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株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション

2769東証スタンダード小売業

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事業内容

株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーションは、1986年創業の「遊べる本屋」をコンセプトとする小売企業。書籍・SPICE(雑貨類)・ニューメディア(CD・DVD類)・食品・アパレル等を融合的に陳列・販売し、顧客の知的好奇心に訴求する独創的な売場空間を提供する。

2025年5月期末時点で直営店290店舗・FC店3店舗の計293店舗を国内展開。東京証券取引所スタンダード市場上場。

連結子会社として株式会社ヴィレッジヴァンガードが小売事業を担い、海外子会社2社は既に店舗閉鎖済みで清算手続き中。店舗・POPUP・オンラインの3事業を柱に事業展開している。

ビジネスモデル

書籍・雑貨・食品等を独創的に融合陳列した店舗空間で「商品を発掘する楽しさ」を提供し、来店客からの商品販売収益を主収益源とする。仕入は主要取引先・株式会社トーハンとの取引基本契約に基づき実施。

直営店を中心にFC店も展開し、コンテンツ・イベント連携によるPOPUP事業やオンライン販売も収益チャネルとして育成中。ROA10.0%・ROE15.0%・売上高経常利益率10.0%を経営目標指標として設定している。

企業の強み

1986年創業以来、「遊べる本屋」というコンセプトを一貫して維持し、2025年5月期末時点で直営290店舗・FC3店舗の計293店舗を全国展開。東京・下北沢や渋谷など主要商圏にも旗艦店を構え、独自の売場空間ブランドとして認知を確立している。

2025年5月期において商品(棚卸資産)が前期比4,554百万円減少し、在庫適正化が大幅に進展。仕入コントロール強化とアウトレット店舗での在庫消化推進により、総資産に占める棚卸資産比率の管理を重視するROA経営指標に沿った資産効率改善が実行された。

既存直営・FC店舗に加え、コンテンツ・イベント連携によるPOPUP事業とオンライン販売を収益チャネルとして整備。リアル店舗では体験できない「ドキドキ・ワクワク」を訴求するPOPUP事業を強化し、オリジナル商品展開とオンライン販売拡大にも継続的に取り組んでいる。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期は営業利益919百万円と前期の営業損失935百万円から大幅改善し、当期純利益も736百万円を計上した。しかし売上高は23,353百万円と前期比6.4%減で5期連続の減収基調が続く。

純資産割合が金融機関との金銭消費貸借契約における財務制限条項に引き続き抵触しており、期限の利益喪失リスクは払拭されていない。自己資本比率は13.6%(前期10.7%)と改善したものの、利益剰余金は依然として△3,512百万円の債務超過状態にある。

2026年5月期の売上総利益は10,436百万円(前期比11.5%増)、売上総利益率は44.7%へ改善し、販管費も9,517百万円(前期10,298百万円)へ削減された。一方、2027年5月期の業績予想は売上高21,881百万円(前期比6.3%減)、営業利益504百万円(前期比45.1%減)、経常利益319百万円(前期比62.8%減)と再び大幅な利益減少を見込んでおり、収益改善の持続性に疑問が残る。

A種優先株式(1,500株)の累積未払配当は2026年5月31日時点で240百万円に達しており、分配可能額が生じた場合に優先的に支払われる。また転換社債型新株予約権付社債(1,000百万円)の発行により潜在株式増加数は2,189,521株に上り、希薄化調整後1株当たり当期純利益は73円41銭(基本73円41銭→希薄化後73円41銭)と希薄化効果が顕在化している。

普通株主への配当は2期連続ゼロであり、株主還元の見通しは不透明。

成長戦略

店舗・POPUP・EC3事業の強化と売上構成比最適化による高収益体制の実現

既存店舗の売場力向上と仕入コントロール強化により売上総利益率を改善。2026年5月期は売上総利益率44.7%を達成し、販管費削減と合わせて営業黒字転換に貢献した。引き続き人員配置見直しと業務効率化による本社コスト削減を推進する方針。

コンテンツ・イベント連携による期間限定出店を通じた新たな来店動機の創出と収益多様化を目指す。店舗事業の売上減少を補完する収益源として位置づけられており、各事業の売上構成比の変化による高収益体制の実現を目標とする。

オンライン販売チャネルの拡充により、実店舗依存度の低減と新規顧客層の獲得を図る。物価上昇・消費者の選品志向強化という外部環境の変化に対応し、利便性の高いECチャネルでの販売拡大を推進する方針。

2026年5月期に転換社債型新株予約権付社債(1,000百万円)および新株予約権(7百万円)を発行し資金調達を実施。取引金融機関からの支援継続を確保しつつ、収益基盤の改善により財務制限条項抵触状態からの脱却を目指す。A種優先株式の累積未払配当(240百万円)の解消も課題。

最終更新: 2026年7月17日