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株式会社MERF

3168・東証スタンダード・卸売業

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株式会社MERF3168

事業内容

株式会社MERFは、1870年創業の歴史を持つ非鉄金属リサイクル専業グループ。銅及び銅合金のリサイクル原料を国内外から集荷し、インゴット製造・販売(約50品種)とリサイクル原料の選別・加工・販売(約150品種)を2本柱とする非鉄金属事業が売上高の99%超を占める。

主要顧客は造船メーカー(ナカシマプロペラ株式会社が売上高の10.8%)、住宅設備メーカー、電線メーカー、銅製錬メーカー等。米国・タイに海外拠点を持ち、2025年1月にはカリフォルニア州でCalifornia Metal-X事業を譲受し北米インゴット事業を拡大。

小規模ながら貴金属製置物・仏像・仏具等を手掛ける美術工芸事業も併営する。

ビジネスモデル

インゴットとリサイクル原料を同時に取り扱うことで、雑多な非鉄金属を一括買い付けできる点が最大の競争優位。仕入れた原料を自社工場で成分分析・配合・溶解し、顧客規格に適合したインゴットを製造販売する一方、余剰原料は電線・製錬メーカー等へ加工販売する。

売上総利益率は2.8%(2025年8月期)と薄利であり、LME銅価格と為替相場が収益を大きく左右する構造。美術工芸事業は精密鋳造技術による高付加価値製品で利益率が相対的に高い。

企業の強み

インゴット製造とリサイクル原料加工・販売を同時展開することで、約150品種の雑多な非鉄金属を一括買い付けできる。これにより仕入先に対する競争優位を持ち、原料調達力を高めている。有報において「当社グループの非鉄金属事業における大きな特徴」と明記されている。

2025年1月にCMX MetalsがCalifornia Metal-Xの事業を譲受し、カリフォルニア州での銅インゴット製造・販売を開始。2025年8月期のインゴット販売数量は前期比17.8%増、インゴット売上高は35,548百万円(前期比27.6%増)と好業績を達成し、海外収益基盤の構築が実績として確認できる。

1870年創業以来150年超の事業継続実績を持ち、銅合金の成分分析・配合技術により国内外の規格や顧客独自規格に適合するインゴット約50品種を製造。ISO9001・ISO14001・OHSAS18001の認証を取得しており、品質・環境・安全管理体制が整備されている。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期の売上高は106,845百万円(前期比29.6%増)、営業利益は4,440百万円(前期117百万円から大幅増)、純利益は2,791百万円(前期は203百万円の赤字)とV字回復。ロンドン金属取引所銅期中平均円ベースCash価格が前期比40.0%高と、市場環境としての銅高騰・円安が業績押し上げの主因であり、販売数量は前期比6.3%減少している点には留意が必要。

会社側の2027年8月期業績予想は売上高136,538百万円(27.8%増)と増収を見込む一方、営業利益3,100百万円(30.2%減)、経常利益2,664百万円(38.6%減)、純利益1,833百万円(34.3%減)と大幅減益を予想。前提条件は為替160円、銅価格13,000ドルとしており、2026年8月期実績対比で市況の反落を保守的に織り込んでいる可能性があり、実際の銅価格・為替動向次第で上振れ余地もある。

自己資本比率は37.2%(前期35.9%)に改善し、現金及び預金も4,070百万円(前期1,639百万円)に増加。一方で売上債権が3,631百万円、棚卸資産が566百万円増加し、短期借入金も1,049百万円増加するなど、増収に伴う運転資本の拡大が継続しており、キャッシュ・フロー対有利子負債比率は7.4年(前期7.8年)とわずかに改善したが、引き続きモニタリングが必要。

成長戦略

北米事業拡大・収益構造改善・美術工芸事業育成を三本柱とする成長戦略

北米市場における旺盛なインゴット需要と現地生産回帰の動きを追い風に、CMX Metals社の業績が2026年8月期のグループ業績を下支え。2027年8月期以降も堅調な業績推移を会社側は見込んでいる。

販売数量が減少する中でも仕入れ先拡大と取扱品目の見直しにより利鞘を改善し、2026年8月期の売上高営業利益率は4.2%(前期0.1%)に大幅改善した。

金製品の底堅い需要に加え、新商品・人気キャラクターのライセンス製品が好調で、2026年8月期の売上高は813百万円(前期比45.8%増)と大きく伸長した。

最終更新: 2026年10月14日