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株式会社大光

3160東証スタンダード卸売業

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株式会社大光 3160

事業内容

株式会社大光は1948年創業の業務用食品専門商社で、東海地区を中心に関東・関西まで9拠点でカバーする「外商事業」(業務用食品卸売)、愛知・岐阜を中心に1都7県52店舗を展開するキャッシュアンドキャリー形式の「アミカ事業」(業務用食品小売)、連結子会社マリンデリカが担う「水産品事業」(貝類中心の水産品卸売)の3事業を主軸とする。主要顧客はホテル・レストラン・給食・病院・中食事業者など外食産業全般で、2025年5月期の連結売上高は74,881百万円。

東京証券取引所スタンダード市場に上場。

ビジネスモデル

外商事業では提案型営業による既存深耕と新規開拓で卸売マージンを確保し、アミカ事業ではキャッシュアンドキャリー形式の直営店舗で小規模外食業者・一般消費者に現金販売することで在庫・与信リスクを抑制しつつ小売利益を得る。両事業でプライベートブランド(O!Marche・プロの選択・JFDA)を展開し粗利率改善を図る。

水産品事業はグループ内シナジーと輸出販売で補完的収益を創出する。

企業の強み

アミカ事業は愛知・岐阜を中心に1都7県52店舗(2025年5月期末)を展開し、2024年7月津島店・10月沼津店を新規開業。1992年の1号店開設以来30年超で積み上げた店舗網は東海地区でのドミナント優位を形成しており、2025年7月松本店・10月瑞浪店の開業も予定されている。

自社PB「O!Marche(オーマルシェ)」「プロの選択」と業務用食品販売事業者共同ブランド「JFDA(ジェフダ)」の3ブランドを外商・アミカ両事業で展開。価格・品質・健康志向・高齢者向けなど多様なニーズに対応し、ナショナルブランドより高い粗利率の確保に寄与している。

外商事業(売上高49,455百万円)、アミカ事業(23,245百万円)、水産品事業(2,375百万円)の3事業が相互に商品ラインナップを補完。水産品事業では外商・アミカ事業との連携による水産品ラインナップ強化を推進しており、グループ内需要の取り込みによる調達・販売効率の向上が図られている。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期は売上高が79,549百万円(前期比6.2%増)と6期連続増収を達成した一方、営業利益は159百万円(前期比80.3%減)と急落。販売費及び一般管理費が14,488百万円(前期比6.8%増)と売上増加率を上回るペースで拡大し、売上高営業利益率は0.2%まで低下。

さらに減損損失255百万円(主にアミカ事業251百万円)を特別損失に計上したことで当期純利益は57百万円(前期比89.1%減)にとどまった。費用構造の抜本的な見直しが急務と判断される。

水産品事業のセグメント利益は前期の32百万円の黒字から当期は294百万円の損失へと急転落した。輸出販売の推進や新規開拓強化を進めているものの、原材料価格・物流費の上昇や市況変動の影響を受けやすい事業特性が顕在化した形。

外部要因として水産品市況の不安定さが継続する中、収益改善の道筋が明確でなく、グループ全体の利益を下押しするリスクとして注視が必要。

短期借入金が4,619百万円(前期比1,099百万円増)、長期借入金(1年内返済含む)が6,211百万円と有利子負債が拡大。自己資本比率は21.6%(前期23.2%)に低下し、自己株式取得(235百万円)も純資産を圧迫した。

シンジケートローン残高2,125百万円には純資産維持・経常損益2期連続赤字回避の財務制限条項が付されており、当期は抵触していないものの、利益水準の低下が続く場合は条項抵触リスクが高まる点に留意が必要。

成長戦略

外商深耕・アミカ新規出店・PBブランド強化・水産品輸出拡大で収益基盤を再構築

大手外食チェーン・ホテル・給食・病院等の多様な外食業態に対し、提案型営業を強化して既存得意先との取引深耕と新規顧客獲得を推進。インバウンド需要の高まりを背景とした外食市場の堅調推移を追い風に、外商事業売上高53,217百万円(前期比7.6%増)と成長を継続している。

新規店舗の開業を継続しつつ、品揃えの充実化・SNS・アプリを活用した販促活動強化により来店客数増加を図る。ただし2026期にアミカ事業で251百万円の減損損失を計上しており、既存店の収益性改善が新規出店と並行して求められる課題となっている。

外商・アミカ両事業でPBブランドおよびJFDAブランドの販売比率向上を継続推進。2026期の売上総利益は14,647百万円(前期14,378百万円)と増加しており粗利額の積み上げは継続しているが、販管費の増加が利益を圧迫しており、粗利率改善効果の販管費抑制との組み合わせが課題。

連結子会社マリンデリカにおいて中国以外の国・地域への輸出販売先多様化と国内新規得意先開拓を推進。2026期はセグメント損失294百万円と大幅赤字に転落しており、採算管理の徹底と経費抑制による早期黒字転換が急務。外部要因として水産品市況の不安定さが収益回復の不確実性を高めている。

販管費の増加が利益を大きく圧迫している現状を踏まえ、業務効率化・物流費抑制を全社的に推進。2027期の営業利益予想630百万円(前期比295%増)の達成には、売上増加と並行した費用構造の改善が不可欠であり、具体的な施策の実行状況が注目される。

最終更新: 2026年7月17日