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株式会社TOKAIホールディングス

3167東証プライム卸売業

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株式会社TOKAIホールディングス3167

事業内容

TOKAIホールディングスは、LPガス・都市ガスを中心とするエネルギー事業を基盤に、情報通信(ISP・MVNO・法人ICT)、CATV、建築設備不動産、アクア(宅配水・浄水サーバー)、介護・婚礼等の多様な生活インフラサービスを展開する持株会社である。連結子会社40社・関連会社10社で構成され、静岡県を地盤としながら全国展開を推進。

LPガス需要家819千件、CATV放送顧客925千件、グループ継続取引顧客3,471千件を擁し、個人・法人双方を主要顧客層とする。

ビジネスモデル

エネルギー・通信・CATVの各事業はいずれも月次継続課金型のストックビジネスであり、顧客件数の積み上げが安定収益の源泉となる。TLC会員(1,326千件)を共通基盤として複数サービスをクロスセルし、ARPU向上を図る。

法人向けICT事業ではキャリアサービス・クラウド・SIを組み合わせた複合提案で高付加価値収益を獲得する。

企業の強み

2026年3月期末のグループ継続取引顧客件数は3,471千件、TLC会員数は1,326千件(前期比+59千件)。この共通会員基盤を活用したクロスセルにより、エネルギー・通信・アクア等の複数サービスを同一顧客に提供する構造が収益安定性を支えている。

2026年3月期の売上高244,838百万円は9期連続増収、営業利益18,699百万円・当期純利益10,749百万円はいずれも3期連続増益かつ過去最高を更新。自己資本比率46.4%、フリーキャッシュフロー10,331百万円と財務基盤も堅固であり、継続的な株主還元(配当+自己株取得)を実施している。

売上高の構成はエネルギー42%、情報通信25%、CATV15%、建築設備不動産11%、アクア4%と分散しており、特定事業への依存度が低い。2026年3月期においてエネルギー売上が前期比2.8%減となった局面でも、情報通信(+4.7%)・CATV(+2.5%)・アクア(+3.3%)が補完し、グループ全体では増収増益を達成した。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期の連結業績予想は売上高260,000百万円(+6.2%)に対し、営業利益19,000百万円(+1.6%)・経常利益19,200百万円(+0.2%)と利益成長率が大幅に鈍化する見通しである。新中期経営計画2028の初年度として成長事業への投資集中が見込まれるが、増収効果を投資コストが上回る可能性があり、利益率の推移を注視する必要がある。

アクア事業では2026年3月期に顧客獲得費用増加で営業利益が21.9%減少しており、同様の構図が他セグメントに波及するリスクがある。

エネルギーセグメントは2026年3月期に売上高102,937百万円(前期比2.8%減)となったが、LPガス需要家件数は819千件(+13千件)と純増を維持し、コスト削減効果で営業利益は6,980百万円(+4.9%)に改善した。外部要因として原油価格・為替変動が仕入コストに直結するリスクを抱えており、産業用ガスの販売価格引き下げが売上を押し下げた実績がある。

顧客件数純増ペースが前期の+13千件(前々期+14千件)と安定しているかを継続確認する必要がある。

2026年度から2028年度を対象とする「中期経営計画2028」では、Area(エリア拡大)・Account(顧客数拡大)・ARPU(サービス充実)の3軸を伸ばす戦略を掲げ、静岡のビジネスモデルの全国展開を目指す。2025年4月に通信インフラを九州まで延伸するなど先行投資が進んでいるが、有形・無形固定資産取得支出は2026年3月期に17,052百万円(前期13,676百万円)と急増しており、投資回収の確度と期間が株主価値評価の鍵となる。

配当性向は45%以上に引き上げられ(2027年3月期予想年間38円)、株主還元強化の姿勢は評価できる。

成長戦略

新中期計画2028「Triple Accel戦略」で静岡モデルの全国展開と顧客基盤拡充を推進

2026〜2028年度の3ヵ年計画として、Area(エリア拡大)・Account(顧客・契約数拡大)・ARPU(サービスメニュー充実)の3軸を伸ばし、静岡で培ったビジネスモデルを全国展開する。2027年3月期は売上高260,000百万円・営業利益19,000百万円を見込む。

2025年4月にグループ所有の通信インフラを九州エリアまで延伸し、サービス提供エリアを北関東から九州まで拡大した。法人向けキャリアサービス・クラウドサービスが順調に進捗し、情報通信セグメントの法人向け売上高は39,055百万円(前期比+9.6%)を達成した。

「おいしい水の宅配便」「うるのん」「しずくりあ」の3サービスを展開し、2025年7月末に合計顧客件数200千件を突破。2026年3月期末には219千件(前期末比+28千件)に拡大した。

給水型浄水ウォーターサーバー「しずくりあ」の獲得が順調に進んでいるが、顧客獲得費用増加により営業利益は351百万円(前期比21.9%減)と先行投資フェーズにある。

2026年3月期の年間配当は36円(前期34円)、配当性向43.6%。次期以降は配当性向45%以上を方針とし、2027年3月期は年間38円(中間19円・期末19円)を予定する。2026年3月期には自己株式2,000百万円を取得しており、配当と自己株取得を組み合わせた総還元強化を推進している。

LPガス需要家件数は2026年3月期末819千件(前期末比+13千件)と純増を維持。顧客獲得費用を含むコスト削減を図り、エネルギーセグメントの営業利益は6,980百万円(前期比+4.9%)に改善した。

売上高は産業用ガスの仕入価格連動の販売価格引き下げ等で102,937百万円(同2.8%減)となったが、件数増加と費用効率化で利益を確保した。

最終更新: 2026年7月19日