事業内容
ブルドックソース株式会社は1902年創業、ウスター・中濃・とんかつソースを中核に、ドレッシング・たれ類まで事業領域を広げるソース専業メーカーである。国内では家庭用・業務用の二軸で展開し、外食・惣菜・給食市場を主要顧客とする。
連結子会社にイカリソース、サンフーズ、上海現地法人(富留得客食品)を持ち、国内製造から海外輸出・現地販売まで一貫して手掛ける。東京証券取引所プライム市場上場。
2023年12月に約8,500百万円を投じたTATEBAYASHIクリエイションセンター(TCC)を稼働させ、生産機能を集約した。
ビジネスモデル
自社工場(TCC)で製造したソース類を、卸経由で家庭用小売市場へ供給するとともに、外食・惣菜・給食向け業務用チャネルおよび輸出・現地法人経由の海外チャネルで販売する。売上高14,688百万円のうち国内が13,991百万円(95.2%)、海外が697百万円(4.8%)。
主要卸3社(加藤産業・国分グループ・三菱食品)で売上高の約39%を占める集中構造を持つ。
企業の強み
1902年創業以来120年超にわたりウスターソース類を製造・販売し、国内ソースメーカーNo.1のプレゼンスを確立。主力3品(ウスター・中濃・とんかつ)は家庭用市場で広く浸透しており、「パンどろぼう」コラボ等のプロモーションを通じて幅広い世代への訴求を継続している。
2023年12月に稼働したTATEBAYASHIクリエイションセンター(TCC)は生産・品質・開発機能を集約した旗艦拠点。稼働後の生産性向上とコスト削減により、2026年3月期の営業利益は前期比174.9%増の613百万円へ回復。
設備投資の支払いが一段落し、フリーキャッシュフロー創出力が改善している。
業務用ソースは外食市場回復・惣菜・給食需要を取り込み、2026年3月期に前期比6.3%増の4,277百万円を達成。輸出は北米・欧州・アジア・オセアニアで前期比2.1%増の547百万円、上海現地法人は中国系企業向け開拓により前期比25.2%増の150百万円と成長軌道にある。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期13,301百万円から2026年3月期14,688百万円へ緩やかな拡大基調だが、成長率は0.5%と低水準。営業利益は2024年3月期164百万円を底に回復し、2026年3月期は613百万円(営業利益率4.2%)まで改善。
売上原価削減(前期比360百万円減)と販売戦略変更が主因。当期純利益は旧鳩ケ谷工場跡地売却益2,150百万円(特別利益)の計上により2,440百万円と過去5期で最高水準。
外部要因として物価上昇による消費者節約志向が家庭用需要を抑制する一方、外食市場の伸長が業務用ソースを下支えしている。2027年3月期は売上高15,200百万円(+3.5%)・営業利益620百万円(+1.1%)・当期純利益950百万円(△61.1%)を予想。
成長戦略
BGI2032のもと国内シェア拡大・海外ローカライズ・VC変革の3テーマを推進
業務用ソースは外食企業・スーパー惣菜・給食向けの深耕に加え加工食品メーカー等新規販路を開拓。家庭用は「ワールドスパイシーソース」「ストロングソース」等新製品でアミューズメントショップ・外食店舗等新販路と若年層へのアプローチを強化。2026年3月期に業務用ソースが前期比6.3%増を達成。
北米西部への販売強化・欧州・アジア・オセアニアでの輸出拡大を継続。上海現地法人は中国系企業向け売上が前期比25.2%増と成長軌道に乗りつつある。ベトナムを中心としたアジア地域への進出も検討中。ただし現地消費者のソース認知度は依然低く、外食企業との商談活発化で文化啓発を推進。
グループ全体への新システム導入による生産性向上を実現済み。販売・管理領域でのDX推進・AI積極導入・専門人財育成を継続。
財務面では政策保有株式縮減・自己株式取得(総還元性向60%目標)・成長投資を三位一体で推進。2026年3月期に自己株式985百万円取得、後発事象で追加500百万円上限の取得を決議。
最終更新: 2026年7月19日

