事業内容
株式会社ハニーズホールディングスは、1978年創業の婦人服SPA(製造小売)企業。連結子会社の株式会社ハニーズが全国47都道府県の郊外型大型ショッピングセンターや駅ビル等に872店舗(2025年5月期末)を展開し、幅広い年齢層の女性顧客に婦人服・服飾雑貨を販売する。
商品の大半は自社企画であり、ミャンマー自社工場(Honeys Garment Industry Limited)および海外生産委託工場で製造。「高感度・高品質・リーズナブルプライス」を経営理念に掲げ、企画・製造・販売を一貫して手掛ける独自のSPAモデルを構築している。
2022年4月に東京証券取引所プライム市場へ移行。
ビジネスモデル
商品企画から製造・販売までを垂直統合するSPAモデルが収益の根幹。ミャンマー自社工場を中核とした高いアセアン生産比率により仕入コストを抑制しつつ、全国872直営店舗と自社ECサイトの二軸で販売する。
売上高57,701百万円に対し売上総利益率59.2%を確保。配当性向35%・DOE3%程度を目安に株主還元を実施し、設備投資は主として営業キャッシュフロー(2025年5月期4,918百万円)で賄う無借金経営を維持している。
企業の強み
北海道から沖縄まで全国47都道府県に872店舗(2025年5月期末)を展開。郊外型大型ショッピングセンターや駅ビルへのインショップ型出店を主体とし、平均売場面積200,203㎡(2025年5月期平均)を活用した幅広い顧客基盤を形成している。
スクラップアンドビルドにより店舗ポートフォリオを継続的に最適化している。
2012年設立のHoneys Garment Industry Limitedがミャンマーで婦人衣料を製造し、グループへ安定供給。高いアセアン生産比率を維持することで仕入コスト競争力を確保。
2025年5月期のミャンマーセグメント営業損失は54百万円と前期の368百万円から大幅縮小し、投資フェーズから安定稼働フェーズへ移行しつつある。
2025年5月期末の自己資本比率は84.4%、現金及び現金同等物は13,355百万円。総資産52,997百万円に対し負債は8,290百万円にとどまり、実質無借金経営を維持。営業キャッシュフローは4,918百万円(前期比130.5%増)と潤沢で、成長投資と株主還元を自己資金で賄える財務体力を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年5月期は売上高56,182百万円(前期比2.6%減)、営業利益4,619百万円(同21.8%減)、当期純利益2,845百万円(同23.8%減)。売上高は2022年5月期47,696百万円から2025年5月期57,701百万円まで4期連続増収後、2期ぶりの減収に転じた。
営業利益は2023年5月期7,671百万円をピークに3期連続減少し、ピーク比39.8%低下。外部要因として、10月中旬まで続いた夏の長期化による秋物プロパー販売苦戦、円安進行による仕入原価上昇、消費者の節約志向継続が主因。
下期の春物在庫調整も売上を押し下げた。2027年5月期予想は売上高56,500百万円(前期比0.6%増)・営業利益4,000百万円(同13.4%減)と増収減益継続を見込む。
成長戦略
EC・OMO強化と適正価格追求・アセアン生産活用で2028年5月期の収益回復を目指す
自社ECサイトのユーザビリティ改善・店舗受取サービス向上・WEB広告・SNS活用による新規会員獲得と既存会員深耕を推進。店舗との相互送客による販売機会ロス軽減を図り、EC売上の継続的拡大を目指す。2026年5月期においてEC事業は伸長を確認。
上代の値ごろ価格への見直しにより買上点数改善効果を確認済み。一方でセール販売比率増加が売上総利益率を圧迫しており、適時適切な在庫管理と付加価値探究による粗利率回復が課題。立地環境・店舗特性に沿った柔軟な商品投入を継続する。
ミャンマー子会社を有効活用した高いアセアン生産比率を維持し、安定した商品供給を継続。円安・物流コスト上昇リスクへの対応として、生産体制の最大活用により「高感度・高品質・リーズナブルプライス」の基盤を維持する方針を中期経営計画でも明示。
2026年5月期実績および次期見通しを踏まえ、2028年5月期を最終年度とする中期経営計画を見直し。従来目標(売上高63,000百万円・営業利益7,000百万円)からの修正内容は2026年7月7日に別途公表。計画の実現可能性と目標水準が投資家の注目点となる。
最終更新: 2026年7月17日

