事業内容
株式会社ソリトンシステムズは1979年設立の独立系ITセキュリティ企業。情報漏洩対策・認証・アクセス制御・テレワークセキュリティ・サイバーセキュリティ対策製品を自社開発し、官公庁・自治体・重要インフラ・金融・医療・教育機関を主要顧客とする。
連結売上高19,762百万円の約94%をITセキュリティ事業が占め、残りを映像コミュニケーション事業(パブリックセーフティ向け映像伝送)およびEco新規事業開発(アナログエッジAI等)が構成する。国内シェアNo.1の認証アプライアンス「NetAttest EPS」や多要素認証クラウドサービス「Soliton OneGate」を擁し、東京証券取引所プライム市場に上場。
当社グループは当社・連結子会社5社・その他関係会社1社で構成される。
ビジネスモデル
受託開発・輸入再販に依存せず、独自の標準製品を開発してオンプレミス製品販売とクラウドサービス(SaaS)の両形態で提供する。2025年12月期の商品・製品売上は7,321百万円(前年同期比8.3%増)、クラウドサービス売上は2,652百万円(同14.0%増)と、高粗利のクラウド比率が拡大中。
ネットワークインテグレーション・運用サービスも組み合わせ、顧客の継続的なセキュリティ投資を取り込む構造。粗利率は46.7%(前年同期44.6%)に改善しており、自社製品・サービス比率の上昇が収益性向上に直結している。
企業の強み
認証アプライアンス「NetAttest EPS」は2002年リリース以来、業種・規模を問わず高評価を獲得し国内シェアNo.1。Windows端末向け多要素認証「SmartOn ID」は21年連続シェア第1位を維持。主力製品の継続的な新バージョン開発・リリースにより顧客基盤を堅固に維持している。
2025年12月期の売上総利益率は46.7%(前年同期44.6%)に改善。クラウドサービス「Soliton OneGate」売上は2,652百万円(前年同期比14.0%増)と高成長を継続。
自社製品・クラウドサービス比率の上昇が粗利率改善を牽引しており、営業利益率は14.4%(前年同期11.0%)に大幅改善した。
2025年12月期末の自己資本比率は50.5%、インタレスト・カバレッジ・レシオは4,157.0倍と実質無借金経営を維持。総資産26,228百万円のうち流動資産が23,954百万円を占め、有価証券・定期預金を活用した余資運用で受取利息45百万円を獲得するなど財務収益も拡大している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は17,389百万円(2021期)→19,762百万円(2025期)と緩やかな拡大基調。2026年12月期第1四半期は売上高5,165百万円(前年同期比+12.7%)・営業利益908百万円(同+53.2%)・親会社株主帰属四半期純利益685百万円(同+71.1%)と大幅増益。
粗利率は48.8%(前年同期45.9%)に改善し、営業利益率は17.6%(同12.9%)へ上昇。外部環境として自治体強靭化第2期・GIGAスクール構想第2期の進展、サイバーセキュリティ投資の高水準継続が追い風となっている。
資金運用による受取利息も26百万円(前年同期1百万円)と増加し、金利環境の変化が経常利益を押し上げた。通期予想(売上高21,200百万円・営業利益3,150百万円)は据え置きだが、第1四半期の進捗率は高水準。
成長戦略
クラウドサービス拡大・海外展開・先端技術開発の三軸で持続的な企業価値向上を目指す
「Soliton OneGate」等のクラウドサービスを中核に、顧客のクラウド移行需要を取り込む。2026年12月期第1四半期のクラウドサービス売上は707百万円(前年同期比9.4%増)と堅調に拡大しており、契約負債残高9,073百万円がストック収益の厚みを示す。
IIJが提供開始した「IIJネットワーク認証ソリューション with Soliton」にNetAttest EPSとSoliton OneGateが中核製品として採用。NECとのWebフィルタリングサービス連携ソリューションも発表。国産ベンダーとの協業により販路・製品採用を拡大している。
遠隔運転の基盤技術開発チームを映像コミュニケーション事業に統合し、事業化を推進。2026年12月期第1四半期にパブリックセーフティ分野で大型受注を獲得。民間バス会社や自治体との実証実験も進行中。ただしセグメント損失は60百万円と赤字が拡大しており、収益化は今後の課題。
アナログエッジAIの開発は終盤に入り、設計の検証と修正を重ねながら試作品製造に向けて進行中。現状の売上は人感センサーのみで47百万円(前年同期比5.0%減)、セグメント損失55百万円と先行投資段階が継続。収益化時期は不透明。
事業上の相乗効果が薄いと判断した100%子会社(株)Sound-FinTechを売却し、特別利益63百万円を計上。コア事業であるITセキュリティへの経営資源集中を進めており、収益性改善に寄与している。
最終更新: 2026年7月17日

