法的規制・許認可リスク
薬局事業・製薬事業において薬機法、健康保険法、労働者派遣法等の多岐にわたる法令規制を受けており、許可・登録・指定・免許が取得できない場合や法令違反・法改正が生じた場合に業績へ影響を及ぼす可能性がある。規制対象が広範なため、一つの法改正が複数事業に波及するリスクがある。
調剤報酬・薬価改定リスク
調剤売上は薬剤料収入と技術料収入で構成され、いずれも厚生労働省が定める調剤報酬・薬価に依存している。国民医療費抑制を目的とした段階的な改定が継続しており、点数・金額の引き下げは薬局事業および製薬事業の収益に直接影響する。消費税率改定時に薬価へ反映されない場合は、仕入消費税を最終負担する薬局事業会社の収益がさらに圧迫される。
薬剤師確保リスク
薬剤師法第19条により調剤業務は薬剤師に限定され、省令上は1日平均取扱処方箋40枚に対し薬剤師1人の配置が義務付けられている。新規採用の減少や退職者の増加により必要人数を確保できない場合、店舗運営に支障をきたし業績に影響を及ぼす可能性がある。薬剤師の需給逼迫は業界全体の構造的課題であり、採用競争の激化が見込まれる。
のれん・固定資産の減損リスク
新規出店・M&Aおよび医薬品販売権獲得に伴い取得した固定資産・のれん・営業権は、計画どおりに収益を確保できない場合に減損損失が発生し業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。事業拡大戦略を継続する中でこれらの資産残高は増加傾向にあり、経済環境や競合状況の変化によるリスクが高まる。
資金調達リスク
事業資金の一部を金融機関からの借入に依存しており、景気後退・金融市場悪化・金利上昇・信用力低下・業績悪化等により望む条件での資金調達が困難になる可能性がある。資金調達が制約された場合、新規出店やM&Aを含む成長投資の実行に支障をきたし、業績および事業拡大計画に影響を及ぼす。
個人情報漏洩・サイバー攻撃リスク
薬局事業の性質上、患者の処方情報を含む多量の個人情報を保有しており、漏洩した場合は社会的信用の低下や損害賠償責任が発生する。サイバー攻撃への対応としてゼロトラストモデルの構築を進めているが、脅威の高度化により完全な防御は困難な状況にある。個人情報保護方針および個人情報保護基本規程を制定し管理体制を整備している。
調剤過誤リスク
調剤過誤が発生した場合、訴訟による多額の損害賠償支払いや社会的信用の毀損により業績に影響を及ぼす可能性がある。社内教育の徹底・調剤過誤防止システムの導入・社内イントラネットを活用した実績収集等の対策を講じているが、ゼロリスクの排除は困難である。薬局店舗数の拡大に伴い、管理対象となる調剤件数も増加する。
医薬品品質・副作用リスク
製薬事業において予期せぬ副作用の発生や品質不良が生じた場合、販売中止・製品回収等の事態が発生し業績に影響を及ぼす可能性がある。製品回収に伴うコスト負担に加え、ブランド毀損による販売機会の喪失も想定される。医薬品の管理には万全を期しているとしているが、具体的な対応策の詳細は開示されていない。
サプライチェーン途絶リスク
原材料・商品の仕入れや製造活動に遅延・停止が生じた場合、または製造委託先との契約条件変更が発生した場合に製品供給が困難となり業績に影響を及ぼす可能性がある。製造販売を外部委託している医薬品については、委託先の経営状況や品質問題にも依存するリスクがある。地政学的リスクや感染症拡大等の外部要因によるサプライチェーン混乱も想定される。
医薬分業動向・感染症リスク
国の政策として推進されてきた医薬分業の動向が変化した場合、薬局事業の根幹となる処方箋受付件数に影響を及ぼす可能性がある。また、重大な感染症の拡大により患者の受診控えや医療機関の外来診療抑制が生じた場合も処方箋枚数の減少を通じて業績に影響する。これらは外部環境に起因するリスクであり、当社グループ単独での対応には限界がある。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

