株式会社ラクト・ジャパン logo

株式会社ラクト・ジャパン

3139東証プライム卸売業

株式会社ラクト・ジャパン logo
株式会社ラクト・ジャパン3139

全社(共通)/食品事業(単一セグメント)

乳製品・食肉・機能性原料を扱う独立系食品専門商社の全社事業

期間今期前期増減率
売上高(2026年11月期中間期累計)97,866百万円95,293百万円
営業利益(2026年11月期中間期累計)2,781百万円3,571百万円
経常利益(2026年11月期中間期累計)2,475百万円3,832百万円
親会社株主帰属中間純利益(2026年11月期中間期累計)1,748百万円2,797百万円
売上総利益(2026年11月期中間期累計)6,202百万円6,488百万円
販売費及び一般管理費(2026年11月期中間期累計)3,420百万円2,917百万円
総資産100,371百万円90,209百万円
純資産33,385百万円32,448百万円
自己資本比率33.3%35.9%
1株当たり中間純利益175.03円280.78円
通期売上高予想193,000百万円182,700百万円(前期実績)
通期経常利益予想4,800百万円5,797百万円(前期実績)

事業詳細

ラクト・ジャパングループは、乳製品原料・チーズ・食肉食材・機能性食品原料の輸入卸売と、アジア子会社によるチーズ製造販売を一体的に営む食品事業の単一セグメント企業。国内食品メーカーを主要顧客とし、グローバルなサプライネットワークを背景に安全・安心な原料を安定供給する。大手企業グループに属さない独立系商社として全方位的な取引が可能な点が強み。2026年11月期第2四半期(中間期)の連結売上高は97,866百万円(前年同期比2.7%増)となったが、一過性利益の剥落・利益率低下・販管費増加により営業利益は2,781百万円(同22.1%減)と大幅減益となった。

直近の概況

中間期は増収も大幅減益、一過性利益剥落と利益率低下が主因

2026年11月期中間期(2025年12月〜2026年5月)は、円安による販売単価上昇・食肉食材部門・ライフサイエンス部門・アジアチーズ製造部門の好調により売上高は97,866百万円(前年同期比2.7%増)と増収。一方、前期に計上した受取補償金650百万円の剥落、乳原料・チーズ部門での費用先行計上による利益率低下、本社移転費用を主因とした販管費増加(3,420百万円、前年同期比17.3%増)により、営業利益2,781百万円(同22.1%減)、経常利益2,475百万円(同35.4%減)、中間純利益1,748百万円(同37.5%減)と大幅減益。なお、シンガポール新工場・本社基幹システムの稼働遅延により関連費用の計上が後ろ倒しとなり、経常利益は期初予想を上回った。通期業績予想は売上高193,000百万円、経常利益4,800百万円で変更なし。

主要プロダクト

product
乳原料・チーズ部門

当中間期の販売数量は81,952トン(前年同期比5.6%減)、売上高は62,693百万円(前年同期比0.0%増)。国産脱脂粉乳在庫増加の影響で脱脂粉乳・粉乳調製品の販売数量が減少。バターやホエイパウダーは好調。チーズは末端価格上昇による需要落ち込みがあるものの、価格競争力のある商品販売により販売数量は底堅く推移。

product
食肉食材部門

当中間期の販売数量は16,713トン(前年同期比3.3%増)、売上高は11,893百万円(前年同期比2.9%増)。スペイン産輸入停止によりフローズンポーク・生ハムの販売は減少したが、他国サプライヤーからの調達でカバーし、新規顧客獲得によりフローズンポーク全体の販売数量は増加。鶏肉加工品・香辛料も新規顧客開拓が進み順調に拡大。

product
ライフサイエンス事業部門

当中間期の販売数量は4,273トン(前年同期比40.4%増)、売上高は6,316百万円(前年同期比67.1%増)。世界的な高たんぱく需要の高まりを背景に乳由来高たんぱく原料の価格上昇が続く中、大豆たんぱくや他の機能性原料も含めた提案を積極化。原料調達から最終製品の製造受託まで幅広くサポートするビジネススタイルが定着し、包装・資材等の取扱商品の幅も拡大。

service
アジア事業・乳原料販売部門(商社)

当中間期の販売数量は18,943トン(前年同期比8.4%減)、売上高は11,854百万円(前年同期比4.5%減)。日本国内の脱脂粉乳在庫高水準継続により日本向け調製品原料の販売が伸び悩み。マレーシア・シンガポール・インドネシアでの日系企業向けは順調だったが、中国での新規商売進捗なし、タイ・フィリピンでの価格競争激化により苦戦。

product
アジア事業・チーズ製造販売部門(メーカー)

当中間期の販売数量は3,143トン(前年同期比11.2%増)、売上高は3,851百万円(前年同期比22.6%増)。マレーシアでは政府の現金給付施策による加工食品向け需要増加を追い風に関連原料販売が好調。取引先ニーズへの細部にわたる対応が現地企業に対する競争優位性を高め、引き合いが増加。プロセスチーズ・ナチュラルチーズ加工品ともに販売数量が前年同期比で増加。

成長ドライバー

  • 円安の継続による輸入原料の販売単価上昇(売上高押し上げ要因)
  • ライフサイエンス事業部門における世界的たんぱく質需要拡大を背景とした高たんぱく原料の販売急増(中間期販売数量前年同期比40.4%増、売上高同67.1%増)
  • 食肉食材部門での鶏肉加工品・香辛料ビジネスの拡大および新規顧客開拓(中間期販売数量前年同期比3.3%増)
  • アジア事業チーズ製造販売部門でのマレーシア向け販売好調(マレーシア政府現金給付施策による加工食品需要増)および販売数量前年同期比11.2%増
  • シンガポール新工場稼働による製造能力拡大(稼働時期は後ろ倒しとなっているが下期以降の寄与を見込む)
  • 東南アジア地域における乳製品需要の継続的拡大(マレーシア・シンガポール・インドネシアでの日系企業向け販売好調)

リスク

  • 乳原料・チーズ部門における費用先行計上による利益率低下(中間期に顕在化)
  • 前期計上の受取補償金650百万円(一過性利益)の剥落による経常利益の構造的な前年比悪化
  • 本社移転費用・人件費・物流費上昇等を主因とした販売費及び一般管理費の増加(中間期3,420百万円、前年同期比17.3%増)
  • 国産脱脂粉乳在庫の高水準推移による輸入乳製品原料(脱脂粉乳・粉乳調製品等)の販売低迷継続
  • スペイン産豚肉・生ハムの輸入停止による食肉食材部門への影響(一部は他国調達でカバー済み)
  • シンガポール新工場・本社基幹システムの稼働遅延リスク(下期に関連費用が集中計上される可能性)
  • 地政学リスクの高まり・中国経済停滞・タイ・フィリピンでの価格競争激化によるアジア事業の不確実性
  • 棚卸資産の大幅増加(中間期末50,772百万円、前期末比6,493百万円増)に伴う在庫リスクおよび運転資本の増大
  • 有利子負債の増加(コマーシャルペーパー4,000百万円増、長期借入金純増)による財務負担増加と自己資本比率低下(35.9%→33.3%)

最終更新: 2026年2月24日