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アルコニックス株式会社

3036東証プライム卸売業

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アルコニックス株式会社3036

事業内容

アルコニックス株式会社は、アルミ・銅・ニッケル・レアメタル等の非鉄金属を取り扱う商社流通機能と、M&Aで拡大した製造子会社群による製造機能を融合した複合型企業集団。連結子会社61社・関連会社3社を擁し、電子機能材・アルミ銅・装置材料・金属加工の4セグメントで事業を展開する。

半導体製造装置、航空宇宙防衛、自動車、電池等の成長分野を主要顧客層とし、国内外に幅広いサプライチェーンを構築している。2026年3月期の連結売上高は219,720百万円に達する。

ビジネスモデル

商社流通部門では非鉄金属の輸出入・国内取引・三国間取引を通じてマージンを獲得し、製造部門ではM&Aで取得した精密加工・装置材料製造子会社が高付加価値製品を製造・販売する。商社機能と製造機能のシナジーにより、原料調達から製品供給まで一貫したバリューチェーンを構築し、利益面では製造業の比率が飛躍的に高まっている。

企業の強み

2009年以降、大川電機製作所・大羽精研・富士プレス・マークテック・富士カーボン・ジュピター工業・ソーデナガノ・坂本電機製作所等を順次M&Aで取得。製造セグメントの利益貢献が飛躍的に高まり、2026年3月期の金属加工事業セグメント利益は4,630百万円と全セグメント最大となっている。

電子機能材事業では、チタン・タングステン・モリブデン・レアアース等のレアメタルを鉱石・原料から地金・中間原料・製品まで一貫して取り扱う体制を構築。アドバンストマテリアルジャパン株式会社を中核に、国内外の商権・ネットワークを活用した独自の調達・販売体制は他社との差別化要因となっている。

金属加工事業では、アルミ・チタン等難削材の精密切削・研削・プレス加工において複数の製造子会社が大手半導体製造装置メーカーや重工業各社から主力ベンダーとして高い評価を受けている。2026年3月期の金属加工事業売上高は41,120百万円、セグメント利益率は11.3%に達する。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益は9,743百万円(前期比+2,823百万円、+40.8%)と過去5期で最高水準に近づいた。金属加工セグメントが半導体・航空宇宙防衛需要を取り込み利益を大幅に伸ばした一方、アルミ銅セグメントは自動車関連部材不振でセグメント損失(△65百万円)に転落。

製造セグメントへの収益シフトが進む中、商社流通の市況・需要変動への感応度は依然として高く、セグメント間の収益格差が拡大している点は注視が必要。

2026年3月期末の棚卸資産は前期比10,480百万円増の66,975百万円相当に膨らみ、短期借入金も10,897百万円増の36,554百万円に拡大した。営業キャッシュフローは2,424百万円と前期(7,003百万円)から大幅に減少し、CF対有利子負債比率は7.7年から25.1年へ急悪化、インタレスト・カバレッジ・レシオも7.1倍から2.3倍に低下した。

非鉄市況の高止まりを背景とした在庫積み増しと見られるが、市況反転時の在庫評価損リスクおよび金利上昇局面での財務負担増加には引き続き注意が必要。

2027年3月期の会社予想は売上高235,000百万円(+7.0%)、営業利益10,700百万円(+9.8%)と増収増益を見込む。装置材料・金属加工セグメントはAI・データセンター関連および航空宇宙防衛需要の継続取り込みで増収増益予想の一方、電子機能材・アルミ銅セグメントは合算で減収減益を見込む。

外部リスクとして、米国関税政策・北米EV減速・中国によるデュアルユース規制追加・中東情勢等の地政学リスクが複合的に存在しており、会社自身が「影響予測が困難な状況が継続する」と明示している点は投資家として留意すべき。

成長戦略

長期経営計画2030に基づき既存収益強化・M&A・設備投資・低採算事業変革を推進

製造子会社を中心に2026年3月期に有形・無形固定資産取得8,660百万円を投じ生産能力を増強。半導体製造装置・航空宇宙防衛向け精密加工品の旺盛な需要を取り込み、金属加工セグメント利益は4,630百万円と前期比42.9%増を達成した。

2026年3月期に株式会社ナノシーズを新規連結化。長期経営計画2030に基づきM&A投資を継続推進し、グループ間シナジーの追求と新規商権開拓を図る。内部留保資金をM&A・事業投資・人的資本充実に有効活用する方針を明示している。

装置材料セグメントのカーボンブラシ事業で事業構造改善費用を計上(2026年3月期136百万円)し、固定資産の減損損失54百万円も認識。低採算事業の変革を実行することで、グループ全体の収益性向上を目指す。

アルミ銅事業において非鉄スクラップ(アルミ・銅・特金・廃家電等)のリサイクル取引を拡大し、スクラップ市場の需要回復傾向を取り込む。経営統合等による生産性・効率性向上も図りつつ、2027年3月期は合算で減収減益を見込みながらも中長期的な事業基盤を固める方針。

最終更新: 2026年7月19日