事業内容
株式会社カワサキは1971年創業、大阪府泉州地域に本拠を置く東証スタンダード上場企業。「レイクアルスター」ブランドのシニア女性向け服飾雑貨を企画・外注生産し卸売・直販する服飾事業、大阪泉州地域を中心に物流倉庫賃貸・営業倉庫・太陽光発電を展開する賃貸・倉庫事業、南海本線泉大津駅前のホテルレイクアルスターアルザ泉大津を直営するホテル事業の3セグメントを運営する。
2025年8月期の売上高は2,291百万円。収益の中核は賃貸・倉庫事業であり、服飾・ホテル両事業は改善途上にある。
ビジネスモデル
賃貸・倉庫事業は大阪泉州地域の物流需要を背景に高稼働率を維持し、2025年8月期に売上高1,402百万円・営業利益589百万円(営業利益率約42%)を計上するストック型収益モデルが全社利益の大半を創出する。服飾事業は外注生産品を卸売・直販し、ホテル事業は宿泊・料飲サービスを提供するが、両事業は現時点で営業赤字。
運転資金は原則自己資金で賄い、大規模設備投資時のみ金融機関借入を活用する財務方針を採る。
企業の強み
2025年8月期の賃貸・倉庫事業は売上高1,402百万円に対し営業利益589百万円、営業利益率約42%を達成。大阪泉州地域の物流需要を背景に高稼働率を維持し、2023年3月「カワサキテクノプラザ」、2024年1月「カワサキ貝塚テクノプラザ」を相次いで竣工するなど施設拡充を継続している。
2025年8月期末の純資産は5,755百万円、自己資本比率は73.7%(前期71.4%から改善)。長期借入金を284百万円返済しつつ、営業キャッシュ・フロー604百万円を確保。現金及び預金659百万円を保有し、財務の安定性は高い。
1980年に立ち上げた「レイクアルスター」ブランドは40年超の歴史を持ち、シニア女性向け服飾雑貨市場に定着。2025年8月期は新製品投入・通販会社向け売上増加・自社ECサイト軌道化により売上高538百万円(前期比2.5%増)を達成し、営業損失も前期37百万円から19百万円へ改善した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年8月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は1,752百万円(前年同期比+1.1%)、営業利益408百万円(同△0.1%)、四半期純利益266百万円(同+0.2%)とほぼ横ばい。過去5期の財務推移では2021期〜2025期にかけて売上高・営業利益ともに改善基調が続いたが、2026年8月期通期予想は売上高2,233百万円・営業利益432百万円と前期比で減収減益に転じる見通し。
外部要因として最低賃金引上げによる人件費増・原材料・食材価格の上昇がコスト構造を圧迫。賃貸・倉庫事業は岸和田市新ヤード用地の稼働開始で下支えが期待されるが、服飾・ホテル両事業のコスト増が全社収益の重荷となっている。
成長戦略
賃貸・倉庫の設備近代化・新拠点稼働を軸に、服飾ECと万博後ホテル収益改善を推進
照明LED化等の設備付加価値向上により既存物件の競争力を強化。大阪府岸和田市木材町ヤード用地は現在用地整備中で今期中の稼働開始を見込む。借地料等の費用が先行発生しているが、稼働後は賃貸・倉庫事業の新規収益源となる。
株主優待制度を活用した会員登録者数増加を梃子に自社ECサイトの販売高が前年同期比244.7%と急拡大。卸売依存からの脱却と直販比率向上により利益率改善を目指す。最低賃金引上げ・原材料価格上昇への対応として価格改定も並行推進。
料飲部門での人件費増・食材価格上昇に対し価格改定を実施したが、顧客離れ抑制のため価格転嫁を限定的にとどめた結果、第3四半期累計の営業損失は39百万円と前年同期比で拡大。今後もコスト管理の徹底と業務効率化に取り組む方針を表明しているが、黒字化の具体的な時期は示されていない。
最終更新: 2026年7月17日

