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株式会社大森屋

2917東証スタンダード食料品

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株式会社大森屋2917

事業内容

株式会社大森屋は1955年創業、海苔を主原料とした食品の製造・販売を中核事業とする食品メーカーである。家庭用海苔・進物品・ふりかけ等・業務用海苔の4カテゴリーを展開し、国内では福岡工場・広川工場・関西作業所等の生産拠点を持つ。

連結子会社の大森屋(上海)貿易有限公司を通じて中国市場にも展開。主要販売先は三菱商事(売上高比20.0%)・伊藤忠商事(同19.3%)の大手商社2社で、売上高の約4割を占める。

東京証券取引所スタンダード市場に上場。

ビジネスモデル

原料海苔を仕入れ、自社工場で加工・製造した製品を大手商社(三菱商事・伊藤忠商事)を主要チャネルとして国内外に販売する製造販売モデル。見込生産方式を採用し、家庭用・業務用・進物品・ふりかけ等の多品目を展開。売上原価率は約88%と高く、原料海苔の仕入価格変動が収益性に直結する構造を持つ。

企業の強み

1955年創業以来、海苔専業メーカーとして家庭用・業務用・進物品・ふりかけ等の幅広い製品群を展開。2025年9月期の売上高は16,511百万円。「バリバリ職人」等のブランド製品を保有し、ISO9001認証を全工場・全製造品目で取得している。

三菱商事(売上高比20.0%・3,308百万円)・伊藤忠商事(同19.3%・3,178百万円)の大手商社2社が主要販売先であり、売上高の約4割を安定的に占める。大手商社経由の流通網が国内市場での販売基盤を支えている。

2025年9月期に製品の品質向上と製造能力向上を目的とした生産設備の更新等、総額2,804百万円の設備投資(無形固定資産含む)を実施。福岡工場隣接地への新工場建設(2026年3月稼働開始予定)も進行中であり、生産能力の拡充を図っている。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の売上高8,250百万円は通期予想18,000百万円の45.8%、営業利益122百万円は通期予想371百万円の32.9%にとどまる。下期に向けた利益積み上げが必要であり、価格改定効果の持続性と物流費・資材価格の上昇圧力のバランスが通期達成の鍵となる。

自己資本比率は前期末48.9%から53.7%へ改善した一方、短期借入金の削減(6,700百万円→4,800百万円)と長期借入金の増加(1,803百万円→2,674百万円)が同時進行しており、借入の長期化が進んでいる。支払利息は前年同期13百万円から43百万円へ大幅増加しており、金利負担の増大が経常利益を圧迫する構造的リスクとして残る。

家庭用海苔は売上高3,048百万円(前年同期比8.9%減)と減収が続く一方、業務用海苔は3,779百万円(前年同期比3.5%増)と拡大。外部要因として中食・外食市場の回復が業務用を下支えしているが、家庭用の需要低迷が長期化する場合、売上構成の変化が収益性に与える影響を継続的に確認する必要がある。

成長戦略

新工場稼働・新製品開発・海外市場開拓の3軸で収益構造の立て直しを図る

原材料費・物流費・人件費等のコスト増に対応するため価格改定を実施。2026年9月期中間期において売上総利益率が改善し、前年同期の営業損失から営業利益122百万円への黒字転換を実現した。

2025年9月期に実施した大型設備投資(総額2,804百万円)を活用し、効率的な生産活動を推進。2026年9月期中間期においても有形固定資産の取得に1,131百万円を投じており、生産基盤の継続的強化を図っている。

中食・外食市場の持ち直しを背景に業務用海苔の販売拡大を推進(2026年9月期中間期:3,779百万円、前年同期比3.5%増)。中国市場向けに大森屋(上海)貿易有限公司を通じた海外販路の維持・拡大も継続している。

最終更新: 2026年7月17日