事業内容
株式会社ドトール・日レスホールディングスは、㈱ドトールコーヒーと日本レストランシステム㈱の共同株式移転により2007年に設立された共同持株会社。傘下に子会社23社・関連会社2社を擁し、コーヒーの焙煎加工・販売から多業態レストランチェーンの直営・FC展開まで幅広く手掛ける。
主力ブランドは「ドトールコーヒーショップ」「星乃珈琲店」「洋麺屋五右衛門」等。国内店舗網に加え、シンガポール・台湾・韓国での海外直営店も運営。
コンビニ・量販店向けコーヒー製品の卸売事業も展開し、2026年2月期の連結売上高は159,147百万円と過去最高水準を更新した。主要顧客はビジネスパーソン・ファミリー・シニア層を含む幅広い国内外食消費者。
ビジネスモデル
収益の柱は三層構造。①ドトールコーヒーグループによる直営店売上・FC加盟店へのコーヒー豆卸売・ロイヤリティ収入(外部顧客売上高96,344百万円)、②日本レストランシステムグループによる多業態レストランの直営・FC運営(同56,260百万円)、③コンビニ・スーパー向けチルド飲料・ドリップコーヒー等の卸売事業。
自社焙煎工場を持つ垂直統合型サプライチェーンと共通食材活用による原価管理が利益率を支える。設備投資・運転資金は基本的に自己資金で賄う無借金経営を維持。
企業の強み
2022年2月期に営業損失1,783百万円を計上した後、2023年2月期に黒字転換。2026年2月期には売上高159,147百万円(前期比6.9%増)・営業利益10,150百万円と過去最高水準を更新。4期間で営業利益は赤字から10,150百万円へと急拡大し、収益回復力の高さを示している。
2025年2月期末の自己資本比率は77.5%、時価ベース自己資本比率は78.0%(2026年2月期は92.2%に上昇)。有利子負債は極めて少なく、キャッシュ・フロー対有利子負債比率は0.1年。
現金及び現金同等物は38,990百万円を保有し、設備投資・株主還元を自己資金で賄える財務健全性を維持している。
「ドトールコーヒーショップ」を核とするコーヒーチェーンと、「星乃珈琲店」(国内269店舗)・「洋麺屋五右衛門」等の多業態レストランを同一グループ内に保有。共通食材活用・物流共有によるコスト管理と、業態変更(2025年2月期22店舗)による店舗ポートフォリオ最適化が競合との差別化要因となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期109,363百万円→2026期159,147百万円と5期で45%増収。2027年2月期第1四半期累計は42,528百万円(前年同期比8.2%増)と増収基調を維持。
営業利益は2022期の赤字(△1,783百万円)から急回復し、2026期10,150百万円に達した後、2027年2月期第1四半期単独で3,770百万円(前年同期比35.2%増)と加速。外部要因として賃金上昇・インバウンド需要による人流回復が追い風となる一方、コモディティ価格高止まりが原価を押し上げ、売上原価は17,436百万円(前年同期比9.4%増)と売上増を上回るペースで増加している。
通期営業利益予想11,043百万円(前期比8.8%増)は据え置き。
成長戦略
高単価商品・卸売拡大・厳選出店でエクセレント・リーディングカンパニーを目指す
グランドメニュー刷新(洋麺屋五右衛門等)や季節限定商品・フローズンドリンク「ミルチェ」等の付加価値商品を継続投入し、客単価上昇で売上拡大を図る。2027年2月期第1四半期で既存店売上高前年比がドトール104.2%・日レス102.4%と成果が数値に表れている。
ドリップ・インスタントコーヒーの通信販売・量販店・ドラッグストア向け販売を大きく拡大し、取引先・販売商品点数を増加。コンビニ向けチルド飲料のPB・NB新商品開発も強化。2027年2月期第1四半期の卸売売上高は15,172百万円(前年同期比16.8%増)と急拡大中。
立地を厳選しグループ全体で第1四半期に9店舗(直営5・加盟4)を新規出店。公園内出店という新たな立地戦略も推進しており、既存商圏外への展開を図る。日本レストランシステムグループでは洋麺屋五右衛門等で3店舗を出店。
キャッシュレス・キャンペーンを中心とした販促施策を継続し、新規顧客獲得とリピーター確保を推進。モーニング時間帯の客数改善にも寄与しており、売上回復の底上げ効果が継続している。
最終更新: 2026年7月17日

