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ヒラキ株式会社

3059東証スタンダード小売業

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ヒラキ株式会社3059

事業内容

ヒラキ株式会社は1961年に靴の部品製造から出発し、現在は自社企画開発による靴・履物(直輸入商品)を中心に衣料・日用雑貨品等を通信販売事業・店舗販売事業・卸販売事業の3セグメントで展開する。連結子会社の上海平木福客商業有限公司が中国での商品調達を担い、グループ全体の商品供給を支える。

主要顧客は価格志向の一般消費者であり、カタログ・ECによる通販と京阪神エリアを中心とした実店舗(2026年3月末時点で18か店の靴専門店を含む)を通じて幅広い年齢層にアプローチしている。2006年に東証二部上場(現スタンダード市場)。

ビジネスモデル

商品企画から生産委託・販売まで一貫した体制を持ち、主に中国の生産委託メーカーを活用することで低価格商品を実現する。通信販売事業はカタログ・ECを通じた直販で高い売上総利益率を確保し、店舗販売事業はディスカウント総合店と靴専門店の2フォーマットで集客する。

卸販売事業は大手小売・量販店向けOEM供給で販路を補完する。オリジナル商品の比率向上が収益性改善の鍵となる構造である。

企業の強み

1961年の靴部品製造を起点に、企画・開発・海外生産委託・販売を一貫して手掛ける体制を構築。「SP-ON(立ったまま履ける)」等の機能訴求型オリジナル商品を自社開発し、2026年3月期に通販・店舗合計で約19万足を販売した実績が、商品開発力の蓄積を示している。

2016年の靴専門店1号店出店以降、2026年3月末時点で京阪神エリアに18か店を展開。2026年3月期だけで5か店を新規出店しており、継続的な出店実績が地域密着型の販売網として機能している。店舗販売事業の売上高は6,535百万円とグループ最大セグメントを形成している。

通信販売(5,220百万円)・店舗販売(6,535百万円)・卸販売(141百万円)の3セグメントを持ち、チャネルを分散させることで特定販路への依存を軽減している。通販は高利益率、店舗は集客力、卸はOEM供給という各チャネルの役割分担が商品販売力の底上げに寄与している。

エンヴァリスの着眼点

通信販売事業の売上高は2026年3月期に5,220百万円(前期比15.0%減)と急落し、セグメント損失31百万円に転落。販売促進商品の不振・残暑による秋冬商品の伸び悩み・価値訴求力の欠如が重なった。

外部環境として消費者の生活防衛意識の高まりが逆風となっており、グループ全体の売上高は5期連続で減収(2022期15,199百万円→2026期11,895百万円)。次期予想12,500百万円(前期比5.1%増)への反転達成には通販事業の回復が不可欠だが、その蓋然性は現時点で低い。

2026年3月期の営業損失は320百万円と前期(3百万円)から大幅に悪化。広告宣伝費・販売運賃等の削減(販管費合計5,608百万円、前期5,857百万円)を実施したものの、売上高の8.2%減(1,064百万円の減収)による売上総利益の減少(565百万円減)を吸収できなかった。

固定費構造の重さが露呈しており、次期予想の営業利益150百万円達成には売上回復と更なるコスト削減の両立が求められる。

2026年3月期の減損損失は23百万円(前期607百万円から大幅縮小)となり、特別損失の影響は軽減された。一方、親会社株主に帰属する当期純損失は426百万円(前期771百万円)で2期連続の大幅損失。

利益剰余金は4,441百万円(前期4,965百万円)へ減少し、1株当たり純資産も1,232円92銭(前期1,331円80銭)へ低下。配当は年間20円を維持しているが、赤字下での配当継続は純資産の更なる毀損要因となっており、持続可能性に注意が必要。

成長戦略

「ローコスト経営の徹底」と「未来への土台づくり」で黒字転換を目指す

開発体制の見直しによるリードタイムの短縮とオリジナル商品の強化を進めるとともに、SNS等を活用した広告強化によりECサイトへの集客増加を図る。データ分析に基づくカタログ構成・配布方法の最適化で広告宣伝費の効率的運用を推進する。

2026年3月期に5か店の靴専門店を新規出店した実績を基盤に、専門店モデルの標準化と継続的な出店を推進。全店でのオリジナル商品販売拡大により売上総利益率の向上を図る。岩岡本店の各施設活性化とイベント開催頻度向上による賑わい創出も並行して実施する。

次期基本戦略「ローコスト経営の徹底」のもと、固定費削減と業務効率化を推進し筋肉質な経営体質を構築する。2026年3月期に販管費を前期比248百万円削減した実績を踏まえ、更なるコスト構造の改善を目指す。

主要取引先との取引増加に加え、売上総利益率の高い大卸し新規取引先の開拓とODM営業の強化を推進。2026年3月期に売上高141百万円・セグメント損失3百万円と縮小した卸事業の黒字転換を目指す。

最終更新: 2026年7月19日