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株式会社デルソーレ

2876東証スタンダード食料品

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株式会社デルソーレ2876

事業内容

株式会社デルソーレは1964年創業の日本におけるピザのパイオニアとして、冷凍ピザ・ナン・ピタ・トルティーヤ等「世界のパン」の製造販売を行う食品事業(売上高11,589百万円)と、高級串焼・鯛焼き等のテイクアウト・外食業態を展開する外食事業(売上高3,069百万円)の2セグメントを運営する。主要顧客は外食産業・卸問屋等の業務用分野と食品スーパー・生協等の家庭用分野。

多摩・千葉・九州の3工場体制で製造し、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

ビジネスモデル

食品事業では多摩・千葉・九州の3工場でピザ・エスニックブレッド等を製造し、外食産業向け業務用卸と食品スーパー・生協向け家庭用販売の双方で収益を得る。外食事業では直営・フランチャイズ形式でテイクアウト・外食店舗を運営し、FCロイヤルティ等も収益源とする。

海外ビジネスでは輸出入取引を通じた収益多角化も図っている。

企業の強み

多摩工場・千葉工場でFSSC22000、九州工場でISO22000の認証を取得し、HACCPシステムを取り入れた食品安全マネジメントシステムを運用。国際基準に基づく高度な品質管理体制は1964年創業以来60年超の製造実績に裏付けられており、大手外食チェーンや広域卸問屋との継続的取引関係の基盤となっている。

ピザ・ナン・ピタ・トルティーヤ・フォカッチャ等「世界のパン」を網羅する多彩な製品群を3工場で製造。2024年10月の千葉工場火災後も全社を挙げた復旧活動により2025年9月に全製造ラインの稼働を再開。

北海道八雲町に「八雲ピザ工房」を新設し、高付加価値商品「HOKKAIDO PIZZA」の製造拠点も確保している。

外食産業・広域卸問屋向け業務用分野を主軸としつつ、食品スーパー・生協向け家庭用、自社ECサイト・アンテナショップ、ふるさと納税、デパート催事、海外輸出入と多様な販売チャネルを保有。株式会社日本アクセスへの販売高が当事業年度1,550百万円(総販売実績の10.6%)と主要取引先との関係も維持している。

エンヴァリスの着眼点

2024年10月の千葉工場火災により2025期・2026期と売上高が連続減少し、2026期は14,620百万円と2022期水準を下回った。全製造ラインは2025年9月に再稼働済みであり、失ったマーケットシェアの奪還速度と業務用分野での新規開拓進捗が今後の業績回復を左右する重要な観察ポイントとなる。

外食事業のセグメント利益は当事業年度150百万円と前期比40.8%減と大幅悪化。デリバリー業態「上海エクスプレス」全5店舗を閉店し収益構造の再構築を図る一方、「おめで鯛焼き本舗」は3店舗出店・5店舗閉店と純減。

テイクアウト業態へのFC展開加速が収益改善に結びつくか、実績の積み上がりを継続的に確認する必要がある。

当期末の自己資本比率は60.8%と財務基盤は安定しているが、売上高14,620百万円に対し営業利益430百万円(営業利益率2.9%)と収益性は低水準にとどまる。外部環境として原材料価格高止まり・人件費・物流費の上昇が継続しており、価格改定やアイテム集約による原価構造改善が利益率改善の鍵となる。

成長戦略

生産能力完全復旧を起点に業務用拡販・FC展開・海外事業の3軸で成長を目指す

2024年10月の火災で停止した千葉工場の全製造ラインを2025年9月に再稼働。回復した生産能力をフル活用し、休売等で失ったマーケットシェアの早期奪還と業務用・家庭用双方での拡売活動を本格化する。

人手不足を抱える外食産業やスーパー・コンビニ向け惣菜メーカー等に対し、「世界のパン」製品群を活用した課題解決型提案営業を強化。未開拓の中食(惣菜・ベーカリー)ビジネスへの参入も図る。

テイクアウト業態「おめで鯛焼き本舗」を成長ドライバーと位置づけ、百貨店・商業施設への催事出店に加えフランチャイズ加盟展開を本格化。デリバリー業態「上海エクスプレス」全5店舗を閉店し収益構造を再構築する。

円安を追い風に輸出取引を加速させ、米国向け冷凍チーズ販売の伸長や東南アジア等新規市場へのアプローチを強化。リトアニアパートナーとの欧州冷凍パン販売も継続し、海外事業を新たな中核事業の柱へ育成する。

営業・販売データ分析、生産現場、バックオフィス等多岐にわたる領域でシステム化・AI活用を推進。情報セキュリティ強化・BCP対応力向上とあわせ、データに基づく迅速な経営意思決定を可能とする管理体制を構築する。

最終更新: 2026年7月19日