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株式会社マツキヨココカラ&カンパニー

3088東証プライム小売業

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株式会社マツキヨココカラ&カンパニー3088

事業内容

マツキヨココカラ&カンパニーは、「マツモトキヨシ」「ココカラファイン」の2大ブランドを中核に、国内3,618店舗(うち調剤薬局1,112店舗)を展開するドラッグストア・調剤薬局チェーンの持株会社。大都市圏・繁華街・商業施設への集中出店を特徴とし、医薬品・化粧品・日用品・食品を取り扱う。

2021年の経営統合後、連合体構想のもとアンドカンパニー事業(新生堂薬局112店舗)を加え、ASEAN6カ国・地域に海外100店舗も展開。美と健康に感度の高い顧客層を主要ターゲットとし、1億6,955万の顧客接点を保有する。

ビジネスモデル

主収益源は国内店舗での医薬品・化粧品・日用品・食品の小売販売(売上高1,061,083百万円)と保険調剤薬局の調剤報酬。管理サポート事業が全グループの商品仕入・PB開発・経営管理を一元担い、スケールメリットを創出する。

高付加価値PB商品(matsukiyo・MQURE derma×・ARGELAN等)の拡充で粗利率を改善しつつ、アプリ・ECを通じた1.6億超の顧客接点でLTV最大化を図る構造。

企業の強み

インターブランド社「Best Japan Brands 2026」で63位にランクインし、日本のドラッグストアとして6年連続ナンバーワンブランドの評価を獲得。関東エリアだけで1,508店舗・売上537,978百万円を誇り、都市部・繁華街・商業施設への集中出店が高い集客力を生む自社固有の競争優位となっている。

1億6,955万の顧客接点から得るクローズドデータを活用し、matsukiyo・MQURE derma×・ARGELAN・RECiPEO等の高付加価値PBブランドを継続開発。matsukiyo誕生10周年記念ポップアップや業界初コスメブランドコラボを実施し、ブランド認知と粗利改善を同時に追求している。

国内3,618店舗のうち調剤薬局が1,112店舗(調剤併設率約31%)に達し、調剤サポートプログラム加盟店も313店舗に拡大。ドラッグストアと調剤のシームレス連携による利便性向上と技術料獲得が収益多様化に寄与しており、競合が短期間で模倣困難な医療インフラを構築している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高1,117,440百万円(前期比+5.3%)、営業利益84,935百万円(同+3.5%)と5期連続増収増益を達成した。ただし営業利益の増加率(+3.5%)は売上高増加率(+5.3%)を下回り、管理サポート事業のセグメント利益が17,137百万円(前期比△15.1%)と大幅減少するなど、利益成長の質に課題が残る。

2027年3月期予想は営業利益87,500百万円(+3.0%)と引き続き緩やかな成長見通しであり、EBITDAマージン9.7%から中期目標13%以上への道筋が問われる。

当期の業績牽引役はマツモトキヨシグループ事業(売上高+6.6%、セグメント利益+4.9%)であり、都市部・繁華街・商業施設における人流増加と訪日外国人観光客需要の取り込みが化粧品売上(381,282百万円、前期比+7.9%)を押し上げた。外部環境として、インバウンド需要の継続が業績の重要な変数となっており、地政学リスクや円高進行による訪日客数の変動が業績に影響を与えうる点は引き続き注視が必要である。

2026年3月期の年間配当は50円(前期44円から増配)、配当性向35.7%、DOE3.8%と累進配当方針を継続した。2027年3月期予想配当は56円(配当性向37.8%)とさらなる増配を見込む。

中期目標として配当性向50%・DOE6%・ROE12%以上を掲げるが、当期ROEは10.5%(前期10.6%)と横ばいにとどまる。自己株取得(当期15,299百万円)と連合体M&A投資(新生堂薬局11,504百万円等)を並行する資本配分の巧拙が株主価値向上の鍵となる。

成長戦略

国内深耕・調剤拡大・PB強化・ASEAN展開・M&A連合体構想の5軸で2031年3月期目標を追求

大都市圏を中心とした重点エリアへの出店強化(当期純増92店舗)と調剤薬局の新設・併設化を継続推進。2026年3月末時点で国内3,618店舗・調剤薬局1,112店舗体制を構築。調剤サポートプログラム加盟店は313店舗まで拡大し、ドラッグストアと調剤のシームレス連携による顧客利便性向上を図る。

中間持株会社アンドカンパニーを通じた連合体構想を推進。2025年10月に新生堂薬局(九州北部112店舗)を11,504百万円で子会社化し第3四半期より連結。

後発事象として2026年4月にユニバーサルドラッグ(東京・埼玉19店舗)を1,000百万円で取得。シナジー創出に向けた商品調達・システム統合を推進中。

matsukiyo誕生10周年を機に体験型ポップアップストア開催・業界初コスメブランドコラボを実施。新スキンケアブランド「MQURE derma×」を展開開始し、既存ブランドのリニューアル・ラインナップ拡大も継続。

PB商品の収益性向上とブランド認知度拡大を同時追求し、EBITDAマージン改善に貢献させる。

タイ37店舗・台湾23店舗・ベトナム20店舗・香港18店舗・グアム1店舗に加え、当期マレーシアに新規出店し海外合計100店舗体制を達成。ASEANを中心とした新規国進出を継続し、アジアNo.1ドラッグストアを目指す中長期戦略を推進。

MATSUMOTO KIYOSHI (HK) CO., LIMITEDを当期より連結範囲に追加。

1億6千万超の顧客接点を活用したアプリ・オンラインストアと店舗の融合施策を推進。デジタル技術による運営効率化・事業領域拡張に向けたシステム投資を積極実施。当期の無形固定資産取得支出は6,866百万円(前期5,624百万円から増加)。BtoB含む事業領域拡張も推進中。

最終更新: 2026年7月19日