事業内容
株式会社AFC-HDアムスライフサイエンスは、1969年創業の静岡発ヘルスケア企業を母体とし、連結子会社23社を擁する多角化グループである。主力のヘルスケア事業(健康食品・化粧品の製造販売・OEM)が売上高の約58%を占め、漢方・ジェネリック医薬品を手掛ける医薬品事業、神奈川県地盤の百貨店事業(さいか屋)、静岡地盤の飲食事業(なすび)、不動産・建託事業、観光・旅行・給食等のその他事業を展開する。
2025年8月期の連結売上高は32,655百万円。東京証券取引所スタンダード市場に上場。
ビジネスモデル
ヘルスケア事業では、ドラッグストア・ECモール向けOEM受託製造と、機能性表示食品を中心とした通信販売の定期購入モデルを両輪とする。医薬品事業では漢方・ジェネリック医薬品の製造販売で安定収益を確保。
百貨店・飲食・不動産・観光事業はM&Aを通じて取得した子会社群が担い、テナント賃料収入・不動産売買・バス観光等の多様なキャッシュフローを積み上げる構造である。
企業の強み
㈱日本予防医学研究所による研究開発、自社工場(静岡・千葉)での製造、㈱エーエフシーによる販売、㈱けんこうTVによる健康情報発信を内製化。2025年8月期の研究開発費は143,122千円。OEM部門の受注高は11,019,732千円(前期比107.2%)と拡大が続いている。
2025年8月期のヘルスケア事業営業利益は2,452百万円(営業利益率約13%)。中国(杭州・上海・重慶)への現地法人展開に加え、2024年11月には千葉工場でハラル認証3製品を取得しイスラム圏への販売を開始。海外部門の好調が連結売上高の前期比108.2%成長を牽引した。
2021年以降、さいか屋(百貨店)、なすび(飲食)、クレアライズ(不動産)、ラビット急行(貸切バス)等を相次いで連結子会社化。2025年8月期末の固定資産合計は26,401百万円、純資産合計は15,200百万円。32台のバス保有など有形資産を活用した観光事業基盤も整備済み。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期22,368百万円から2025期32,655百万円へ5期連続増収を達成。2026年8月期第3四半期累計も25,279百万円(前年同期比2.2%増)と増収基調を維持しているが、成長率は鈍化傾向にある。
利益面では、販売費及び一般管理費が前年同期比416百万円増加したことに加え、前年同期の債務免除益268百万円(特別利益)の剥落により、営業利益1,800百万円(同2.9%減)、経常利益1,745百万円(同6.6%減)、親会社株主帰属純利益1,166百万円(同17.4%減)と各段階利益が前年を下回った。通期予想(売上高34,137百万円・営業利益2,545百万円)は据え置かれており、第4四半期での医薬品事業好調継続と不動産・建託事業の取引増加による挽回を見込む。
自己資本比率は32.3%へ改善し、1株当たり純資産も1,109.07円へ上昇した。
成長戦略
ヘルスケア・医薬品の収益基盤を強化しつつ、不動産・観光を第三の柱に育成
2025年11月に打錠自動回収機を導入済み。2026年8月にPTP自動包装機の導入を予定しており、製造工程の省人化を段階的に推進。OEM部門の受注増加に対応した生産能力の拡充と収益性改善を図る。
ピムロ顆粒・シルデナフィル錠・フィナステリド錠・タダラフィル錠の4品目を重点販売製品として位置付け、医療用・一般用OEMの両市場で拡販を継続。2026年8月期第3四半期累計営業利益は前年同期比154.5%増と高成長を実現しており、第4四半期も好調継続を見込む。
横須賀店へのラウンドワン出店(2026年5月28日開業済み)および藤沢店へのマツモトキヨシ出店(2026年7月10日開業済み)により、賃料収入増加・来店客数増加・百貨店ゾーン売上拡大の三重効果を狙う。横須賀店の一部区画取得による年間40百万円超の固定費削減も進行中。
2025年11月に東京・静岡・豊橋の3支店を新規開設し、既存の浜松支店と連携した本格稼働を開始。中古住宅市場の活況(新築価格高騰による需要シフト)を外部環境として取り込みつつ、買取再販・仲介・アパート建設の三本柱で売上拡大を図る。
2026年8月期第3四半期累計は営業損失29百万円だが前年同期比66百万円改善。
AFC観光㈱を2025年5月に新設し、ラビット急行㈱(バス32台・旅行業)と連携した観光事業の本格展開を準備中。富士山静岡空港の利便性向上・静岡空港新幹線駅誘致への働きかけ、日本一周バスツアー等の新規企画を推進。現状はその他事業セグメントで営業損失131百万円が継続しており、収益化は中長期的課題。
最終更新: 2026年7月17日

