インフォメティス株式会社
281A・東証グロース・情報通信業
インフォメティス株式会社
281A・東証グロース・情報通信業
事業内容
インフォメティス株式会社は「エネルギーデータの力で、暮らしの未来を変えていく。」をミッションに掲げ、ソニーグループ由来のNILM(機器分離推定技術)を核とした電力AI技術でエナジー・インフォマティクス事業を単一セグメントで展開する。主要顧客は賃貸事業者・ハウスメーカー等の電力消費者向けと、小売電気事業者・アグリゲーター等の電力事業者向けの二層構造。
国内では東京電力パワーグリッドとの合弁会社・株式会社エナジーゲートウェイを独占販売代理店とし、海外では英国子会社Informetis Europe Ltd.を通じてダイキン工業との協業でヒートポンプ向けサービスを展開。カーボンニュートラル・GX推進という社会的要請を事業機会として捉え、次世代スマートメーター普及を中長期成長の主軸に位置づける。
ビジネスモデル
収益は「アップフロント(電力センサー販売・初期設定費用)」「プラットフォーム・アプリ提供(月次利用料等のリカーリング収益)」「その他(受託開発・実証実験料)」の三区分で構成。センサー販売(フロー型)が将来のプラットフォーム利用料(ストック型)の基盤となるリカーリングモデルを採用し、解約率はほぼゼロを維持してきた。
経営指標はARR(年次経常収益)を重視し、2025年12月末時点で345百万円。2025年12月期はストック型比率が高まった一方、大口顧客契約終了により売上規模は大幅縮小した。
企業の強み
ソニーグループから有償譲渡を受けたNILM技術は、約8kHzサンプリングで現行スマートメーター互換の低コスト計測を実現。2025年6月にはIEC国際標準規格として正式発行され、当社採用方式がスマートメーター搭載実現性の高い方式として国際規格上に明確に位置づけられた。
経済産業省から6年間の受託事業を通じて標準化を主導した実績を持つ。
東京電力・関西電力・中部電力・中国電力・四国電力の旧一般電気事業者5社との協業実績を有し、日立製作所・ダイキン工業・博報堂DYホールディングス・伊藤忠エネクス・フォーバル・ヒューリックなど各業界代表企業と事業・資本提携を推進。東京電力パワーグリッドとの合弁会社エナジーゲートウェイが国内電力消費者向けサービスの独占販売代理店として機能している。
2026年から全国導入が本格化する次世代(第2世代)スマートメーターの計量部仕様に、当社の電力データ分析方式と互換性のある計測方式が採用された。最大8,361万台に及ぶ次世代スマートメーターからセンサー追加コストなしにデータ収集が可能となり、10年以上蓄積した分析ノウハウが競争優位の源泉となる。
関西電力・中部電力が2026年1月より設置開始を公表済み。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年12月期第1四半期(2026年1月〜3月)は売上高203百万円(前年同期118百万円比72.0%増)と大幅増収。売上原価が前年同期78百万円から59百万円へ減少し売上総利益率が大幅改善(前年同期33.4%→当期71.1%)。
ただし販売費及び一般管理費219百万円が重く営業損失74百万円(前年同期130百万円の損失から改善)。持分法による投資利益73百万円を計上し経常利益2百万円・四半期純利益2百万円と黒字転換。
財政状態は総資産1,918百万円(前期末比270百万円増)、純資産879百万円(同293百万円増)、自己資本比率45.8%(前期末35.3%から改善)。純資産増加の主因はMSワラント行使による資本金・資本剰余金各147百万円増加。
通期予想は売上高845百万円・営業損失395百万円・当期純損失351百万円で変更なし。外部要因として、容量市場・需給調整市場の本格運用拡大や次世代スマートメーター導入加速が追い風となる一方、大口顧客喪失の影響が2026年4月以降に本格顕在化する見込み。
成長戦略
次世代スマートメーター・DR事業拡大・欧州展開の三本柱で収益回復を目指す
小売電気事業者向けデマンドレスポンス支援サービスを成果報酬型で受注し、2026年12月期後半から売上・利益への本格寄与を見込む。導入済法人顧客を起点に法人向けエネルギー・マネジメント診断サービスの追加展開も進める。
東京電力グループとの合弁エナジーゲートウェイを通じた受託開発を推進。関西電力(2026年1月設置開始)・中部電力(2026年1月段階的設置開始)での導入本格化に伴い、受託機会の拡大とデータ活用新サービス開発を継続。
Daikin Airconditioning UK Ltd.との協業により欧州市場でBudget Controlサービスの商業展開を2025年11月より開始。NILMのIEC国際標準化を背景に海外展開の足がかりとする。
フォーバルとの業務提携に基づき2025年12月に商業展開を開始。2026年12月期以降の全国展開を計画しており、中小企業向け新規顧客層の開拓による収益多様化を目指す。
固定費抑制・人員配置最適化・外注費見直し・業務プロセス効率化を継続実行。役員報酬減額(代表取締役・CFO兼COO、社外役員5%減)も継続。MSワラント全行使完了により2027年3月31日まで資金確保済み。
最終更新: 2026年7月17日

