フジッコ株式会社2908
フジッコ株式会社(単一セグメント)
昆布・豆・惣菜等の加工食品を製造販売する単一セグメント企業
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2026年3月期通期実績) | 55,534百万円 | 57,077百万円 | ↓ |
| 営業利益(2026年3月期通期実績) | 1,466百万円 | 1,131百万円 | ↑ |
| 経常利益(2026年3月期通期実績) | 1,900百万円 | 1,554百万円 | ↑ |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(2026年3月期通期実績) | 1,428百万円 | 951百万円 | ↑ |
| 売上高営業利益率 | 2.6% | 2.0% | ↑ |
| 総資産 | 80,089百万円 | 79,429百万円 | ↑ |
| 純資産 | 69,686百万円 | 68,596百万円 | ↑ |
| 自己資本比率 | 86.9% | 86.4% | ↑ |
| 1株当たり当期純利益 | 50.18円 | 33.44円 | ↑ |
| 1株当たり純資産 | 2,445.15円 | 2,409.55円 | ↑ |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 1,650百万円 | 4,485百万円 | ↓ |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 9,249百万円 | 11,692百万円 | ↓ |
| 減価償却費(2026年3月期通期実績) | 3,512百万円 | 3,477百万円 | ↑ |
| 年間配当金 | 46.00円 | 46.00円 | — |
| 配当性向(連結) | 91.7% | 137.6% | ↓ |
| 売上高(2027年3月期通期予想) | 57,000百万円 | 55,534百万円 | ↑ |
| 営業利益(2027年3月期通期予想) | 1,500百万円 | 1,466百万円 | ↑ |
事業詳細
惣菜製品、昆布製品、豆製品、ヨーグルト製品、デザート製品、その他製品の6分類を製造・販売する。国内市場が売上高の大部分を占め、スーパーマーケットを主要販路とする。2025-2027中期経営計画では昆布・豆・ヨーグルトをコアビジネスと位置づけ、2028年3月期に連結売上高600億円台・営業利益率5%以上を目標とする。タイへの進出を通じ海外事業基盤の整備も進める。
直近の概況
売上減も費用コントロールで営業利益29.7%増、タイ進出で海外展開開始
2026年3月期は売上高55,534百万円(前期比2.7%減)と減収となったが、広告宣伝投資の絞り込みと経費コントロール強化により販売費及び一般管理費が14,318百万円(前期15,355百万円)に圧縮され、営業利益1,466百万円(同29.7%増)を達成。純利益はFP社株式譲渡に伴う関係会社株式評価損の損金算入で法人税等が減少し1,428百万円(同50.1%増)。タイにFUJICCO FOODS ASIA CO., LTD.を設立しFB Food Service (2017) Co., Ltd.を子会社化(みなし取得日2025年12月31日)、当期は貸借対照表のみ連結。FP社全株式譲渡・フジッコNEWデリカ吸収合併によるポートフォリオ再構築も完了。棚卸資産増加(2,417百万円)等により営業CFは1,650百万円と前期比大幅減少。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 昆布製品のブランド強化:「ふじっ子煮」55周年・塩こんぶ「ふじっ子」60周年を契機としたプロモーション展開とおにぎり用途向け新商品投入による需要喚起
- ヨーグルト製品の第三の柱育成:「カスピ海ヨーグルト リッチモ プレーン」の生産体制強化・品質改良と「カスピ海乳酸菌(クレモリス菌FC株)」独自価値浸透によるニッチ市場でのシェア拡大
- 広告宣伝・経費コントロールの継続による収益性改善(2026年3月期に販売費及び一般管理費を前期比1,037百万円削減し営業利益率2.6%を達成)
- タイのFB Food Service (2017) Co., Ltd.子会社化による海外事業基盤の整備と自立成長フェーズへの移行(次期以降損益に反映)
- 豆製品「おまめさん」50周年を機とした甘煮豆中心から豆総合ブランドへのリブランディングによる市場縮小への対応と新規需要創出
- 2025-2027中期経営計画2年目として初年度成果・課題を踏まえた基本方針見直しと2028年3月期売上高600億円台・営業利益率5%以上の目標達成に向けた施策推進
リスク
- 原材料・人件費・物流コストの上昇局面が継続しており、収益圧迫リスクが残存
- 物価高騰に伴う消費者の節約志向継続による販売数量減少リスク(惣菜・デザート・豆製品で前期比減収が継続)
- 国内人口減少・少子化による市場縮小(特に煮豆市場のダウントレンドが顕在化)
- 棚卸資産の大幅増加(前期比2,417百万円増)による在庫リスクと営業キャッシュ・フローの悪化(前期4,485百万円→当期1,650百万円)
- タイ2社(FB Food Service・FUJICCO FOODS ASIA)の損益は次期以降に反映されるため業績への影響が未知数であり、のれん(321百万円)の最終確定に不確実性
- FP社株式譲渡・フジッコNEWデリカ吸収合併後の事業再編に伴う売上規模縮小(惣菜製品が前期比1,408百万円減)と収益基盤の再構築リスク
- 米国通商政策を背景とした海外経済の不確実性・地政学的リスクによる先行き不透明な経営環境
- 配当性向91.7%と高水準であり、業績悪化時の配当維持能力に制約
最終更新: 2026年6月24日

