事業内容
株式会社富士山マガジンサービスは2002年創業、「Fujisan.co.jp」を通じて購読者と出版社を繋ぐ雑誌定期購読の流通プラットフォーマーである。取扱雑誌数13,742誌・総登録ユーザー数4,435,640名を擁し、紙雑誌の定期購読取次に加え、子会社magaportによるデジタル雑誌読み放題サービス向け取次(売上の41.4%を占める第2の柱)、出版社向けバリューチェーン支援(Fujisan VCS)を展開する。
2024年よりEdTech事業(難関大学・医学部受験向け学習塾)にM&Aで参入し、雑誌出版市場依存リスクの分散を図っている。東京証券取引所グロース市場(2026年3月スタンダード市場へ変更)上場。
ビジネスモデル
主収益は出版社との契約コミッション率に基づく取次手数料(購読代金×コミッション率)と、配送・顧客管理・プロモーションを一括受託するFujisan VCS丸請サービスの業務委託報酬。子会社magaportは雑誌読み放題プラットフォーム向けデジタル取次で売上の41.4%を担う。
EdTech事業は学習塾の授業料・講習費が収益源。サブスクリプション型の定期購読が基盤であり、継続課金ユーザー501,311名が安定収益を支える。
企業の強み
「Fujisan.co.jp」は取扱雑誌数13,742誌、総登録ユーザー数4,435,640名(前期末比123,023名増)、継続課金ユーザー501,311名を有する。定期購読継続率は取扱雑誌平均70%強を維持しており、購読者の囲い込み力の高さを示す。
子会社magaportが手掛ける雑誌読み放題サービス向けデジタル取次は着実に成長を続け、2025年12月期において当社グループ売上の41.4%を占めるまでに拡大。紙雑誌市場縮小の影響を部分的に相殺する収益多様化を実現している。
Fujisan VCS(Value Chain Support)を通じ、企画・制作・販売・配送・顧客管理に至るまでの業務を出版社から一括受託。配送・コールセンター等の請負業務は引き合いが増加しており、出版社との長期的・多層的な取引関係を構築している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年12月期1Q(累計)の売上高は1,466百万円(前年同期比3.1%増)と微増を維持。しかし営業利益は7百万円(同69.6%減)、経常利益8百万円(同64.1%減)、親会社帰属純損失11百万円(前年同期は純利益7百万円)と大幅に悪化した。
過去5期の通期実績では営業利益が525百万円(2021期)→163百万円(2025期)と5年間で69%減少しており、構造的な収益性低下が続く。外部環境として雑誌市場は前年同期比約3.5%減で縮小が継続。
通期予想は売上高6,276百万円(前期比7.9%増)、営業利益174百万円(同6.9%増)と増収増益を見込むが、1Q進捗率は売上23.4%に対し営業利益4.0%と後半偏重の計画となっている。
成長戦略
デジタル取次強化・EdTech拡大・出版社DX支援の三軸で雑誌市場縮小を乗り越える
読み放題サービス向けデジタル取次を中心に、記事単位の提供サービスのトライアルや図書館流通センターとの電子図書館事業参入等、デジタル雑誌資源を活用した新サービス領域を開拓。2026年3月末時点でグループ売上の42.0%を占める第2の柱として確立済み。
出版社が管理する既存定期購読顧客の管理移管を受け、顧客獲得・管理・配送を一括受託するFujisan VCSの展開と法人顧客開拓に注力。出版社のDX需要を取り込み、粘着性の高い収益基盤を構築する。
クリエイト研究会の連結子会社化により売上高が前年同期比111.2%増に拡大。2026年4月に市ヶ谷校を開校し新規生徒獲得を強化。京都大学・一橋大学・医学部医学科等への合格実績でブランド力を向上させ、難関大学受験特化塾としての地位を確立する。
リスティング広告コストの抑制を継続しつつ、SEO対策・リテンション施策による低コストでの新規・継続購読者獲得を推進。1件当たり獲得コストの効率化を進めることで、売上成長と利益率改善の両立を目指す。
最終更新: 2026年7月17日

