・ゼネコン・工務店等の建築プロ顧客が既存顧客の中核を形成。2025年9月期において既存顧客の購入単価上昇が増収に寄与し、住設・建材EC事業の売上高は15,121百万円(前年同期比4.1%増)を達成。プロ顧客の継続購買が売上の安定性を支えている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は11,260百万円(2021期)→16,747百万円(2025期)と拡大基調を維持してきたが、2025期は大規模広告投資により営業利益△282百万円・当期利益△448百万円と大幅赤字に転落した。2026期中間期(非連結・住設・建材EC単体)は売上高7,886百万円、営業利益269百万円、経常利益249百万円、中間純利益211百万円と黒字転換。
通期予想は売上高17,035百万円(前期比+12.0%)、営業利益352百万円、当期純利益227百万円。外部要因として建築資材価格高止まりや新設住宅着工戸数の低迷が需要環境を抑制する一方、売上総利益率は商品ミックス変動等により前年同期を下回る水準で推移している点が課題。
成長戦略
国内EC収益基盤強化・海外展開・ASOLIE/SUVACO連携・AI投資による中長期成長
前中間期の大規模広告投資から方針を転換し、投資と収益性のバランスを意識した事業運営を実施。顧客数の伸びはやや弱含みながら、既存顧客の購入単価上昇・注文回数増加による増収効果で売上高7,886百万円・営業利益269百万円を確保した。
業務効率化を目的とした社内AIシステムの導入をはじめとするシステム投資を拡大中。現段階では費用が先行しているが、中長期的な収益力強化に向けた基盤整備として取り組んでおり、今後の業務効率化および生産性向上への寄与が見込まれる。
フィリピンを含む海外ショールーム展開により海外売上基盤の構築を進めている。当事業年度を「飛躍期の第2期目」と位置づけ、海外事業の成長拡大を重点施策の一つとして継続推進中。
ASOLIEおよびSUVACO(2024年12月事業譲受)との連携強化により、住設・建材EC事業への送客増加とシナジー創出を図る。加盟工務店向け新サービス提供や相互送客による収益基盤の底上げを目指している。
宿泊施設等の非住宅領域への商品採用拡大により、住宅着工戸数低迷の影響を受けにくい新規市場の開拓を推進。住宅業界の外部逆風に対するリスク分散効果も期待される。
最終更新: 2026年7月17日

