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株式会社ラクト・ジャパン

3139東証プライム卸売業

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株式会社ラクト・ジャパン3139

事業内容

株式会社ラクト・ジャパンは1998年設立の独立系食品専門商社。乳製品原料(乳原料・チーズ)、食肉・食肉加工品、機能性食品原料(高たんぱく原料等)の輸入卸売を国内食品メーカー向けに展開するほか、シンガポールを中核とするアジア10カ国・地域の子会社・関連会社網を通じてチーズの製造販売および乳製品原料の現地販売も行う。

主要顧客は国内乳業・ハム・ソーセージメーカー、外食企業、食品スーパー、スポーツニュートリション・美容健康業界など多岐にわたる。東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

仕入契約と販売契約を同時期に締結し、外貨建て仕入債務には為替予約を活用することで商品相場・為替リスクを回避しながら利ざやを確保する。国内卸売は運転資金回転型の商社モデルが基本だが、アジア子会社では「FOODTECH」「CHOOSY」ブランドによるプロセスチーズ製造販売も手掛け、製造業的な付加価値収益も取り込む。

主要取引金融機関7行と総額360億円のコミットメントラインを確保し、業容拡大に伴う運転資金需要に機動的に対応する。

企業の強み

独立系専門商社であるため、仕入先・販売先双方において大手グループの系列制約を受けず、あらゆる企業と取引できる全方位性を持つ。この強みにより、2025年11月期の乳原料・チーズ部門だけで売上高118,679百万円を計上し、国内チーズ輸入シェアで高い地位を維持している。

2020年4月に事業開発本部として立ち上げた機能性食品原料部門(現ライフサイエンス事業部門)は、2025年11月期に販売数量7,073トン(前期比68.4%増)、売上高9,594百万円(前期比86.6%増)を達成。2026年11月期Q1でも販売数量が前年同四半期比73.5%増と急拡大が継続している。

シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、中国等に子会社・関連会社を展開。シンガポール工場はSFA(シンガポール食品庁)より最高評価「A」グレードを継続取得し、FSSC22000・ハラル認証も保有。

2025年11月期のチーズ製造販売部門売上高は6,391百万円(前期比14.2%増)。

エンヴァリスの着眼点

2026年11月期中間期は売上高97,866百万円(前年同期比2.7%増)と増収を確保したものの、営業利益2,781百万円(同22.1%減)、経常利益2,475百万円(同35.4%減)、中間純利益1,748百万円(同37.5%減)と利益面は大幅な落ち込み。前期計上の受取補償金650百万円(一過性)の剥落、乳原料・チーズ部門での費用先行計上、本社移転費用を主因とした販管費増加(2,917百万円→3,420百万円)が重なった。

5期連続増益から一転した減益局面であり、下期の挽回が通期予想達成の鍵となる。

当中間期末の商品及び製品残高は50,772百万円(前期末44,279百万円から6,493百万円増)と大幅に積み上がり、棚卸資産増加6,637百万円が営業CFを圧迫。営業CFは2,239百万円のマイナス。

これを補うためコマーシャル・ペーパー4,000百万円増加・長期借入5,308百万円調達と有利子負債が拡大し、自己資本比率は35.9%(前期末)から33.3%へ低下。外部要因として円安継続が輸入原料の在庫評価額を押し上げている側面もある。

通期業績予想は売上高193,000百万円(前期比5.6%増)、経常利益4,800百万円(同17.2%減)、純利益3,450百万円(同20.1%減)で変更なし。中間期経常利益2,475百万円は通期予想の51.6%に相当し、進捗率は一見良好だが、シンガポール新工場・本社基幹システムの稼働遅延に伴い関連費用の計上が下期に後ろ倒しとなっている点に留意が必要。

下期に費用が集中する可能性があり、通期予想の達成には不確実性が残る。

成長戦略

「複合型食品企業」への進化を目指す中期経営計画「NEXT-LJ 2028」を推進

乳由来高たんぱく原料に加え、大豆たんぱく・その他機能性原料まで取扱商品を拡充。原料調達から製造受託・包装資材まで一貫サポートするビジネスモデルを深化させ、顧客基盤を拡大する。当中間期に販売数量前年同期比40.4%増・売上高同67.1%増と高成長を実現中。

シンガポールに新工場を建設し、アジア向けチーズ製造販売の生産能力を増強する計画。当中間期は稼働時期が期初想定より後ろ倒しとなり、関連費用の計上も下期に繰り越されている。稼働後は東南アジア市場での競争力強化が期待される。

本社基幹システムの更新により、業務プロセスの効率化とデータ活用基盤の整備を図る。当中間期は稼働時期が後ろ倒しとなり、関連費用の計上が下期に集中する見込み。本社移転費用も当中間期の販管費増加要因となっている。

スペイン産豚肉の輸入停止という逆風下でも他国サプライヤーからの代替調達を実現し、フローズンポーク販売数量を増加。鶏肉加工品・香辛料など豚肉以外の品目拡充と新規顧客開拓を並行推進。当中間期販売数量前年同期比3.3%増・売上高同2.9%増を達成。

最終更新: 2026年7月17日