事業内容
キユーピー株式会社は1919年創業、1925年に国産初のマヨネーズを発売して以来、サラダ調味料市場のトップメーカーとして高いブランドシェアを維持する総合食品グループ。子会社54社・関連会社26社で構成され、国内では市販用(家庭向け調味料・サラダ・惣菜)・業務用(外食・中食向け調味料・卵加工品)・フルーツソリューション(ジャム等)・ファインケミカル(ヒアルロン酸等機能性素材)を展開。
海外は中国・東南アジア・北米・欧州でKEWPIEブランドを展開し、2025年11月期の連結売上高は513,417百万円に達する。
ビジネスモデル
国内では市販用・業務用の二軸で調味料・卵加工品・カット野菜を製造販売し、価格改定と高付加価値商品へのシフトで収益性を維持。ファインケミカルではヒアルロン酸・卵黄レシチン等の機能性素材をBtoB・通信販売で展開し高利益率を確保。
海外ではアジアパシフィック・米州の新工場本格稼働により供給能力を強化し、現地料理融合型プロモーションで需要を拡大。グループ内では食品製造機械(芝製作所)や物流機能も保有し、垂直統合型のシナジーを追求する。
企業の強み
1925年の国産初マヨネーズ発売以来、サラダ調味料市場のトップメーカーとして高いブランドシェアを維持。2025年にはマヨネーズ発売100周年を迎え、記念商品シリーズを展開。国内市販用売上高は189,823百万円と全セグメント最大規模を誇る。
海外セグメントは売上高100,262百万円・営業利益13,586百万円(営業利益率13.6%)と全セグメント中最高の利益率を達成。中国・東南アジア・北米で新工場が本格稼働し、2025年11月期は前期比8.7%増収・9.0%増益を実現。中期経営計画では年率二桁%成長を目標に掲げる。
マヨネーズ製造の主原料である卵をキユーピータマゴ社が液卵加工し、食酢をキユーピー醸造社が製造するなど、原料から製品まで垂直統合。カット野菜(サラダクラブ)・惣菜(デリア食品)・ジャム(アヲハタ)・食品製造機械(芝製作所)まで食のバリューチェーン全体をグループ内で完結させる構造を持つ。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期407,039百万円から2025期513,417百万円へ5期連続増収。2026年11月期中間期は261,648百万円(前年同期比+3.9%)と増収基調を維持。
営業利益は2023期19,694百万円を底に回復し、2026年11月期中間期は20,020百万円(同+23.9%)と大幅増益。国内市販用・業務用の価格改定浸透と高付加価値シフト、SCM効率化が主因。
外部要因として鶏卵相場は高水準継続、食品価格上昇に伴う消費者の節約志向も根強い。通期予想は売上高530,000百万円(+3.2%)、営業利益38,000百万円(+9.7%)で変更なし。
中間期進捗率は売上高49.4%、営業利益52.7%と概ね順調。
成長戦略
国内構造改革とグローバル展開加速を両輪とする2025-2028中期経営計画
市販用・業務用において調味料・カット野菜・タマゴ商品の価格改定を継続的に浸透させるとともに、惣菜・ドレッシング等の高付加価値商品へのシフトを推進。2026年11月期中間期に市販用+46.0%、業務用+55.5%の営業利益増益を達成し、国内利益率改善が加速している。
アジアパシフィック・米州での新工場を本格稼働させ、供給能力強化と生産効率向上を推進。アジアパシフィックは販売好調で増収増益に貢献。米州は前年度輸出商品の仮需反動と新工場償却費増加により一時的減益だが、中長期的な成長基盤整備は継続中。
サプライチェーン全体の効率化とロボット導入による生産自動化を推進し、原価低減と生産性向上を実現。2026年11月期中間期において売上総利益率が前年同期の29.2%から30.4%へ改善しており、SCM効率化の効果が数値に表れている。
ヒアルロン酸・酢酸菌サプリメントの通信販売好調によりファインケミカルは増収増益(売上高+5.6%)。フルーツソリューションも家庭用スプレッドと産業用フルーツ加工品が好調で増収増益(売上高+3.0%、営業利益+38.4%)。両セグメントの収益貢献拡大が進行中。
2026年11月期中間期に自己株式11,884百万円を取得し、年間配当予想を65円(前期比実質増配)に設定。積極的な株主還元と資本効率改善を推進。自己資本比率66.9%の財務健全性を維持しながら、ROE向上に向けた取り組みを継続している。
最終更新: 2026年7月17日

