事業内容
株式会社ラクト・ジャパンは1998年設立の独立系食品専門商社。乳製品原料(乳原料・チーズ)、食肉・食肉加工品、機能性食品原料(高たんぱく原料等)の輸入卸売を国内食品メーカー向けに展開するほか、シンガポールを中核とするアジア10カ国・地域の子会社・関連会社網を通じてチーズの製造販売および乳製品原料の現地販売も行う。
主要顧客は国内乳業・ハム・ソーセージメーカー、外食企業、食品スーパー、スポーツニュートリション・美容健康業界など多岐にわたる。東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
仕入契約と販売契約を同時期に締結し、外貨建て仕入債務には為替予約を活用することで商品相場・為替リスクを回避しながら利ざやを確保する。国内卸売は運転資金回転型の商社モデルが基本だが、アジア子会社では「FOODTECH」「CHOOSY」ブランドによるプロセスチーズ製造販売も手掛け、製造業的な付加価値収益も取り込む。
主要取引金融機関7行と総額360億円のコミットメントラインを確保し、業容拡大に伴う運転資金需要に機動的に対応する。
企業の強み
独立系専門商社であるため、仕入先・販売先双方において大手グループの系列制約を受けず、あらゆる企業と取引できる全方位性を持つ。この強みにより、2025年11月期の乳原料・チーズ部門だけで売上高118,679百万円を計上し、国内チーズ輸入シェアで高い地位を維持している。
2020年4月に事業開発本部として立ち上げた機能性食品原料部門(現ライフサイエンス事業部門)は、2025年11月期に販売数量7,073トン(前期比68.4%増)、売上高9,594百万円(前期比86.6%増)を達成。2026年11月期Q1でも販売数量が前年同四半期比73.5%増と急拡大が継続している。
シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、中国等に子会社・関連会社を展開。シンガポール工場はSFA(シンガポール食品庁)より最高評価「A」グレードを継続取得し、FSSC22000・ハラル認証も保有。
2025年11月期のチーズ製造販売部門売上高は6,391百万円(前期比14.2%増)。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期110,884百万円から2025期182,816百万円まで5期連続増収。2026年11月期中間期も97,866百万円(前年同期比2.7%増)と増収を維持したが、成長率は鈍化。
利益面では2025期に営業利益5,947百万円・純利益4,317百万円と過去最高を記録した後、当中間期は営業利益2,781百万円(前年同期比22.1%減)、純利益1,748百万円(同37.5%減)と急減速。外部要因として国産脱脂粉乳在庫増加による輸入乳製品原料需要の低迷、乳製品価格上昇によるチーズ需要落ち込みが影響。
一方、円安継続が販売単価を押し上げ売上高を下支えしている。
成長戦略
「複合型食品企業」への進化を目指す中期経営計画「NEXT-LJ 2028」を推進
乳由来高たんぱく原料に加え、大豆たんぱく・その他機能性原料まで取扱商品を拡充。原料調達から製造受託・包装資材まで一貫サポートするビジネスモデルを深化させ、顧客基盤を拡大する。当中間期に販売数量前年同期比40.4%増・売上高同67.1%増と高成長を実現中。
シンガポールに新工場を建設し、アジア向けチーズ製造販売の生産能力を増強する計画。当中間期は稼働時期が期初想定より後ろ倒しとなり、関連費用の計上も下期に繰り越されている。稼働後は東南アジア市場での競争力強化が期待される。
本社基幹システムの更新により、業務プロセスの効率化とデータ活用基盤の整備を図る。当中間期は稼働時期が後ろ倒しとなり、関連費用の計上が下期に集中する見込み。本社移転費用も当中間期の販管費増加要因となっている。
スペイン産豚肉の輸入停止という逆風下でも他国サプライヤーからの代替調達を実現し、フローズンポーク販売数量を増加。鶏肉加工品・香辛料など豚肉以外の品目拡充と新規顧客開拓を並行推進。当中間期販売数量前年同期比3.3%増・売上高同2.9%増を達成。
最終更新: 2026年7月17日

