事業内容
ウイン・パートナーズ株式会社は2013年4月に株式会社ウイン・インターナショナルとテスコ株式会社の共同株式移転により設立された医療機器専門卸売の持株会社。循環器系を中心に虚血性心疾患関連(PTCAバルーン・IVUS等)、心臓律動管理関連(EPアブレーション・ICD・CRTD等)、心臓血管外科関連(TAVI・ステントグラフト等)、末梢血管・脳外科関連、医療機器関連(X線血管撮影装置・CT・MRI等)、その他(インスリンポンプ・持続血糖測定器等)の6分類で医療機器を取り扱う。
主要顧客は㈱エフエスユニマネジメント(売上高の12.6%)およびエム・シー・ヘルスケア㈱(同11.9%)。首都圏・東北地方を中心に拠点を展開し、M&Aを通じた全国展開を推進している。
ビジネスモデル
医療機器メーカーから商品を仕入れ(2026年3月期仕入実績80,228百万円)、医療機関に販売する卸売モデル。単なる物品供給にとどまらず、集患支援提案・病院課題解決支援・適正使用支援など付加価値の高いサービスを提供することで既存顧客の深耕と新規顧客獲得を図る。
M&Aによるグループ拡大で営業エリアと取扱商品を拡大し、規模の経済とシナジーを追求する。
企業の強み
虚血性心疾患・心臓律動管理・心臓血管外科・末梢血管・脳外科の5領域にわたる循環器系専門卸売体制を構築。2026年3月期において心臓律動管理関連が前期比22.1%増(25,365百万円)、虚血性心疾患関連が同8.8%増(20,135百万円)と主力カテゴリーが軒並み伸長しており、専門性に裏付けられた提案力が顧客獲得に寄与している。
2017年以降、テスコ秋田販売・エムシーアイ・トーセイメディカル・トライテック・プラステンメディカルと複数のM&Aを実施。直近では2026年1月に北海道函館エリアを基盤とする株式会社プラステンメディカルを取得価額1,453百万円でグループ化し、地域シェア拡大を継続的に実現している。
2026年3月期末時点で有利子負債(リース債務除く)がゼロであり、キャッシュ・フロー対有利子負債比率は算出不要な水準。現金及び預金は15,931百万円(うち定期預金5,000百万円)を保有し、M&Aや事業拡大に向けた資金余力を確保している。自己資本比率は46.0%と健全な水準を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2027年3月期1Qは売上高23,970百万円(前年同期比8.5%増)と増収基調を継続したが、営業利益596百万円(同15.0%減)、経常利益613百万円(同13.4%減)、純利益402百万円(同16.3%減)と減益に転じた。主因は医療機器関連の大型案件が第2四半期以降にずれ込んだことによるもので、通期業績予想(売上高100,000百万円・営業利益3,350百万円、前期比各10%超増)は直近公表から修正されていない。
前期(2026年3月期)は売上高90,392百万円・営業利益3,021百万円で過去最高を更新した後を受け、今期も増収増益計画を継続しているが、四半期ベースでは案件タイミングによる利益変動リスクが顕在化した形。
成長戦略
低侵襲医療の専門性深化・M&Aによる全国展開・循環器領域外への拡大
集患支援や適正使用支援等の付加価値提案により、心臓律動管理関連・末梢血管疾患関連等の主力分類で販売数量を伸長させる方針。2027年3月期1Qでは両分類とも二桁成長を達成。
プラステンメディカル等の過去のM&A実績を基盤に、地域密着型商圏をさらに拡大する方針。今後の新規M&Aパイプラインの有無が成長速度を左右する。
消化器関連・糖尿病関連(インスリンポンプ等)を含む「その他」分類の営業強化により、循環器以外の診療科への商品拡大を推進。2027年3月期1Qは同分類が前年同期比10.5%増と伸長。
最終更新: 2026年8月4日

