株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス logo

株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス

2884東証プライム食料品

株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス logo
株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス2884

事業内容

株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングスは、2008年設立の食品特化型持株会社。後継者不在や単独成長に課題を抱える中小食品企業をM&Aで子会社化し、中小企業支援プラットフォームを通じて再成長を支援する。

連結子会社36社・持分法適用関連会社2社を擁し、製造事業(国内外31社)・販売事業(4社)・その他事業(2社)の3セグメントで構成。楽陽食品(チルドシウマイ国内トップシェア)、森養魚場(養殖アユ国内トップシェア)など特定分野で高いシェアを持つ企業群を傘下に持ち、国内のみならずシンガポール・マレーシアにも事業を展開。

主要顧客は大手スーパー、量販店、生協、飲食店、ホテル等の幅広い食品流通チャネルに及ぶ。

ビジネスモデル

持株会社が傘下企業から経営指導料(個別売上高909百万円)を徴収しつつ、セールス・マーケティング、商品開発、生産管理、購買・物流、品質管理、経営管理の6機能を横断的に統括する中小企業支援プラットフォームを提供。各子会社の販路・ノウハウを相互活用し、グループ信用力を活用した資金調達でM&Aを継続実行。

製造事業(売上高の約83%)が収益の中核を担い、販売事業がグループ商品の販売チャネルとして機能する二層構造で成長を図る。

企業の強み

2008年の設立以来、楽陽食品・白石興産・オーブン・マルキチ・ワイエスフーズ等を順次グループ化し、2024年12月の富強食品取得まで継続的にM&Aを実行。都市銀行・地方銀行・信用金庫・証券会社・M&Aアドバイザリー企業との幅広いネットワークにより、中小食品企業の案件を安定的に獲得できる体制を構築している。

楽陽食品はチルドシウマイ生産量で国内トップシェア、森養魚場は養殖アユ生産量で国内トップシェア、オガネサン清藤水産はホタテ片貝の国内高シェアを誇る。各社が特定カテゴリーで圧倒的な地位を持つことで、価格交渉力と安定的な販路を確保している。

2021年2月に食品・酒類の総合卸売業である国分グループ本社株式会社と資本業務提携を締結。グループ商品の販売チャネル拡大と調達力強化においてシナジーを創出しており、ジョイ・ダイニング・プロダクツが保有する全国生協への直接販売口座とも組み合わせた多層的な販路を有する。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の製造事業セグメント利益は498百万円(前年同期比44.9%減)。噴火湾のホタテ漁獲量減少による原料販売減少に加え、冷凍貝柱の海外向け販売が第2四半期にずれ込んだことが主因。

ホタテ関連事業の業績変動がグループ全体の営業利益を大きく左右する構造的な集中リスクは依然として解消されていない。

2027年2月期第1四半期の親会社株主帰属純利益は557百万円(前年同期比95.0%増)と大幅増益だが、経常利益は406百万円(同34.5%減)と減益。特別利益として受取補償金880百万円(前年同期156百万円)が計上されており、実態的な事業収益力は低下している。

補償金の性質・継続性の確認が不可欠。

2027年2月期第1四半期末の総資産は66,094百万円(前期末比5,066百万円増)、借入金等は4,357百万円増加。自己資本比率は19.7%(前期末20.4%)と低下傾向にある。

のれん残高6,092百万円・顧客関連資産3,554百万円を抱える中、M&A継続による財務レバレッジの上昇と有利子負債の増加は、金利上昇局面(外部要因として)においてコスト増圧力となりうる点に留意が必要。

成長戦略

M&A継続・プラットフォーム強化・海外展開の三位一体で持続成長を追求

後継者不在の中小食品企業を対象としたM&Aを継続実行。2027年2月期第1四半期にはEXAMAS JAYA SDN. BHD.・EQUIPMAX PTE. LTD.の連結開始により海外製造事業の増収増益に貢献。案件パイプラインの維持・拡充が成長の主軸。

原価上昇への対応・販売価格適正化・生産効率改善・棚卸資産管理強化をグループ横断で推進。非ホタテ国内製造事業では価格改定を進め増収を達成したが、コスト上昇との時間差により小幅減益。タイムラグ解消後の利益改善が期待される。

国内最大級食品卸との協業を通じ、グループ傘下企業の販路拡大を推進。2027年2月期第1四半期の販売事業は売上高2,764百万円(前年同期比16.3%増)・利益108百万円(同262.6%増)と増収増益を達成し、協業効果が数値に表れている。

シンガポールにおける外食・ホテル向けおよび小売店向け販売の回復に加え、EXAMAS JAYA SDN. BHD.・EQUIPMAX PTE. LTD.の新規連結により海外製造事業は増収増益。アジア地域統括会社を中心とした事業基盤の強化を継続。

最終更新: 2026年7月17日