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マーチャント・バンカーズ株式会社

3121東証スタンダードサービス業

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マーチャント・バンカーズ株式会社3121

事業内容

マーチャント・バンカーズ株式会社は、1947年創業の繊維メーカーを前身とし、2009年に現社名へ変更した東証スタンダード上場の独立系投資会社。国内外の不動産投資(賃貸・売却によるキャピタルゲイン)を主軸に、株式・不動産・売掛金を担保とした貸金業、再生可能エネルギー分野へのプロジェクト投資を展開する。

連結子会社5社(国内3社・海外2社)と持分法適用関連会社1社(Life Innovation Holdings株式会社)を擁し、マーチャント・バンキング事業の単一セグメントで運営。日本国内のみならず中国等の海外企業への投資も手掛ける。

ビジネスモデル

主収益源は保有賃貸用不動産の売却によるキャピタルゲインと賃料収入。これに加え、株式・不動産・売掛金を担保とした貸金業による利息収入、再生可能エネルギープロジェクトへの投資収益を積み上げる。

不動産投資のターゲット利回りはネット5%。資金調達は金融機関からの借入を主軸とし、第三者割当による株式発行等のエクイティファイナンスも活用。

流動比率200%超・自己資本比率40%超を経営指標として財務健全性を管理する方針を掲げる。

企業の強み

2025年10月期に賃貸用不動産6物件を売却し、売上高3,383百万円・営業活動CF2,357百万円を確保。不動産売却を通じた有利子負債の圧縮(長期借入金1,335百万円減少)と手元流動性の維持(現金及び現金同等物1,445百万円)を同時に実現している。

第三者割当増資(資本金・資本準備金各383百万円増加)と有利子負債削減により、自己資本比率は前期末25.5%から当期末30.1%へ改善。純資産合計は4,652百万円に増加し、財務健全性が着実に向上している。

営業貸付金残高が前期末69百万円から2026年10月期第1四半期末611百万円へと約9倍に急拡大。株式・不動産・売掛金を担保とした貸金業は不動産投資より高い収益性が期待でき、収益源の多様化と安定化に寄与している。

エンヴァリスの着眼点

当中間期において、ビットコイン価格の下落により営業外費用に暗号資産評価損94百万円を計上。営業利益253百万円に対し経常利益は24百万円にとどまり、営業利益と経常利益の乖離が著しい。

暗号資産の保有残高は当中間期末210百万円(前期末305百万円)であり、外部要因であるビットコイン価格の変動が引き続き経常利益を左右するリスクは排除されていない。

長期借入金(1年内返済予定含む)は当中間期末9,685百万円(前期末10,495百万円)と依然として高水準。支払利息は当中間期117百万円(前年同期119百万円)と高止まりしており、日銀の利上げ継続という外部要因として金利上昇リスクが財務負担を一層重くする可能性がある。

自己資本比率は31.1%と前期末(30.1%)から小幅改善したが、資産の大半が不動産固定資産であり流動性は限定的。

2026年10月期通期予想は売上高4,500百万円(前期比33.0%増)、営業利益580百万円(同103.3%増)、当期純利益240百万円と高い成長を見込む。しかし中間期実績は売上高1,628百万円(通期予想の36.2%)、営業利益253百万円(同43.6%)にとどまり、下期に大幅な業績積み上げが必要。

過去に計画未達が繰り返されてきた経緯もあり、通期達成確度の見極めが投資判断の焦点となる。

成長戦略

不動産売却キャッシュを原資にM&A・AI・貸金業へ高収益投資をシフト

賃貸用不動産を順次売却し、有形固定資産を当中間期末11,720百万円(前期末比988百万円減)へ圧縮。売却資金をM&A・貸金業・再エネ等の高収益投資に再配分する戦略を継続実行中。

営業貸付金残高を前期末69百万円から当中間期末601百万円へ約8.7倍に拡大。不動産依存からの収益多様化を実現しつつあり、安定的な利息収入の積み上げを図る。

2026年5月18日の取締役会で自己株式取得総額を500百万円から820百万円に増額決議。取得株式数上限も2,500,000株から4,100,000株(発行済株式の13.37%)に拡大。M&A買収資金としての活用を明示。

顔認証・対話型アバター等のAI制御技術を持つTIGEREYE社(資本金214百万円、2023年設立)の株式21.0%取得を2026年7月に予定。コクヨ・KDDI・ソフトバンクロボティクス等との協力体制を持つAI企業への資本参加でAI分野の成長を取り込む。

不動産投資より高い収益性が期待できる再生可能エネルギーおよびM&A案件の発掘を継続。NASDAQ BALTIC上場子会社Estonian Japan Trading Company ASを通じたエストニアでのAIスタートアップ育成も並行推進。

最終更新: 2026年7月17日