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株式会社エフティグループ

2763東証スタンダード卸売業

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事業内容

株式会社エフティグループは1985年創業、2015年に持株会社へ移行した東証スタンダード上場企業(親会社:株式会社光通信)。連結子会社8社・持分法適用関連会社1社で構成され、主力の「ネットワークインフラ事業」(小売電力「エフエネでんき」・光回線「ひかり速トク」等)と「法人ソリューション事業」(UTM・ファイルサーバー・LED照明・空調設備等の販売施工保守)の2本柱で事業を展開する。

主要顧客は中小企業・個人事業主であり、全国規模のアフターメンテナンス網を活用した継続課金型サービスの提供を事業の根幹としている。なお、2026年3月期末時点で株式会社光通信との株式交換契約が締結されており、完全子会社化が予定されている。

ビジネスモデル

小売電力・光回線・ビジネスホン保守・会員制サポート「Fプレミアム」等の定額課金型サービスを中小企業・個人事業主に提供し、月次ストック収益を積み上げる。テレマーケティング・訪問販売・販売代理店(㈱I・C・Solution等)チャネルで顧客を獲得し、全国のアフターサービス網で顧客を囲い込む。

2026年3月期の2セグメント合計売上収益は32,074百万円、営業利益は8,997百万円に達し、高い利益率を維持している。

企業の強み

2026年3月期の売上収益31,579百万円に対し営業利益8,935百万円(営業利益率28.3%)を計上。売上高が2022期比で約30%減少する中でも営業利益は2022期6,383百万円から2025期9,282百万円へ拡大しており、ストック型サービスへの収益構造転換が利益率の大幅改善をもたらしている。

東日本電信電話・西日本電信電話との販売提携(2001年・2004年開始、以降自動更新継続)を基盤に、テレマーケティング・訪問販売・販売代理店の複合チャネルを保有。㈱I・C・Solutionへの販売実績は2026年3月期に6,049百万円(総販売実績の19.2%)に達し、代理店経由の安定的な顧客獲得力を示している。

2026年3月期末の資産合計45,345百万円に対し負債合計10,058百万円、資本合計35,287百万円と財務健全性が高い。現金及び現金同等物18,057百万円を保有し、有利子負債は継続的に返済(当期899百万円減少)。

余剰資金は投資有価証券・定期預金で運用しており、M&Aや新規事業投資への機動的対応が可能な財務体力を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月31日付で光通信との株式交換契約を締結し、2026年8月1日の効力発生・7月30日の上場廃止が予定されている。株式交換比率等の詳細は別途公表資料に依拠するが、上場廃止後は市場での売買が不可能となるため、現時点での投資判断は株式交換条件の妥当性評価に集約される。

2027年3月期の配当予想も非公表とされており、インカムゲイン目的の保有も実質的に終了する。

2027年3月期の連結業績予想は売上収益29,400百万円(前期比6.9%減)、営業利益5,700百万円(同36.2%減)、親会社帰属当期利益3,800百万円(同41.2%減)と大幅な減益を見込む。外部要因として電力卸売市場価格の不透明感と顧客の節電志向継続による電力販売量減少が響く。

加えて、2026年3月期のネットワークインフラ事業利益に含まれた節水事業の会社分割に係る事業譲渡益(一時的利益)が剥落することも減益の主因となる。

法人ソリューション事業のセグメント利益は前期4,772百万円から当期3,265百万円へ1,506百万円減少した。前期には株式会社ジャパンTSSの支配喪失による利得(一時的利益)が含まれており、その剥落が主因とされる。

一方、売上収益は前期比40百万円減の15,852百万円と概ね横ばいを維持しており、ストックサービスの基礎的な収益力は保たれているとみられる。ただし、2027年3月期予想では更なる減収・減益が見込まれており、代理店網の獲得力維持が継続的な課題となる。

成長戦略

ストック収益積み上げと代理店網拡充・M&Aで業容拡大、光通信傘下での新展開へ

光回線自社ブランド「ひかり速トク」、法人向け「FT光」「Fプレミアム」、DX化支援サービス等の毎月定額課金型サービスを継続拡充し、解約率の低い安定収益基盤を強化する。2026年3月期も光回線サービスは堅調に推移した。

エフティコミュニケーションズ(現:I・C・Solution)を中心とした既存代理店の獲得強化に加え、新規代理店の積極開拓により情報通信・環境省エネサービスの販売チャネルを拡大する。2027年3月期も継続施策として位置付けられている。

既存事業とのシナジーが図れる国内企業との資本提携・業務提携・M&Aに継続的に取り組み、持続的成長を目指す。2026年3月期は節水事業の会社分割による事業譲渡(収入2,296百万円)を実施し、事業ポートフォリオの最適化を図った。

2026年3月31日付で光通信との株式交換契約を締結。2026年8月1日の効力発生後は光通信グループの一員として、グループシナジーを活用した事業展開が期待される。上場廃止(2026年7月30日予定)に伴い、独立上場企業としての成長戦略は終了する。

最終更新: 2026年7月19日