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キユーピー株式会社

2809東証プライム食料品

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キユーピー株式会社2809

事業内容

キユーピー株式会社は1919年創業、1925年に国産初のマヨネーズを発売して以来、サラダ調味料市場のトップメーカーとして高いブランドシェアを維持する総合食品グループ。子会社54社・関連会社26社で構成され、国内では市販用(家庭向け調味料・サラダ・惣菜)・業務用(外食・中食向け調味料・卵加工品)・フルーツソリューション(ジャム等)・ファインケミカル(ヒアルロン酸等機能性素材)を展開。

海外は中国・東南アジア・北米・欧州でKEWPIEブランドを展開し、2025年11月期の連結売上高は513,417百万円に達する。

ビジネスモデル

国内では市販用・業務用の二軸で調味料・卵加工品・カット野菜を製造販売し、価格改定と高付加価値商品へのシフトで収益性を維持。ファインケミカルではヒアルロン酸・卵黄レシチン等の機能性素材をBtoB・通信販売で展開し高利益率を確保。

海外ではアジアパシフィック・米州の新工場本格稼働により供給能力を強化し、現地料理融合型プロモーションで需要を拡大。グループ内では食品製造機械(芝製作所)や物流機能も保有し、垂直統合型のシナジーを追求する。

企業の強み

1925年の国産初マヨネーズ発売以来、サラダ調味料市場のトップメーカーとして高いブランドシェアを維持。2025年にはマヨネーズ発売100周年を迎え、記念商品シリーズを展開。国内市販用売上高は189,823百万円と全セグメント最大規模を誇る。

海外セグメントは売上高100,262百万円・営業利益13,586百万円(営業利益率13.6%)と全セグメント中最高の利益率を達成。中国・東南アジア・北米で新工場が本格稼働し、2025年11月期は前期比8.7%増収・9.0%増益を実現。中期経営計画では年率二桁%成長を目標に掲げる。

マヨネーズ製造の主原料である卵をキユーピータマゴ社が液卵加工し、食酢をキユーピー醸造社が製造するなど、原料から製品まで垂直統合。カット野菜(サラダクラブ)・惣菜(デリア食品)・ジャム(アヲハタ)・食品製造機械(芝製作所)まで食のバリューチェーン全体をグループ内で完結させる構造を持つ。

エンヴァリスの着眼点

2026年11月期中間期の営業利益は20,020百万円(前年同期比+23.9%)、経常利益は21,518百万円(同+23.3%)と本業は好調。一方、親会社株主に帰属する中間純利益は13,214百万円(同△29.7%)と大幅減益。

これは前年同期に固定資産売却益12,073百万円の特別利益が計上されていた反動によるもので、経常利益ベースでの評価が実態を正確に反映する。投資家は純利益の表面的な減益に惑わされず、営業・経常利益の改善トレンドを重視すべきである。

市販用営業利益率は前年同期の6.1%から8.7%へ、業務用は5.0%から7.3%へと大幅改善。価格改定効果の浸透とSCM効率化が同時に進行しており、国内事業全体の収益構造が改善している。

外部要因として鶏卵相場は高病原性鳥インフルエンザ収束に伴い需給環境に落ち着きが見られるものの依然高水準で推移しており、原材料コスト圧力は継続。中期経営計画の国内利益率目標8.0%への到達可能性は高まっているが、原材料価格動向が引き続き鍵を握る。

当中間期において自己株式2,825,800株(11,884百万円)を取得し、自己株式残高は19,775百万円に増加。年間配当は前期の64円(うち100周年記念配当10円含む)から65円へ実質増配(記念配当除き1円増)。

自己資本比率は66.9%と財務健全性を維持しつつ積極的な株主還元を実施。一方、財務活動CFは△10,864百万円と前年同期(△6,103百万円)から支出が拡大しており、長期借入15,000百万円・社債10,000百万円の新規調達も行われた点は資本構成の変化として注視が必要。

成長戦略

国内構造改革とグローバル展開加速を両輪とする2025-2028中期経営計画

市販用・業務用において調味料・カット野菜・タマゴ商品の価格改定を継続的に浸透させるとともに、惣菜・ドレッシング等の高付加価値商品へのシフトを推進。2026年11月期中間期に市販用+46.0%、業務用+55.5%の営業利益増益を達成し、国内利益率改善が加速している。

アジアパシフィック・米州での新工場を本格稼働させ、供給能力強化と生産効率向上を推進。アジアパシフィックは販売好調で増収増益に貢献。米州は前年度輸出商品の仮需反動と新工場償却費増加により一時的減益だが、中長期的な成長基盤整備は継続中。

サプライチェーン全体の効率化とロボット導入による生産自動化を推進し、原価低減と生産性向上を実現。2026年11月期中間期において売上総利益率が前年同期の29.2%から30.4%へ改善しており、SCM効率化の効果が数値に表れている。

ヒアルロン酸・酢酸菌サプリメントの通信販売好調によりファインケミカルは増収増益(売上高+5.6%)。フルーツソリューションも家庭用スプレッドと産業用フルーツ加工品が好調で増収増益(売上高+3.0%、営業利益+38.4%)。両セグメントの収益貢献拡大が進行中。

2026年11月期中間期に自己株式11,884百万円を取得し、年間配当予想を65円(前期比実質増配)に設定。積極的な株主還元と資本効率改善を推進。自己資本比率66.9%の財務健全性を維持しながら、ROE向上に向けた取り組みを継続している。

最終更新: 2026年7月17日