事業内容
株式会社ペッパーフードサービスは、1970年創業の外食チェーン企業。感熱センサー付電磁調理器を用いた独自の店舗運営システムにより、高品質な厚切りステーキをリーズナブルに提供する「いきなり!ステーキ」を主力業態として展開する。
2025年12月末時点で国内外合計192店舗(いきなり!ステーキ事業183店舗、レストラン事業9店舗)を運営。直営・FC・委託の三形態を組み合わせ、台湾・フィリピン・インドネシアへの海外展開も進める。
「炭焼ステーキくに」「すきはな」「かいり」等の多業態も展開し、冷凍食品・調味料のEC販売も手掛ける。
ビジネスモデル
主力のいきなり!ステーキ事業では、直営店舗(130店)で商品・サービスのテスト機能を担いつつ、FC加盟者(21社・37店舗)からは加盟金・食材卸売代金・売上高連動ロイヤリティを受領する。
委託店(5店舗)は業務委託料で収益化。海外はエリアFC・マスターFC契約により権利金・ロイヤリティを獲得。
商品販売事業では自社ECおよびライセンス契約によるロイヤリティ収入も加わる。売上原価率39.5%(前期比1.3ポイント改善)を維持しながら、販管費の抑制が収益改善の鍵となる構造。
企業の強み
2025年5月に公式アプリ会員数150万人を達成。「肉マイレージ」制度と連動したクーポン配布や「いきなり!ダーツ」等の新機能追加により、来店頻度向上とリピート顧客の囲い込みを実現。SNS(X・Instagram・TikTok・YouTube)との連携でブランド情報拡散力も強化している。
2025年12月期のいきなり!ステーキ事業のセグメント売上高は13,832百万円(前期比2.3%増)、セグメント利益は1,532百万円(前期比18.8%増)、セグメント利益率は11.1%。メニュー価格改定と売上高構成比変化により原価率が1.3ポイント改善し、全社営業利益の2期連続黒字を牽引した。
台湾では複数のエリアFC契約を締結し2号店をオープン。フィリピンでは2025年4月にマスターFC契約を締結し2店舗を展開。インドネシアでは2024年9月のマスターFC契約締結後に3店舗をオープン。海外12店舗(2025年12月末)を展開し、アジア圏での収益基盤を構築中。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2021期18,950百万円をピークに縮小が続いたが、2025期14,553百万円(前期比4.0%増)で底打ち感が出始め、2026年12月期第1四半期は3,821百万円(前年同期比10.7%増)と加速。営業利益は2021期△1,412百万円から段階的に改善し、2026年12月期第1四半期は89百万円と前年同期の△24百万円から黒字転換を果たした。
四半期純利益も63百万円(前年同期△42百万円)と改善。外部要因として、雇用・所得環境の改善と春闘賃上げ期待を背景とした個人消費の底堅さ、インバウンド効果による人流回復が追い風となった一方、中東情勢緊迫化に伴う資源価格急騰・円安・輸入物価上昇が下期の先行き不透明感を高めている。
財政状態は総資産5,953百万円、自己資本比率58.2%と健全水準を維持。
成長戦略
既存事業のDX・収益安定化を基盤に、海外FC展開と新業態開発で中長期成長を目指す
公式アプリ会員基盤を活用したデジタルマーケティング(IPコラボ・期間限定商品)と店舗オペレーションのDX化を組み合わせ、客数増加・客単価向上・コスト効率化を同時に追求。2026年12月期第1四半期においていきなり!
ステーキ事業のセグメント利益が前年同期比43.7%増と大幅改善し、施策の有効性が確認された。
インドネシア・台湾・フィリピン等へのエリアFC方式による海外展開を推進。2026年2月にインドネシア6号店「Ikinari Steak One Satrio店」をオープンし、出店継続中。
ロイヤリティ収入の積み上げにより、国内事業に依存しない収益多様化を図る。中期経営計画において東南アジア展開を重点施策として位置付けている。
「炭焼ステーキくに」「かつき亭」「すきはな」「かいり」等の多業態直営レストランを展開し、いきなり!ステーキ事業への依存度を低減。
2026年12月期第1四半期の売上高は前年同期比46.2%増と急拡大しているが、セグメント損失11百万円と投資フェーズが継続。季節限定メニュー・コースメニュー導入やSNS活用によるブランド認知向上で損益均衡を目指す。
冷凍ワイルドステーキ・冷凍ガーリックライス・冷凍ハンバーグ・オリジナルスパイス・ソース等を大手ECモールで販売し、店舗外でのブランド接点を拡大。2026年12月期第1四半期の売上高は12百万円(前年同期比4.7%減)と微減にとどまり、損益は均衡水準を維持。
ラインナップ拡充による客単価・購買頻度向上が課題。
最終更新: 2026年7月17日

