事業内容
株式会社セキュアヴェイルは2001年創業のITセキュリティ専業グループで、セキュアヴェイル(SOC運用監視)、LogStare(ログ分析ソフト開発・販売)、キャリアヴェイル(情報セキュリティエンジニア育成・派遣)の3社で構成される。主力の情報セキュリティ事業では「NetStare®」による24時間365日体制の統合セキュリティ運用監視サービスと、AI技術を活用した次世代SOCサービス「AI-SOC™」を展開。
自社開発の「LogStare®」はネットワーク監視・ログ管理・AI分析を一体化したプラットフォームとして中堅・大企業から中小企業・医療機関まで幅広い顧客層に提供している。2026年1月に東証スタンダード市場へ移行、同年2月に札証本則市場にも上場した。
ビジネスモデル
売上の大半はSOC運用監視サービスの月次継続課金(ストック型)で構成され、契約更新による安定収益が基盤となる。自社開発の「LogStare®」は開発費が償却済みであるため、同製品の売上拡大が直接的に利益率改善に寄与する高収益構造を持つ。
人材サービス事業では情報セキュリティエンジニアを育成・派遣し、情報セキュリティ事業顧客へのハイブリッド型提案によるクロスセルでグループシナジーを創出している。
企業の強み
2001年の創業以来、情報セキュリティ専業として24時間365日体制のSOC運用を継続し、25年超にわたる運用ノウハウを蓄積。このノウハウをAIに継承した「AI-SOC™」シリーズを2025年12月にリリースし、SOCの無人化・低価格化を実現。
FortiGate向け・Microsoft 365向けなど対応範囲を順次拡大している。
自社開発ソフトウェア「LogStare®」は開発費が償却済みであり、同製品の売上拡大が高い利益率で収益に直結する。2026年3月期において情報セキュリティ事業のセグメント利益率は25.0%に達し、LogStare製品の売上増加が営業利益の前年同期比220.9%増(113百万円)の主要因となった。
SOC運用監視(セキュアヴェイル)、ログ分析ソフト開発(LogStare)、エンジニア育成・派遣(キャリアヴェイル)を一体運営する垂直統合型モデルを確立。現場の最新動向をサービス開発に即時反映できる体制を持ち、顧客に対してSOC運用からソフトウェア提供、人材派遣までワンストップでサービスを提供している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期957百万円→2026年3月期1,280百万円と5期で33.8%増加。営業利益は2022〜2024年3月期の3期連続赤字(累計損失160百万円)から、2025年3月期35百万円、2026年3月期113百万円と急回復。
2026年3月期の利益急改善の主因は、開発費償却済の「LogStare」製品売上増加による売上総利益率の改善(売上総利益率39.3%→45.4%)。外部要因として、ランサムウェア攻撃の高度化・能動的サイバー防御の制度整備進展が情報セキュリティ需要を押し上げており、ストック型収益の積み上げと相まって増収増益基調が継続している。
2027年3月期は事業投資拡大により純利益は95百万円(前期比9.5%減)を予想。
成長戦略
AI-SOCシリーズ拡販・パートナー開拓・中小企業展開で売上高1,438百万円を目指す
SOC運用ノウハウとAI技術を組み合わせた「AI-SOCシリーズ」の提供を開始し、主要クラウドサービスやネットワーク機器への対応範囲を拡大。アラートの自動判定・優先度付けの高度化により、人材不足下でも効率的なサービス提供を実現し、新規顧客獲得とストック型収益の拡大を図る。
「AI-SOCシリーズを軸にパートナー開拓」「既存パートナーの活性化」「既存顧客への関与度向上」を2026年度の拡大戦略として推進。パートナー経由の販売網を活用し、自社営業リソースを超えたスケーラブルな顧客獲得とアップセルを実現する。
従来の中堅・大規模企業向けサービスに加え、中小企業向けサービスの展開を進め顧客基盤を多様化。NRIセキュアへの売上集中リスクを低減しつつ、新規顧客層の開拓によるストック型収益の積み上げを図る。
ネットワーク上の脅威早期検知やログ分析の高度化を進め、顧客企業のサイバーレジリエンス向上に寄与。2027年3月期は組織体制強化・新規サービス企画開発・マーケティング等の事業投資を積極化し、中長期的な収益拡大基盤を構築する。
最終更新: 2026年7月19日

