事業内容
パレモ・ホールディングス株式会社は、純粋持株会社として傘下の株式会社パレモを通じ、全国のショッピングセンターにおいてレディースアパレル・雑貨の専門店チェーンを展開する。主要顧客層は10代後半から40代の女性で、Ludic Park・Re-J&SUPURE・NOEMIE・suzutanなど多数のアパレルブランドと、illusie300・INCENSEなどの雑貨ブランドを保有。
2026年2月期末時点で全国244店舗を運営し、自社ECサイト「パレモバ」も展開。1984年設立、2004年上場。
現在は株式会社西松屋チェーンが主要株主。
ビジネスモデル
収益の大部分は全国ショッピングセンター内の直営店舗における衣料品・雑貨の直接販売から得られる。持株会社が店舗不動産・設備を子会社に賃貸し、運営子会社パレモが小売事業を担う。
商品は海外調達を含む仕入れ型で、物流子会社ビックスが納品代行を担う。自社ECサイト「パレモバ」によるオンライン販売も展開し、OMO施策でリアル店舗との相互送客を図る。
バロックジャパンリミテッドとのFC契約によるAzul by moussy店舗も一部運営。
企業の強み
2004年に全国47都道府県すべてへの出店を達成した実績を持ち、2026年2月期末時点でも北海道から沖縄まで244店舗を展開。関東85店舗・東海46店舗を中心に全国SCネットワークを維持しており、地域分散による売上安定性を確保している。
10代後半から40代の女性を対象に、Z世代向けEC発ブランドNOEMIE、大きいサイズ専門Re-J&SUPURE、ナチュラル系Hare no hi、プチプライス雑貨illusie300など多様なブランドを保有。単一ターゲットに依存しない顧客基盤を構築している。
2026年2月期に36店舗を退店(新規出店3店舗)し、不採算店舗を集中的に整理。2022年2月期に営業損失710百万円を計上した後、2023年2月期以降は営業黒字を継続しており、店舗ポートフォリオの最適化が収益改善に寄与している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期18,257百万円から2026期14,083百万円へ5期連続で縮小。2027年2月期第1四半期累計は3,361百万円(前年同期比0.7%減)と縮小傾向は継続しているが、減少幅は前年同期の11.0%減から大幅に縮小した。
収益面では販管費削減(前年同期比約73百万円減)が奏功し、営業利益30百万円・経常利益24百万円・四半期純利益11百万円と前年同期の全損失計上から黒字転換を果たした。外部要因として、円安・原材料高・人件費上昇による物価高が個人消費を抑制する一方、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復が緩やかな追い風となっている。
既存店売上高前年比101.2%は改善の兆しを示すが、通期黒字定着には第2四半期以降のトップライン回復が鍵となる。
成長戦略
アパレル・雑貨2本柱確立とEC・OMO投資による成長モデル再構築
アパレルと雑貨を対等な収益柱として育成し、季節・天候リスクを相互補完する体制を構築。2027年2月期第1四半期では雑貨(生活雑貨・紫外線対策グッズ等)が春夏需要を牽引し、既存店客数の前年超えに貢献した。
継続的な不採算店舗の退店(2027年2月期第1四半期:新規3店舗出店・4店舗退店、期末226店舗)と販管費の圧縮により、トップライン縮小下でも営業黒字を確保する収益構造への転換を推進。第1四半期で前年同期損失から黒字転換を実現した。
オンライン・オフライン融合(OMO)を推進し、EC経由の顧客接点拡大と店舗送客を図る。ソフトウエア仮勘定残高212,740千円(第1四半期末)が継続的なシステム投資を示す。Z世代向けブランド(NOEMIE等)の拡充も並行して進める。
知的財産(IP)コラボ企画や新生活需要対応等の販促施策を通じて雑貨部門の売上を伸長させ、既存店客数の前年超えを実現。2027年2月期第1四半期の既存店売上高前年比は101.2%を達成した。
最終更新: 2026年7月17日

