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ポラリス・ホールディングス株式会社

3010東証スタンダードサービス業

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ポラリス・ホールディングス株式会社3010

事業内容

ポラリス・ホールディングス株式会社は、当社及び子会社18社で構成されるホテル運営特化型グループである。主力のホテル運営事業では、自社保有・賃借物件の直営運営(マネジメント事業)、不動産オーナーからの運営受託(オペレーション事業)、ベストウェスタン等のフランチャイズ加盟業務(フランチャイズ事業)の3形態を展開する。

2024年12月のミナシアとの経営統合を経て事業規模を大幅に拡大し、「KOKO HOTELS」ブランドへの統合を推進中。フィリピンでの海外展開も有する。

主要顧客はインバウンド旅行者(インバウンド比率51.7%)および国内旅行者。スターアジアグループをスポンサーとするホテル投資事業も併営する。

ビジネスモデル

収益の大部分はホテル運営事業(売上高48,435百万円)が占め、自社不動産保有を最小化したアセットライト型の運営受託・賃借モデルを基盤とする。スポンサーであるスターアジアグループの不動産投資ノウハウと連携し、ホテル物件のパイプラインを確保しながら運営規模を拡大。

RevPAR最大化(客室稼働率90.2%、ADR12,954円)と新規出店の継続により収益を積み上げる構造。ホテル投資事業は小規模ながら共同出資による配当収益を獲得する補完的役割を担う。

企業の強み

2026年3月期において客室稼働率90.2%、ADR12,954円、RevPAR11,682円を達成。RevPARは前期比11.3%増加しており、緻密なレベニューマネジメントにより高稼働を維持しながら客室単価の引き上げを実現している。

インバウンド比率も51.7%と前年同期比4.0ポイント上昇し、需要構造の多様化が進んでいる。

2018年締結の業務提携契約に基づき、スターアジアグループの不動産投資専門ノウハウと人的リソースを活用。スターアジア不動産投資法人との包括的サポート契約(2024年5月締結)により、ホテル売買情報の相互提供体制を構築。

2025年5月には「KOKO HOTEL 大阪なんば 千日前」を共同出資で開業するなど、物件確保の実績を積み上げている。

2024年12月のミナシア経営統合(株式交換)により事業規模を大幅拡大し、2026年3月期売上高は前期比73.8%増の48,469百万円を達成。統合後にKOKO HOTELSへのブランド統合・組織再編・事務所移転を完了させ、2026年1月には3子会社の吸収合併も実施。

2026年3月期中に8ホテルを開業し、新規案件11件を獲得するなど出店実行力も示している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の親会社株主帰属当期純利益4,596百万円には、繰越欠損金に係る繰延税金資産計上による法人税等調整額(益)1,857百万円が含まれる。2027年3月期予想では同調整額(損)1,349百万円の計上が見込まれ、当期純利益は1,600百万円(前期比65.2%減)に急減する見通し。

会社自身がのれん償却費・法人税等調整額を除いた調整後利益(2026年3月期4,043百万円→2027年3月期4,253百万円、+5.2%)を重視しており、投資家はGAAP利益の変動に惑わされず実力収益力を精査する必要がある。

総資産69,205百万円のうちのれんが24,446百万円(35.3%)を占め、年間償却額は1,304百万円。ミナシア統合に伴い計上されたのれんの減損リスクは、インバウンド需要の急変や統合シナジーの未達成時に顕在化する可能性がある。

また、資本性劣後借入金1,800百万円が固定負債に残存しており、財務コベナンツへの抵触リスクや将来の返済負担についても継続的な注視が必要。外部要因として、地政学的リスクや中国政府の渡航自粛要請等がインバウンド需要を下押しするリスクも存在する。

2027年3月期の会社予想は売上高54,500百万円(+12.4%)、営業利益4,200百万円(+3.9%)と増収ながら利益率は低下する見通し。外部要因として、2026年3月単月の訪日外客数が過去最高を更新するなどインバウンド需要は堅調に推移しており、ADRの上昇余地は残る。

一方、人件費・光熱費等のコスト上昇圧力が利益率を圧迫する構造は継続見込み。新中期経営計画の達成に向けた運営ホテル数拡大の進捗と、各ホテルの収益貢献タイミングが業績の上振れ・下振れを左右する。

成長戦略

新中期経営計画のもとホテル運営プラットフォームのさらなる拡大を推進

ミナシア統合で取得した複数ブランドを「KOKO HOTELS」に統合し、ブランド認知・予約集中・マーケティング効率を向上させる。2026年3月期中にリブランドを推進中であり、ブランド価値の向上が長期的なADR上昇と顧客獲得コスト低減に寄与することが期待される。

2026年3月期中に8ホテルを新規開業(KOKO HOTEL 沼津インター・沼津駅前・大阪なんば千日前・東京西葛西・横浜鶴見、ホテルふたり木もれ陽、yugen kyoto shijo、コンパスホテル名古屋)。2027年3月期も運営予定ホテル数の拡大を継続し、売上高54,500百万円(+12.4%)を目指す。

スターアジアグループとの共同投資スキームを活用し、新築・既存ホテル物件への投資を継続。2026年3月期に投資有価証券1,500百万円を取得し、ホテル投資事業のセグメント資産は1,537百万円に拡大。運営と投資の連携によるホテル物件パイプラインの安定確保を図る。

2026年5月13日に公表した新中期経営計画のもと、のれん償却費・法人税等調整額を除いた調整後営業利益5,346百万円(2026年3月期)から5,504百万円(2027年3月期予想、+3.0%)への着実な成長を目指す。レベニューマネジメントの高度化と運営コスト効率化を並行推進する。

最終更新: 2026年7月19日