事業内容
株式会社大森屋は1955年創業、海苔を主原料とした食品の製造・販売を中核事業とする食品メーカーである。家庭用海苔・進物品・ふりかけ等・業務用海苔の4カテゴリーを展開し、国内では福岡工場・広川工場・関西作業所等の生産拠点を持つ。
連結子会社の大森屋(上海)貿易有限公司を通じて中国市場にも展開。主要販売先は三菱商事(売上高比20.0%)・伊藤忠商事(同19.3%)の大手商社2社で、売上高の約4割を占める。
東京証券取引所スタンダード市場に上場。
ビジネスモデル
原料海苔を仕入れ、自社工場で加工・製造した製品を大手商社(三菱商事・伊藤忠商事)を主要チャネルとして国内外に販売する製造販売モデル。見込生産方式を採用し、家庭用・業務用・進物品・ふりかけ等の多品目を展開。売上原価率は約88%と高く、原料海苔の仕入価格変動が収益性に直結する構造を持つ。
企業の強み
1955年創業以来、海苔専業メーカーとして家庭用・業務用・進物品・ふりかけ等の幅広い製品群を展開。2025年9月期の売上高は16,511百万円。「バリバリ職人」等のブランド製品を保有し、ISO9001認証を全工場・全製造品目で取得している。
三菱商事(売上高比20.0%・3,308百万円)・伊藤忠商事(同19.3%・3,178百万円)の大手商社2社が主要販売先であり、売上高の約4割を安定的に占める。大手商社経由の流通網が国内市場での販売基盤を支えている。
2025年9月期に製品の品質向上と製造能力向上を目的とした生産設備の更新等、総額2,804百万円の設備投資(無形固定資産含む)を実施。福岡工場隣接地への新工場建設(2026年3月稼働開始予定)も進行中であり、生産能力の拡充を図っている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期17,904百万円をピークに低下し、2025期16,511百万円・営業損失67百万円と赤字転落。2026年9月期中間期(2025年10月〜2026年3月)は売上高8,250百万円(前年同期比2.3%減)と減収が続くも、価格改定と販売施策の見直しにより売上総利益が改善し、営業利益122百万円・経常利益103百万円・中間純利益142百万円と黒字転換を果たした。
外部要因として原料海苔の仕入価格が前年同期を下回る水準で推移したことがコスト低減に寄与した一方、物流費・資材価格の上昇と支払利息の増加が収益を下押しした。通期予想は売上高18,000百万円(前期比9.0%増)・営業利益371百万円で据え置き。
成長戦略
新工場稼働・新製品開発・海外市場開拓の3軸で収益構造の立て直しを図る
原材料費・物流費・人件費等のコスト増に対応するため価格改定を実施。2026年9月期中間期において売上総利益率が改善し、前年同期の営業損失から営業利益122百万円への黒字転換を実現した。
2025年9月期に実施した大型設備投資(総額2,804百万円)を活用し、効率的な生産活動を推進。2026年9月期中間期においても有形固定資産の取得に1,131百万円を投じており、生産基盤の継続的強化を図っている。
中食・外食市場の持ち直しを背景に業務用海苔の販売拡大を推進(2026年9月期中間期:3,779百万円、前年同期比3.5%増)。中国市場向けに大森屋(上海)貿易有限公司を通じた海外販路の維持・拡大も継続している。
最終更新: 2026年7月17日

