外食市場の縮小と競合激化
外食産業は消費動向の低迷・中食拡大により縮小傾向にあり、大手企業の大量出店・低価格化で競合が激化している。当社主力業態「ザめしや」と同業態でチェーン展開する企業が近年出現し、競合店舗が増加している。今後の市場動向・競合先の動向・顧客ニーズの変化が業績に影響を与える可能性がある。
原材料・光熱費・人件費の上昇
米価を中心とした原材料価格の高止まり、光熱費の上昇、人手不足に起因する人件費の上昇が続いており、当社の業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性がある。第39期(2025年2月期)においても物価高騰の影響を受け、売上高は前年同期比6.2%減少の9,783,103千円にとどまった。コスト上昇を吸収できない場合、収益性がさらに悪化するリスクがある。
業績変動と不採算店の減損リスク
直近5期間で経常損失を3期計上するなど業績変動が大きく、第39期は経常利益414,888千円を確保したものの、減損損失等の特別損失116,000千円が発生した(前期は469,987千円)。今後も不採算店舗に係る減損損失の計上、新規出店・閉店・業態転換の推移により業績が左右される。期末店舗数は第35期の117店舗から第39期には92店舗まで減少しており、店舗網の縮小傾向が続いている。
出退店政策に伴うコスト発生
閉店時には賃借物件の中途解約による違約金・転貸損失が発生し、賃貸人の財政状態によっては差入保証金を回収できないリスクがある。業態転換時には店舗設備の除却等が発生する場合がある。また、当社出店基準(投資回収期間・利益貢献度等)を満たす物件が確保できない場合、出店計画が未達となり成長機会を逸する可能性がある。
地域展開における需要不確実性
当社は主に関西地区・中部地区で出店しており、それ以外の地区において当社の業態・メニュー・「味」が消費者の支持を得られる保証はない。郊外型幹線道路立地から都心型ビルイン型・生活道路型小商圏立地へと出店対象を拡大しているが、各立地での採算性は事前調査に依存する。地域外展開が不調に終わった場合、初期投資の回収が困難となり業績に影響を与える可能性がある。
食材調達の安定供給リスク
天候不順による農作物の不作等で原材料(特に米)の供給量が減少した場合、物量確保と仕入価格の両面で業績への影響が生じる。カフェテリア方式の特性を活かした即時メニュー変更で対処しているが、食の安全性への社会的要請が高まった場合には食材調達が円滑に進まなくなったり調達コストが上昇する可能性がある。メニュー数が幅広く食材種類が多岐にわたるため、調達リスクが分散している一方で管理負荷も高い。
特定仕入先への高依存リスク
ケイ低温フーズ株式会社への仕入依存度は2024年2月期48.0%、2025年2月期45.3%と高水準で推移しており、同社との関係に支障が生じた場合や配送センターでの事故等の不測の事態が発生した場合、店舗運営に重大な支障を来たす可能性がある。当社は自社物流を持たず食材配送を全面的にベンダーに委託しており、複数の食品商社からの仕入体制確立を目指しているが、依存度の急激な低下は困難と認識している。
人材確保・育成の困難
当社は多くの料理を店内調理する労働集約型産業であり、300種以上の食材発注を含む店舗管理能力と一定の調理技術を備えた人材の確保・育成が不可欠である。少子高齢化の進行と人手不足を背景に、必要な人材が確保できない場合や育成が順調に進まない場合、サービス品質の低下や人件費のさらなる上昇を通じて業績に影響を与える可能性がある。
カフェテリア方式への需要変化
当社の主力業態「ザめしや」はカフェテリア方式(料理を顧客自らが選択)を特徴としており、「めしや食堂」「讃岐製麺」等の派生業態も含めて事業を展開している。消費者の食スタイルや嗜好が変化し、カフェテリア方式が支持されなくなった場合、主力業態の競争力が低下し業績に重大な影響を与える可能性がある。同業態でのチェーン展開企業の出現もあり、業態の差別化維持が課題となっている。
夜間需要回復の遅れ
社会経済活動の正常化が進む中でも、店舗における夜間需要の回復は鈍く、先行き不透明な状況が続いている。第39期(2025年2月期)の売上高は9,783,103千円と前年同期比6.2%減少しており、インバウンド需要等の回復にもかかわらず夜間帯の客数低迷が収益の重荷となっている。夜間需要が本格回復しない場合、売上高の回復が遅れ業績改善の妨げとなる可能性がある。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月23日

