株式会社ピックルスホールディングス logo

株式会社ピックルスホールディングス

2935東証プライム食料品

株式会社ピックルスホールディングス logo
株式会社ピックルスホールディングス2935

事業内容

株式会社ピックルスホールディングスは、2022年9月に株式会社ピックルスコーポレーションの持株会社として設立された東証プライム上場企業。子会社14社・関連会社3社を擁し、北海道から九州まで全国に製造・販売拠点を展開する。

主力製品は浅漬・キムチ・惣菜で、「ご飯がススムキムチ」シリーズが代表ブランド。コンビニエンスストアや量販店を主要販売先とし、セブン-イレブン・ジャパン向け売上が全体の約16%を占める。

原料野菜(白菜・胡瓜等)は国産を使用し、食の安全・安心を訴求している。

ビジネスモデル

グループ各社が全国の製造拠点で浅漬・キムチ・惣菜を生産し、コンビニエンスストアや量販店等に販売する。製品(自社製造)と商品(仕入販売)の二本立てで、2026年2月期の売上高40,923百万円のうち製品が約70%、商品が約30%を占める。

茨城工場(2024年12月稼働)の機械化・効率化により生産コスト削減を図るとともに、製品価格改定・販売条件適正化で収益改善を推進している。

企業の強み

北海道から九州まで複数の製造拠点(所沢・千葉・宮城・札幌・京都・広島・佐賀・茨城等)を保有し、全国のコンビニエンスストアや量販店へ安定供給できる体制を構築。2024年12月には茨城工場を新設し、生産能力と効率をさらに強化した。

リンゴの甘みと魚介の旨みを特長とする「ご飯がススムキムチ」シリーズは、消費者の節約志向が強まる環境下でも堅調な販売を維持。2026年2月期においても同シリーズが業績を下支えし、2025年5月からの値上げ実施にも踏み切るブランド力を有する。

食品安全規格JFS-Bおよび環境管理の国際規格ISO14001を全事業所一括で取得・維持。フードディフェンスの取り組み強化や健康経営優良法人2025(当社および株式会社ピックルスコーポレーション)の取得など、品質・安全管理への継続的な投資を実施している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期Q1は売上高10,498百万円(前年同期比4.9%減)、営業利益696百万円(同12.5%増)。通期営業利益予想1,820百万円に対しQ1進捗率は38.2%と高水準。

ただし通期予想は前期比12.7%減益を見込んでおり、Q2以降に利益が落ち込む前提となっている点に留意が必要。消費者の節約志向やCVS向け売上減少が売上の重石となっており、下期の需要回復が通期達成の鍵を握る。

コンビニエンスストア向け売上の減少が今期も継続しており、特定チャネルへの依存リスクが顕在化している。漬物市場全体では米価高騰による「ご飯のお供」需要の抑制も逆風。

一方、業務用商品の拡張・冷凍食品開発・新規得意先開拓は多角化の方向性として評価できるが、現時点では売上減少を補うには至っておらず、新規事業の収益貢献が本格化するまでの時間軸が投資判断上の焦点となる。

当Q1の増益要因として天候順調による原料野菜価格の安定が挙げられているが、これは外部要因であり恒常的な利益改善とは区別して評価する必要がある。物流費・人件費の高騰、中東情勢によるエネルギー価格上昇など先行き不透明な外部環境が続く中、自社固有の生産効率化・自動化による構造的なコスト削減の進捗を継続的に確認することが重要。

自己資本比率64.5%と財務基盤は安定しており、財務リスクは限定的。

成長戦略

業務用・冷凍食品拡張と全国ネットワーク活用による収益性向上と新規需要開拓

業務用キムチ・惣菜・冷凍食品による新規得意先への積極的な提案を推進。中長期戦略の注力領域として位置づけており、CVSチャネル依存からの分散と売上基盤の多様化を図る。

中長期戦略の一つとして引き続きアイテム数の絞り込みを実施。売上原価率の改善(前年同期78.7%→当Q1 76.5%)として効果が数値に表れており、利益率向上に貢献している。

「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」の飯能ベーカリーPOCO-POCOがイベント出店等で集客力向上に取り組む。現時点では規模は限定的であり、収益貢献の本格化は今後の課題。

2027年2月の設立50周年に向け記念ロゴマークを制定し、認知度向上・ブランド強化施策を展開。コラボ商品発売や公式ファンコミュニティ「ピックルス食堂」を通じた顧客ロイヤリティ向上も継続。

当社及びピックルスコーポレーションが「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に2年連続認定。ESG面での企業価値向上と人材確保・定着に寄与する取り組みとして継続推進。

最終更新: 2026年7月17日